いくつあっても、かわいいもの
また、チュールスカートを買ってしまった。
だって、ZOZOでセールだったんだもん…
1500円だったし、
わたしは永遠に、チュールスカートを愛している。
同じようなスカートを、もう何着も持っている。
緑、白、黒に近いグレイ
今回は、薄いグレイのスカート。
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初めてチュールスカートに出会ったのは、4年くらい前で、職場のお洒落な年下上司から譲ってもらった。
「流行ってるから買ったけど、似合わないから」と言って、そのとき何着かもらったうちの、ひとつだった。
わたしは時折、おさがりのお洋服をもらって暮らしている。
ぼんやりとした記憶の中、子供の頃からそうだった。
このときもらった緑色のチュールスカートは、今でもお気に入り!
わたしの体型にぴったりというか、もう、隠したいところがちゃんと隠れるし、着苦しくないし、なによりふわふわでかわいい!
そのあと、白を自分で買って、濃いグレイのスカートは別の友達から譲ってもらった。
どちらもやっぱり、今でもお気に入りなので「チュールスカートは買えば永遠にお気に入り」という強い自信があったので、今回の購入に至った。
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むかし、お洋服をもらうときに、「色違いで2色あるよ」と言われたことがあった。
何度か、
いや、何度もあった。
何人かの友達から、そうやって譲ってもらったことがある。
最近もらった花柄のワンピースも、2色ある。
むかし、
たぶん18歳とか19歳のわたしには、「色違いで同じお洋服を買う」気持ちが、わからなかった。
だったら、別の形のものを買えばいいのに、と思った。
だから人生で初めて、「色違いで2色」のお洋服を譲られたときに、わたしはびっくりした。
白と黒のポロシャツで、どっちもかわいくて、どちらも着たけど。
それでも長い間、「色違いで買う」の気持ちは、理解できなかった。
*
いまなら、わかる。
同じお洋服を、永遠に着ることはできない。
(長く一緒にいるお洋服、は何枚か存在するけど。チュールスカートみたいに)
着たり洗ったりしているうちに、傷んでゆく。
ふたつあったら、長く一緒にいられるし、
すごくかわいいものって、白でも黒でもやっぱりかわいい。
何着でも持っていたい、と思う、そのときめき!
今なら、わかるよ。
やっぱり、かわいくて大好きだもんね。
わたしにお洋服を譲ってくれた女の子たちが、いつも同じようなお洋服をくれるのも、大好きだったよ。
みんないつも自分の「いちばん好き」を選んで買って、それはいつもきちんと、筋が通っているように似通っていて、
そして、新しいときめきを求めて、またいちばん好きなお洋服を買うの。
わたしはみんなの、そういうところが今でも大好きだよ。
*
わたしはにこにこしながら、4着目のチュールスカートを見つめる。
もうおとなになったので、不要なものとか、ときめきが減ったものは、少しずつ処分して、新しいハンガーを買って、そこにお洋服を通す。
お気に入りを並べて、またにこにこする。
もしどこかで、チュールスカートを履いているわたしに出会ったら、「かわいいね」って言ってね。
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