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「人間関係」と「幸福感」、「健康」の関係とは。

ついつい子ども同士の人間関係に首をつっこんでしまうJUNです!

大人の人間関係には、そんなに興味はないんですがね。自分が担任する子どもたちには、常に笑って過ごしてほしいなんて思ってしまいます。

「類は友を呼ぶ」なんて言葉がありますが、中には「呼び合わない方がいいのに。」とつい思ってしまう人間関係を形成する子どもたちがいます。

集まることによって「傷つけ合う。」というつらい人間関係を好んでつくりあげてしまうパターンですね。

まさに、「ヤマアラシのジレンマ」、近づけば近づくほど傷つけてしまうという悲しさ。はたから見ていると、どうにかしたくなってしまい、出すぎた真似だと分かっていながら口を出してしまいます。

「あなたには、もっとあなたを理解してくれる友達がいるよ。」

と、ついつい言ってしまうのですが、その子たちの最終結論は常に、

「もう一度仲良くしたい。」

に行きつくのです。何なのでしょう? この粘り強さ。もはや意地や業としか思えません。友達の選択肢は、無数にあるのにも関わらず、敢えて気が置けない人間関係を求めるという、これは、人間の特性として何かありますよ。バイアスが。現状維持? 不確実性? 気長に調べてみます。

さて、ここまでは「教師」という立場で子どもの人間関係について書いてきましたが、「親」の立場からも我が子の人間関係を考えていきましょう。

もしかすると、「学校でさぁ。」と相談を受けるかもしれませんよね? そんなとき、あなただったらどのように受け答えをするでしょうか。もちろん、子どもの性格や親子の関係性は、それぞれ違っているので「正解」なんてありませんが、正解に近づくための方向性はあります。

本記事では、「より良い人間関係の大切さ!」をテーマとして書いていきますので、お子様から相談されるというようなビックチャンスに備えて読んでおきましょう! そして、イメトレを十分に行って準備をしておいてくださいね!!

▶幸福感こそ健康につながる。

例えば、「友達」について子どもさんと話し合う機会を設けていただいた場合、

①まず、人間関係は自分で選ぶことができること。
②自分を大切にしてくれる人を見付けること。
③自分を大切にしてくれる相手を大切にすること。

という3ステップをご説明いただくと良いかと思われます。

そして、万が一、

「パパの言うことは一応分かったけどさ。そもそも、友達との関係を良くしておかなきゃいけない理由ってあるの?」

などと本質をえぐられるような質問をされたとしても慌てないでください。動揺を押し殺し、口元にかすかな笑みを浮かべるような余裕を見せながら、

「あるんだよ!!」

と切り返しましょう!

その理由を説明します。

「人間関係の在り方は、自分自身の幸福感に寄与する。」

と言い放ってあげてください。

そして間髪を入れず、

「安心できる友達に囲まれていれば、「人生ハッピー!」でしょ。でも、いつもけんかばかりしている友達に囲まれていたどう? 「また、私の悪口を言っているんじゃないかな。」と心配になってしまうかもしれないよね。実は、この「気持ち」があなたの「人生」を大きく左右するんだよ!

というように切り出しましょう!そして、

「今、あなたの友達関係は、どちらですか?」

とすかさず問い返し、「ちょっと信用できない関係。」の方ということであれば、次の話をしましょう。

それはいけないなあ。たかが「人間関係」と侮ってはいけないよ。あなたが人間関係から受け取る「気持ち」によってあなたの「人生」は、大きく変わる大問題があるんだ!

というように問題意識を高めていきます! そして、「何それ?問題って何なの?」というように知りたい気持ちMAXまで高まったところで、

「免疫力じゃい!!」

と、叫びましょう!!

「なんじゃそりゃ!」となったら、次は実験紹介です。(ここでお子様の信頼を失ったのであれば、残念ながら解説は終了です)

オハイオ州立大学のジャニス・キエコルト・グレイサーの研究チームは、夫婦の会話の内容により免疫力に差が出るという結果を導きだしました。

その結果とは、「肯定的な内容の話」に比べ、「否定的な内容の話」では、「水ぶくれ」の治りが二日も多くかかった。

という結果が出たのです。→ #われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか

とにかく何が言いたいのかと言うと、

「人間関係の良し悪しは、健康にも影響を与えるよ!」

ということなのです!

「信頼」しえない人間関係は、人間にとって重要なものランキングで毎年上位に食い込んでくる「健康」を害す可能性があるのです。

こんなにも長い話を最後まで聞いてくれお子様には、慈悲の表情を浮かべながら、

「あなたは私たちの大切な子ども。人間関係のいざこざから早く逃げ出して、自分の幸せを追求するのです。」

と、優しくささやいてあげましょう。(これで話は終了です。お疲れさまでした!)

▶まとめ。

本日は、「人間関係は、人生に影響を与える!」という内容をまとめました。

一度しかない人生。取り戻せない時間。そんな貴重な一瞬一瞬を人間関係のいざこざで心の炎症を起こしている場合ではありません。

「人付き合い」に悩んでいるお子様には、発達段階に合わせて、

「無理やり仲良くしなくて良いこと。」
「友達は、多い方が良いというものではないこと。」
「苦手な人とは、うまく距離を取っても良いこと。」
「今の学級の中で友達を見つけようとしなくてもいいこと。」
「これから先、人間関係は広がって行くから慌てなくて良いこと。」

などなど、大人たちが知らず知らずのうちに刷り込んでしまった「友達」という概念に対する思い込みを修正して、前向きになれるような助言をしてあげましょう。

くれぐれも形式ばった話になりすぎて、親子関係で炎症を起こさないよう注意してくださいね!!

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