「創造性豊かな子ども」を育てるために心がけたいこと。

これまで、度々「ルールなんていらない!」というような記事を書いてきましたが、また、なるほど!と納得できる情報を見つけたので本記事にまとめていきたいと思います。

僕が、世の中で一番いらないと思っている「学校スタンダード」。それに対する小さな抵抗として、度重なる記事をまとめてきた訳ですが、本記事は、家庭での子育てにも関係してきますので、「我が家のルールづくり」にも生かしていただけたらと思います!

▶ルールは、子どもの創造性を奪う。

本記事でも、再びORIGINALS 誰もが『人と違うこと』ができる時代」著:アダムグラント 監訳:楠木 建(三笠書房)の内容を根拠としています。この本、本当に教育、子育て関係にも役立つ情報盛りだくさんです!

どのような内容かと言いますと、

心理学者のテレサ・アマビールの報告によると、

一般的な親は、平均して6つのルールを与える。ところが、創造性の高い子どもたちの親が与えるルールは、平均して1つ以下である。

ということだそうです。

この記述を読んで僕は、「たしかに!」と思わず叫んでしましました!

だって、考えてみてください。学校スタンダードがそうじゃないですか、子どもたちにやってはいけない膨大なルールを振りかざすと、

「ルールに従うことができる子どもが良し。」

とされますよね。しかし、これは学校が求めるルールの本質ではないはずです。学校がどうしてルールを決めるかというと、

「子どもたちが、安心して安全な学校生活を送ってほしい。」

という願いがあるからです。しかし、この願いをはきちがえると、「何から何までルールを決め、先生が守ってあげないといけない」という勘違いに陥ります。本当に子どもたちにとって必要なのは、

「自分で考えて判断する力。」
「行動を振り返り、より良くしようとする力。」

なのです。具体的に言うと、

「廊下を走ると友達とぶつかってしまうから、走らない方がいいな。」

と、判断して自分の行動を改めたり、

「僕はふざけたつもりだったけど、友達を傷つけた。やりすぎてしまったことを謝って、次からやらないようにしよう。」

と、自分で自分の行動を認め、より良くしようとしたりすることです。あらかじめ失敗しないように準備された枠の中に閉じ込めておくことではないのです。

ただ、発達段階により、教師の仲介が必要な場面もあるでしょう。そんなときに、「スタンダードに決まっているから守りなさい!」という指導は、あまりにも人間味がないですよね。

大切なのは、大人が決めがルールに従わせることではなく、困ったことが起きたら、「どうして困っているのか。」「困らないためには、どうしたらいいのか。」ということについて大人が話を聴き、必要であればアドバイスをして、子どもが「自分ルール」を心の中につくっていくことだと思うのです。自分の心の中に決めた「自分ルール」であれば、誰かに言われるでもなく、自分から守れるようになるのです!

そして、この「自分ルール」は、創造性豊かになりますよね! だって、常に起きた事象に対して「自分だったらどうするか。」という判断を求められるのですから。壁に貼られた「スタンダード集」を見て、「なるほど!こういうときは、こうするのね!」という他者に任せた判断ではなく、常に

「自分と向き合った判断。」

となるわけです。そして、そのルールはいつの間にか「価値観」と言い換えられることでしょう。

だとすると、「学校スタンダード」を強硬に推し進めると、もしかしたら子どもたちの「価値観」にも影響を与えてしまうかも・・・。それは、言い過ぎですかね。

▶まとめ。

本日は、僕が世の中で最も失くしたいもの「学校スタンダード」に対する記事を書きました。本当は、「家庭でも使える記事だよ!参考にしてね。」とライトでポップな記事にする予定でしたが、「スタンダード」を話題にすると、思わず余計な力が入ってしまいます。でも、家庭でも使えますよね。僕自身も親ですから、「子どものため」と思って様々な願いを伝えがちになるのですが、伝えるべきことを精選した方が良さそうです。そして、伝えるのであれば、「なぜ、これがあたなのためになるのか。」をしっかりと説明して、子どもが「心から納得」できるよう一緒に考えてあげることが大切です。さあ、この際ですから自分の「自分ルール」も見直して、明日からの子育ても楽しみましょう!

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