上手いこと社会人やっていくための、内定してからやっておくことマニュアル



だいぶ久しぶりになってしまった。
ちょっとバタつく期間となってしまったのだが、すでに6月。
前回、就活に挑む前段階の記事をアップしたが、恐らく内定が出始めている時期かと思う。
そこで、社会人5年目の私から送る、内定後〜卒業までにやっておいてほしいことをお伝えしたいと思う。

①「時間のかかるやりたい事」を消化しておく

まずは、「今やりたい事」を最優先してやってほしい。
理由としては以下の通り。

・社会人は休みを休むために使う思考になる

「大学生は時間があって金がない。社会人は金があって時間がない。」
というのを聞いたことがあるだろう。
人にも職業にもよるが、これは8割正しい。でも、時間がないわけじゃない。
遊びのための時間を作りたがらない、が正しいかもしれない。

例え土日休みの仕事だったとしても、
「金曜の夜まで仕事で、月曜日も朝から仕事・・・」というメンタルになると、
「土曜の朝から日曜の夜まで、1泊2日で旅行に行っちゃうぞ!」とは、なりづらい。
「土日は資格の勉強に充てるぞ!」と意気込んでいたとしても、
結局は平日に溜まった家事や、他のやるべきことに時間を取られたりする。

結局のところ、社会人になると週5日をフルで働き、週2日をいかにフルで休むか、という思考になってしまうのだ
もちろん学生時代のバイトに比べたら収入も上がるが、特段旅行などの趣味がなければ使う先もない。
だから、身に付けているものとか、住む場所にお金を掛けるようになるんだと思う。

・休みを取るって、最初はハードルが高いかもしれない

特に新入社員の間は、自ら休みを取るハードルを感じがちかもしれない。
なんなら、入社後半年間は有給がなかったりするしね。
半年後に有給が取得できたとしても、忙しくない時期に合わせて休みを取ったりだとか、
他の休みたい社員と休日を被らないように調整するだとか、
どんなホワイト企業でもその辺の調整はマストで必要になってくる。
「休みたい時に好きなように休める」ほど、社会ってのは甘くない。

となってくると、私的におすすめなのはやっぱり旅行。
一人旅だろうが、5回くらい卒業旅行に行こうが、なんだっていいけど出かけてほしい。
なんで旅行かっていうと、理由は2つ。

・会社勤めになると出不精になりがち
これは上で言った通り。
クソほどアクティブな社会人って、割合的には少ない。
クソほどアクティブな先輩が多い職場は、めちゃくちゃいい職場だと思う。

・行きたい時に行ける
これもデカい。
社会人の大型休みって、お盆とかGWとか年末年始とか、基本的に「世間一般が休み」なんだよね。
となると、必然的に旅行にかかる費用も跳ねあがっちゃう。
そうなると、「わざわざお金かけて人混みの中に行くのもな〜」って、さらに出不精に拍車がかかっちゃう。

でも、大学生はそうじゃない。
授業がない日だったら、平日だってまとまった時間が取れるはずだ。
金は借りられても、過ぎてしまった時間は借りられない。
どうか肝に銘じて、今の時間を有効に使ってほしい。
じゃんじゃん借金しろ!ということではないよ。返せるならいいけど。

②お金を増やそう&増やし方を学ぼう

「いや、お金は増えるって言ったじゃん!」って思うでしょ?
結局のところ、社会人もすぐにお金に余裕が生まれるわけではない。
新卒で額面が月収30万でも、手取りにしたら25万はないと思う。
そこから一人暮らしだったら家賃、光熱費を差し引いて、食費、通信費、飲み代・・・って考えると、手元に残るのはいくらだろうね?
申し訳ないけど、生きるためにはお金がマスト。結局世の中金、なところはある。

・バイトは極力辞めない方がいい

じゃあどうやってお金を増やそう?って考えた時に、まず思いつくのはバイト。
今バイトをしている人は、辞めるメリットは少ないのでは?と私は思う。
かくいう私も、3月末までフルフルでシフトを入れていた。

バイトを辞めないと何がいいかというと、お金が増えるというのはもちろんだが、
とにかく「暇な時間」を埋めることができる。
この「時間の有効な使い方」というのは、社会人になっても大きなスキルである。
上述した通り、社会人はお金はあるけど時間がない、という人がほとんどだ。
じゃあ限られた時間をどう作って、その時間をどう使うのか?という感覚を養うのには、大学4年生の1年間はめちゃくちゃ大事だと思う。

卒論・卒研を仕上げながら、バイトをしてお金を作って、そのお金を旅行や自分の趣味に費やす。
結局、社会人も仕事して稼いで、そのお金でやりたいことをやるんだから、大枠としてやっていることは一緒だ。
今のうちに、自分なりの「楽しく生きるペース」を見つける準備をしておこう。

・「お金に稼がせる」って何?を学ぶ

最近は積立NISAとかふるさと納税とかが流行って、日本国内での金融リテラシーの高まりが、かなり若い世代にも波及してきたと思う。
経済学部の人ととかは一定の知識はあると思うけど、その他の学部の人はどのくらいその辺の知識があるんだろう?
少なくとも、私はふるさと納税のしくみも、投資信託のしくみもよく分かってなかった。なんとなく、「やった方がいいんだろうな〜」くらい。

ただ、社会人初日から多くの人が「自分のお金をどう使うのか」というのに直面することになるかと思う。
「確定拠出年金をどうする」だとか、「健康保険はどのプランにするか」だとか、「持株会で株を保有したいか」だとか、いろんなことを「知ってる前提」で人事部は聞いてきたりする。

周りに詳しい人がいれば聞いてみるのが一番だとは思うが、何より信じるべきは自分で学んで得た知識である。
だってそれは、自分で大変な思いをして働いて稼いだお金だからね。

確定拠出年金は退職金の代わりになるから、どの程度の期間会社にいるつもりかを考えないといけないし、
持株会は入社する企業の業績だとかを見抜ける力がないと、納得いくリターンを得ることができないかもしれない。

今はありがたいことに、ググればありとあらゆる情報が手に入るし、文章が苦手なのであればYouTube上に中学生でも理解できるような動画が上がっている。
「ふるさと納税をすると、何が得なのか?」
「積立NISAを自分はした方がいいのか?」

まずは、この2つくらいは自分なりに答えを持っておいた方がいいと思う。

私の場合、暗号資産と株のデイトレードを試してみて、ことごとく失敗した。
そこから勉強して、ある程度の金融の知識を身につけることができた。
ただ同時にギャンブルにもハマったので、特にお金の面でのプラスは生まれてない。
真似しないでね。

③(勉強したいことがあれば)勉強しよう

「なんだ、結局かよ!」って思うよね。
そうです。結局です。世の中、「知識がある人」が上に行くようになってる。
運だけで上に上がれる人なんて一握りだし、簡単にその座は陥落する。

・「勉強嫌いにならない」が大切

ただ、「じゃあ何の勉強すればいいの?」という具体的な話よりも、
個人的には「勉強することを苦と思わない」感覚を養うことが、より大切だと思う。

社会人になっても、「勉強するスキル」は大切だ。
会社によっては、「この資格を取得してください」って言われることもあるし、
そうじゃなくても、「希望の部署に行くためにはこの取得を持っていると有利」だったり、
いざ転職!となった場合に、「この資格がないと、土俵にも立てないよ」っていうこともある。

そうした時に、「自分には無理だから諦めよ!」ってなるほど、勿体無いことはない。
今やってる仕事、業務が死ぬほどつまらなくても、その資格を持っていればもっと楽しい仕事ができるかもしれないのに。

となると、まずは資格うんぬんよりも、まずは「勉強するぞ!」という気持ちに自分を持っていけるかどうか、が大切になる。
今まで大学で一生懸命勉強してきた(と信じてる)のであれば、そんなに難しいことじゃないかもしれないけど、その感覚を社会人になってまでキープするのは意外と難しい。

・おすすめの勉強/資格

不動産行くなら宅建!ITいくなら基本情報技術者試験!みたいに、ある程度専門性のある業種/職種で、勉強すべき内容が明らかだったらいいんだけど、
「いざ勉強しろって言われても・・・」って人がほとんどだと思う。
だから、まずはたったの5年間しか会社員してないけど、
「これはやっときゃ良かった・・・」っていうのを、しくじり先生的な感じで紹介しておく。

・金融に関する勉強
これは②でも言ったのと同じ内容。
とにかく自分の生活にダイレクトに跳ね返ってくる内容だから、
ある程度「自分ごと」として捉えやすいから面白いと思う。
株とか投資信託とかは、ギャンブルじゃないから勉強すれば一定のリターンが期待できる。
どうか、私の分も稼いでほしい。

資格としては、FP(フィナンシャルプランナー)あたりがいいんじゃないだろうか。
取得するかどうかは任せるが、国家資格だったかと思うので持ってて損はない。

・Officeに関する勉強
今でも多くの会社では、普段からWord/Excel/PowerPointなどのOfficeソフトを使っているかと思う。
ということは、そのツールを使いこなせれば、それだけで「デキるやつ」に見えるわけだ。こりゃ他の新入社員に差をつけられるぜ。

特に、ショートカットキーはマストで覚えておくといい。
最初のうちは「どうやって議事録まとめよう」とか、「どんなスライドを作ろう」とか悩むと思うけど、そんなのはやって慣れるしかない。
差をつけられるのは、コピー&ペースト、文字色変え、オブジェクトの配置だとか、内容じゃなくて見栄えの部分。
今はよくTikTokとかでもおすすめショートカットキーみたいなやつが出てくるはずだから、実際に使いながら覚えていくといい。

これに関する資格は沢山あるね。
どれもあんまり問われる内容は変わらないと思うが、MOS(Microsoft Office Specialist)なんかはよく聞くね。

・万人受けする趣味の勉強

これは人によって好き嫌いが分かれるかもしれない。(笑)
気持ちよく働くためには、周りの人と友好的な関係を築くことが大切だ。
周りの人と友好的な関係を築くためには、共通の趣味を持っているといい。

多分、日本企業で肩書きがある人は、まだまだオジさんが多いと思う。
ということは、君の昇進も、昇級も、異動も、とにかくその会社内での君の将来は、そのオジさんが握っているんだよ。じゃあ好かれて損はないよね。
中には「そんな古臭い文化ダサい!」って思う人もいるとは思うけど、
その声を挙げているうちに、周りの同期はどんどんおじさんの懐に入り込んでいって、上手いこと生きていったりするよ。
ダサいことは承知で上手いこと生きる、っていうのも、世渡り上手になる第一歩。

さて、話は逸れたが、万人受けする趣味って何だろう?
私が「ハマってて良かった・・・!」って思うのは、ざっと次かな。

・スポーツ
特に野球とかサッカーとかは、応援しているチームが同じだと話が弾むね。
もし地方出身の子で、近くに同じ出身の上司が居たら大チャンス。
私はスポーツオタクなので、男性上司とはまずスポーツの話をすれば何も困らなかった。

・旅行
これも鉄板。これは女性上司も食いつく。
あと、「旅行好き」のイメージを定着させれば、休みが取りやすくなったりする。
「明日から福岡だっけ?いってらっしゃい!」くらいで済む。
自分の経験談も話しながら、上司がどこにいったの?みたいに、話の広げ方が無限大。

お土産を買ってこないと変な感じになると、上司の自慢話に花が咲いちゃうのがちょっとだけデメリット。

・お酒/タバコ
これはオジさん達の中でも一部の割合かとは思うんだけど、
一発ハマればめちゃくちゃデカい。

まずお酒なんだけど、ほぼほぼ何かしらの飲み会には参加することになる。
そこで「お酒に詳しい」感じを出せると、部長クラスのオジさんに、
「今度いい店あるから飲みに行こうよ!」って誘ってもらえたりする。勝ちです。
日本酒/ワインとかは取っ付きやすいと思うし、飲む人も多いからオススメ。
そしてちょっとした豆知識を入れておいたりすると、突然飲み会で一目置かれる存在になったりするわけだ。
「飲み会で活躍できる人=仕事できる人」っていう方程式は、割と私は信憑性が高いと思っている。

タバコに関して言えば詳しいとかいうより、吸ってて得することもあるよ、って感じ。
喫煙所って狭い空間だから、マンツーマンで仕事してる時以上に会話できたりする空間だったりする。
そこで仕事のことを相談したり、プライベートな会話をして仲を深めるチャンスを作り出せる場だったりする。
あと、会社内の喫煙所にはもちろん他部署の人間も集まるから、普段の業務じゃ作り出せないコネを作り出せる場にもなったりする。
タバコミュニケーションも、あながちバカには出来ない。

ただ、どっちも体を破壊する行為には違いない。笑
あくまで嗜好品なので、体を壊さない程度にやってほしい。

最後に

ここまで色々と、社会人生活5年間を振り返りながら準備すべきことを書いてみた。
色々書いてはいるが、結局は全て「バランスよく」が大事だと思う。

もちろん、全てのことは社会人になってからでも出来ることだ。
あくまで大学生のうちの方がやりやすいよ、ってことで。

もし行きたい旅行先が山のようにあって、そのためのバイトに明け暮れる日々でも、決してそれは間違った過ごし方じゃない。
お金の勉強なんかも、いざ会社に入った後にやればいい。

大事なのは「なんとなーく」で入社までの期間を過ごさないことだ。
「なんとなーくバイトするか〜」とか、「なんとなーく勉強するかー」とかだと、目標がないからすぐ辞めちゃったりするんだよね。
入社までにやるべきことをリスト化して書き出してみてもいいと思うけど、
「これだけはやりたい!」ってことは、1つや2つ考えておくと、
きっと有意義に、あっという間に来年4月がやってくると思う。

多くの人にとって、最後の「学生」である期間だからこそ、
学生生活を謳歌してほしい。




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