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【仕事術】仕事の「効率」を落とす、ヤバい「働き方」とは

早めに完成していないと不安で仕方がないJUNです。

ご想像の通り、夏休みの宿題は、早々に終わりにするタイプ。小さい頃から、切羽詰まって火事場の馬鹿力を狙うよりも、その力が出ずに「ただただ終わらない。」ことを心配してしまう少年時代でした。

本日は、そんな話題。

周囲から見ると、「早めに取り掛かっていてえらい!」とも捉えられるのですが、本人は、「自分の自信のなさ。」と感じています。

そんな自分に言い聞かせるつもりで記事を書いたところ、奇しくも「教師あるある」の1つではないかと思い至りました。長く教師を続けていきたいという方であれば、メンタル維持のためにも読んでおくことをおすすめします!


▶「教師」がおちいりがちな思考

「教師」という職業で一番大切にしたい時間は何でしょうか。

きっと、多くの方が同じ答えに行きつくのではないかと思うのですが、それは、「子どもと過ごす時間」でしょう。

では、「子どもと過ごす時間」が終われば、教師の仕事が終わるかといったらそんな甘いものではなく、ばりばりと事務作業を片付けていかなければなりません。

では、なぜばりばり片付けるかというと、

「教材研究の時間がほしい。」

からではないでしょうか。

「教材研究」と言っても奥深く、授業を終えた子どもたちのノートをチェックし、評価したり分析したりと大忙し。もしかすると、そのノートチェックの内容を踏まえて、授業の内容を再構成したりする作業もあるでしょう。

僕個人としては、この「作戦を立てる」時間が「教師」の仕事内容としてはたまらなく好きなのですが、ただ、残念なこともあります。それは、

「教材研究の時間が30分ほどしか確保されない。」

という厳しい現実。

定時を気にしなければ、永遠にできますよそりゃあ。しかし、教師界にも提示を守る風潮が少しずつ広まり、「早めに帰ってくださいね。」と声をかけられるのですが、「授業準備の時間が30分」では、35人分のノートにコメントを入れることすらままなりません。

ということは、「今日の授業の振り返り」しかできずに勤務時間終了。定時外に「明日の授業準備」となるのは当たり前の展開です。

おっと、こんな愚痴を書くためにnoteを立ち上げたのではありませんでした。本日話題としたかったのは、このような「やりたくてもできない。」という状況になったときに陥りやすい「メンタルの罠」について警鐘を鳴らしたかったのです。そのおちいりがちな罠とは、ずばり、

「マルチタスク!!」

です!!

そうです! 聞いたことありますよね? 「一度に複数の作業を進めようとしてしまうあれ。」です。みなさんは、この罠にひっかかってはいませんか。僕は、もう這い上がれないほど落ちています。

「明日の授業なんだっけ。あっ、準備していない教科があった。そうだ、子どもたちに見せる資料を印刷しておいた方がいいな。そういえば、縦割りの名簿って高学年から回さないといけなかったんだ。あれっ、もう修学旅行の説明会まで1週間しかないじゃん。」

こんな感じ。

ありとあらゆる「仕事」が頭の中を駆け回り、どんどん「時間」を奪っていきます。さらに、この罠は闇が深く、しっかりと仕事の優先順位をつけるという策を講じないと、ひたすら「時間」だけを奪い続けるという暴挙に出るのです。

▶「マルチタスク」のデメリット

さて、次々と仕事が降って湧いてくるという思考になってしまう方が陥りやすい人が、必殺技のように使う「マルチタスク」のどこが問題なのでしょうか。

一度に複数の仕事に取り掛かり、ふたを開けてみれば「全部終わった」という瞬間。とっても気持ちが良いじゃないですか。

しかし、この気持ちよさは、大きな間違いなのです。

ここでその証拠をつきつけたスタンフォード大学の神経科学者エヤル・オフィルさんのありがたい教えについて言及しておきます。エヤルさんによると、

「人間はじつのところマルチタスクなどしていない。タスク・スイッチングをしているだけだ。」

と説明しています。

「タスク・スイッチング」。なんとなくイメージがつくでしょう。そうです。

「タスクからタスクへと、すばやく切り替えているだけ。」

なのです。結論、

「捗っているように見えるだけで、実は、効率が落ちている。」

ということなのです。

ここまで言っても信じられない人にダメ押しを。マサチューセッツ工科大学のアール・ミラー博士は、

「何かをしているときに、別のことに集中することはできない。なぜなら、2つのタスクの間で、『干渉』が生じるからだ。」

と述べています。

「タスク」を2つ以上抱えると、どうしても「今していること」だけでなく「他にかかえていること」が頭の隅でちらつきます。結果、両方を終わりにしたとしても「効率が悪い」ということになってしまうのです。

そして、教師は「マルチタスク」になっている人、たくさん見かけませんか。

もちろん、僕自身が「マルチタスク教師」なので、難しいことは重々承知しています。だからこそ、自分が「今すべきこと」を明確にして、「一点突破」で仕事を進めていく必要があるのです。

もしも、「残された時間では絶対に終わらない。」という残酷な運命を背負ってしまったのなら、しぼりましょう。「本当にやるべきこと。」を。

確かに「時間」さえかければできてしまうかもしれませんん。しかし、その「時間」をかけたことで失われる大切なものがあることは事実。

「処理能力」や「判断力」といったものから、「体調」や「メンタル」という最大級に大切なものまでが、もしかしたら「マルチタスク」によって奪い去られているかもしれないのです。

▶まとめ

本日は、「ダメ絶対!マルチタスク!」と言う内容をまとめました。

僕もこんな記事を書きながらも、「マルチタスク歴」は随分ベテランの域に達しています。

ようやく、「シングルタスク」さんと仲良くなると共に、「敢えて切り捨てるべき場所」が見えてきました。

「時間」を作り出す最善の方法は、「何かをやめる」ことですからね。

子どもたちのためにも「何に時間をつかうべきか。」しっかりと取捨選択して、「一点突破」していきましょう!!



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