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「あこがれの人」をもつことで、自分を成長させる方法

「人生を充実されるためには、メンターをもちましょう。」

なんて言われます。

メンターというのは、「あの人みたいになれたらなぁ。」という、いわゆる”あこがれの人”。

自分の周りに、そんなあこがれの人がいればめちゃくちゃラッキーなのですが、「まだ見つけられていない…」なんて人もいるでしょう。

きっと、子どもたちも「メンターって言われても…」となるに違いありません。しかし、「メンターをもつ」という人生戦略は、大人とか子どもというカテゴリは関係ないのです。

むしろ、子どもが自分の進むべき道を自ら見いだし、努力する覚悟を決めたのであれば、なるべく早くその道のプロであるメンターを見つけた方がよいのです。

とはいえ、子どもたち全員がそのようなラッキーに恵まれるとは限りません。そんな難しさを解消する方法を本記事で扱いたいと思います。

「メンターが見つからない」という人は、ぜひともこの記事で紹介する方法を試してみてくださいね。


▼メンターは、リアルでなくてもよい

ちょっと前、悩みから脱出する方法としてこんな記事を書きました。

実は、これも「メンター効果」なのです。

もう少し詳しく説明すると、「自分の悩みをあたかも他者の悩みかのように扱うと心が落ち着いて客観的に判断することができる」という心理テクニックなのです。

例えば、何かしらに思い悩んだ時、

「〇〇さんだったら、どう考えるかな。」
「〇〇さんだったら、この状況をどのように乗り越えるだろう。」

といった感じで、あたかも「〇〇さんの悩みである」みたいな感じで悩みを押し付ける。すると、幸福感を取り戻すことができる。

大切なのは、この「〇〇さん」のところが、あなたの「あこがれ人物」であればなおよしな訳です。

ただ、ここが難しいんですよね。多くの人が、「メンターが見つからない」と頭を抱える。

そこで、提案する方法は、

「あなたのメンターを有名人とか偉人にしてしまえばいいんだよ!」

という方法。

何も周りにいる」リアルな人」をメンターにしなければいけないのではないのです。「一度も会ったことがない人」でも、むしろ「架空のスーパーマン」でもよいでしょう。

ただ、外してはいけない条件もあります。その条件とは、

「あなたの求める『価値』を具現化するイメージ(エピソード)をもっていること!」

なのです。

ちょっと分かりにくいのですが、具体例を出せば簡単。

例えば、「うまくいかないことが続いてつらい」という悶々とした気持ちに覆われて絶望感を感じていたとしましょう。

こんな時、絶対にやってはいけないことはいくつかあって、

・問題の原因を自分の能力のなさとする
・問題を何度もぐるぐる考える
・この問題は、これからずっと自分の人生に影響を与える

などなど。こんな考え方に囚われると精神的な健康さえも危険にさらしてしまいます。

そこでメンターの力を借りましょう。

「多数の失敗を乗り越えてきた人」をメンターとして召喚するのです。例えばここではエジソンさんに力を貸していただきましょう。

エジソンさんと言えば、「1万回うまくいかなくても、それは失敗ではなく実験だ」的な考え方で有名。きっと、みなさんの中でも「努力の人」として君臨しているのではないでしょうか。

何が言いたいのかというと、

「自分の悩みをエジソンさんだったら、どのように受け止めるだろう。」

と、イメージ上で想像するのです。

すると、仮想エジソンさんは、きっと、

「何を言っているんだ。まだ全て試した訳ではないじゃないか。次にチャレンジできるチャンスが残されているんだから、そこで立ち止まっているのはやめて、とっとと次の準備をしなさい!」

と、言ってくれるでしょう。
#これは想像です

ハイディ・グラント・ハルバーソンさんは、「大学生にアンケートをしてもらう」という実験で興味深いことを確かめました。

そのアンケートには、「有名な3人の心理学者の名前」が記入してありました。

「名前にどんな効果があるの?」と思うのですが、それが、思った以上に大きな影響を引き起こしたのです。

その心理学者の1人、アルフレッド・アドラーさんは、順風満帆な研究者ではなく、学校を中退させられそうになるほど数学の落ちこぼれでした。ただ、自分の現在地を受け止めて努力したことにより、日本でも人気の心理学者となったのです。

そんなエピソードが想像できるアンケートに答えた学生たち。なんと、心理学者の略歴が記入されていなかったアンケートに答えた学生に比べると、

「心理学の講義に対して、よい成績をおさめていた!」

というではないですか。
#やってのける

これは、まさにメンター効果。自分が置かれている状況と、その状況を乗り越えて成果をあげた人を重ね合わせることで、自分自身の力と変えることができるのです。

お近くに手ごろなメンターがいない人は、ぜひとも、自分が置かれている困難を乗り越えたエピソードをもつ、有名人や偉人を召喚して力に変えてくださいね。

▼まとめ

本記事では、「メンターを召喚して自分の力に変える方法」をまとめました。

人間は決して一人では生きていけません。それは、リアルな”つながり”もそうですが、ときにリアルではない人からも力をもらうことができるのです。

メンターは、複数もつことがおすすめ。

自分が思い悩んだ数だけ、その道のプロをイメージできるようにしておきましょう。きっと、あなたの人生を切り開く助けとなってくれるはずです。



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