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なぜ、追い込まれると「不思議な選択」をしてしまうのか。

人生は、「選択」の連続です。

では、あなたは、全ての選択において、

「本当に『自分』の考えで選択している。」

という自信がありますか。

少し振り返ってみれば心当たりがあると思うのですが、

「必要のないもの買っちゃったな。」

とか、

「何で、時間があったときにやっておかなかったんだろう。」

みたいな「後悔」をしたことが一度はあると思います。

このように、

「人生における『選択』において『ミス』をすることがある。」

というのが人間のおもしろいところ。

「おもしろいところ。」と言われると、「じゃあ、しょうがないのね。」と思われるかと思いますが、そうも言っていられません。

確かに「しょうがない」面もありますが、「選択」の精度を上げるためには、「人間ってこういうこところあるよね。」という特性を知っているだけで状況は大きく変わってくるでしょう。

そして、これからの未来を担う子どもたちには、ぜひとも、

「より精度を上げた『選択方法』。」

を知っておいてほしいじゃないですか。

そんな人間の「選択」にまつわる話を1つお届けしますので、よろしければ、お付き合いください。

▶人間がしてしまう、「不思議」な「選択」とは。

さっそく、センディル・ムッライナタンさんが学生に行った「選択」実験に挑戦してみてください。
#いつも時間がないあなたに

まずは、大学生になった気持ちで準備してください。

「あなたは、その晩、翌日に締め切りをひかえた短いレポートを図書館で書く計画です。キャンパスを歩いていると、ずっと敬服していた作家が公開講演をする予定だと知ります。あなたは、それでも図書館にいきますか、それとも講演にいきますか?」

では、お選びください! どうぞ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて、あなたは、どちらの道を「選択」したでしょうか。

ここで、実験に参加した大学生の結果をお伝えします。結果は、


「60%の学生が図書館へ行くという選択肢を取った。」

というのです!!

まぁ、そうでしょう。人間も人それぞれですから、「講演を聞く。」という選択肢が自分の人生にどれだけの影響を与えるか。」と考えたら、「一生に一度しかないぜ!」と自分を鼓舞して講演会へ行く人が40%位いるのも分かる気もします。

では、もう一問。

「あなたは、その晩、翌日に締め切りをひかえた短いレポートを図書館で書く計画です。キャンパスを歩いていると、ずっと敬服していた作家が公開講演をする予定で、しかも別のホールは、あなたが見たかった外国映画が上映される予定だと知ります。あなたは、それでも図書館にいきますか、それとも講演、または映画にいきますか?」

そうです! 太字のところが変わっています。

さぁ、選んでください! どうぞ!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

太字のところが追加されたことで、「選択」が変化した人もいるでしょう。では、学生は、どのような「選択」をしたのかを見ていきましょう。

結果は、


「80%の学生が、図書館へ行くと選択した。」

というのです!!

んっ? 以外じゃないですか。なんと、

「選択肢が1つ増えたことによって、図書館へ行くという選択をする人が増えた。」

という結果になったのです!

なぜ、このような結果になったのか。次章に書いていきますね。

▶「不思議」な「選択」をしてしまう理由とは。

さて、結果について解説していきましょう。

と、その前に、あなたは「買い物」はお好きでしょうか。

どうでも良い話ですが、僕は「買い物」が大の苦手。

お店に多様な商品が用意されているだけで、「あぁ、このお店では選べないだろうな。」と戦意喪失してしまいます。

実は、僕のような極端でなくても、「選択」という作業にはそんな一面が隠されているのです。

「なぜ、学生が、楽しい選択肢が増えたのにも関わらず、大人しく図書館へ行くという選択肢を取ったのか。」というと、

「あぁ、講演会と映画、どっちも魅力的だなぁ。でも、レポートもある。どうしよう。」

と迷った結果、答えが決めきれず、

「まぁ、いいや。今日は、レポートやっておこう。」

と、「図書館へ行く!」という当初の予定に落ち着いたのです!!

人間は、「選択」という作業に「意志力」を使います。もともと、「締め切りが近い」という「心配事」にリソースをもっていかれた状態では、

「複雑になる物事に対して考える力が及ばなくなる。」

という人間の特性が「図書館」を選ぶことにつながっているのです。

このような結果から、子どもの「本音」に迫る「選択」をしてもらいたいのであれば、

「まずは、子どもに『心の余裕』があるタイミングを選ぶ。」

ことは、大前提でしょう。

そして、

「選択肢は、なるべく絞る。」

ことが、優しさです。

忘れてはいけないのは、「状況によって人間の『選択』は変わること」を理解しておくことです。

ぜひとも、子どもの「本音」に近い「選択」を引き出してあげてくださいね。

▶まとめ。

本記事では、「何はともあれ『余裕』が大切。」という内容をまとめました。

今回紹介した実験から示唆されるもう1つの教訓は、

「物事を先延ばしにすると、選択肢が狭まる可能性がある。」

ということでしょう。

ようするに、「今日までにレポートをやっておけばよかった。」という後悔はいなめません。

迷うことなく、「講演会へ行く!」という選択肢を勝ち取ることができたのですから。

ただ、架空の実験にそんなことを言ったら元も子もないのですが。

もちろん、「先延ばしにする方が良い場合。」というのも存在します。

しかし、チャンスをつかみ取るのであれば、「時間の余裕」を十分に使って、「今」できることにコミットしておくことは大切です。

その「今」に対する投資が、「未来」のよりよい「選択」につながるかもしれないのですから!!


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