無理な「ポジティブ」が自分を苦しめる理由
この世界は「外向型」向きに設計されています。
メディアで情報発信をする側の人たちは、基本的に「外向型」。
新しい文化を創っていく人たちも基本的には「外向型」。
ということは、日々、ぼくたちが受け取る情報、子どもたちのあこがれとなって将来の夢とされる職種は「外向型」となる訳です。
ただ、みんながみんな「外向型のプラス思考」ではありません。
だからこそ、「外向型向きの世界戦」から早々にドロップアウトすることがぼくのような「内向型」であり「マイナス思考」の人が心穏やかに生活するコツなのです。
しかし、そんなコツを学校は教えてくれません。
もしかしたら、家族さえ教えてくれないかもしれません。
そして、「学校」という組織に組み込まれると、
「表現することが大事！」
「みんながやっているんだから！」
「そんなんじゃ大人になったら困るでしょ！」
という社会の歯車化を求められる場合もある。
そこに根付いているのは、「外向型の世界で生きていく方法」かもしれません。
ということで、本記事では、「そこまで外向型に合わせていると、大切なことを見失っちゃうよ」という内容。
自分の居心地のよい場所を見つけるためにも、読んでみてくださいね。
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▼無理な「ポジティブ」はよくないよ
そもそも「外向型特化の社会」になっている理由の１つに、「長いものには巻かれておこう」という人間にそなわっている生存戦略があります。
ずっと昔から群れで過ごしてきた人間にとって、イレギュラーの一人ぼっちになることは「死」を意味したのです。
しかし、現代社会においてイレギュラーの一人ぼっちは「死」を意味しません。むしろ、イレギュラーの一人ぼっちの方が、社会に対して大きな価値を提供できるとぼくは信じています。
話は逸れましたが、伝えたいことは、
「大多数が思考停止で信じていることが正解とは限らない」
ということ。
その１つが、本日話題とする「ポジティブ思考」でございます。
世間では、「ポジティブ至上主義」がはびこり、なんとなく「ポジティブが善でネガティブは悪」みたいな風潮があります。
最近では、「ネガティブ感情にも価値があるよ！」みたいな盛り上がりを感じますが、最終的には「ネガティブを使いこなしてポジティブになろう！」というポジティブゴールが設定されている場合が多い。
ここで思うのは、「そんなにもポジティブになることを求めなくてもよいのではないか？」ということ。
いいじゃないですが、ネガティブなままで。
そのネガティブと距離をとって、時には利用しつつ仲良くしていけばよいだけのこと。
むしろ、持ち合わせたネガティブ思考を、「だめだめ、ポジティブにならなきゃ！」と思うこと自体が、相当のストレスになるのです。
カナダの心理学者であるジョアン・ウッドさんの調査では、
「無理やりにポジティブ思考をすることによってむしろネガティブ思考が強まる」
というようなことを確かめました。
＃ネガティブ思考こそ最高のスキル
考えてみれば当然なのですが、
「だめだめ、ポジティブにならなきゃ！」と自分に言い聞かせるということは、「自分の心の声に逆らっている」ということであり、「自分自信を認めてあげられていない」ということでしょう。
このような「心」と「理想」の矛盾状態こそ、自分自身に対する最も残酷な状況なのです。
だからこそ、目的や意志もなく「ポジティブの方がいいよね。」という世間的に耳障りのよい情報に自分を合わせにいってはいけません。
大切なのは「世間体」ではなく「あなた自身」であり、「あなたの心がどのような声を発しているのか」をしっかりと聴くこと。
そして、その声に従って行動することなのです。
▼まとめ
本記事では、「目的のないポジティブからは卒業しよう！」という内容をまとめました。
世の中は、白黒の二元思考ではありません。
白と黒の間には無限にグレーが広がっており、ほとんどの人がグレーの中にるのです。
性格も、ポジティブかネガティブかの２つに分けられるはずがありません。
だらこそ、ネガティブというグレーな状態を認め、自分の立ち位置を確認しつつ自分なりに歩いて行けばよいのです！
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