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絵本動画「なまえ」おとなえほん(TAMAGO)

動画

おとなの絵本動画、おとなえほん。
「なまえ」 TAMAGO 作(2分09秒)

コトバ

じぶんのなまえを
ボクはしってるよ

かぞくもしってる
ともだちも
しってるよ

でもね
もしも、みんなが
ボクじゃない
ちがうなまえだって
そう、いうなら
ボクはボクでいられないよ

みんながいる
きみがいるから
ボクはボクでいられるよ

背景

名前は、誰のものか?
自分の名前は、自分のものか?

自分は自分の名前を知っている。
名付けてくれた両親も、知っている。
周りの友達も、知っている。
自分の名前を、知っている。

でも、もしも。
自分のことを知る人が、周りから誰もいなくなってしまったら。
自分のことを知る人がいない土地に、連れて来られてしまったら。

自分のことを、違う人間だと。
3人に言われたら。
30人に言われたら。
300人に言われたら。
3,000人に言われたら。
30,000人に言われたら。
自分を自分だと、主張し続けることはできない。
証明する術がない。
自分の身体に、自分の名前が刻まれているわけではない。

自分は、自分の名前は、
自分を知る周りのみんなのおかげで、
存在し得ている。
存在することが許されている。

自分の名前は自分のものではなく、
周りのみんなの協力によって、存在し得ているものである。
周りのみんなの頭の中に、存在し得ているものである。

我思う、故に我あり。
と言いながら、我一人では、自分が自分として存在し得ないのが人間である。
人間は社会に生きる、社会的動物である。
社会に生き、社会に生かされている。
誰かに支えられ、誰かを支えて生きている。

社会に生きる、社会的動物であればこそ。
自分が、自分として生きようとすればこそ。
人間は、友達を作る。家族を作る。
自分を知る人間を作ろうとする。

作画

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