どんな先生?判断基準は自己紹介!

3月は、絶妙な時期です。教師にとっては、自分の学級を振り返り、成果と課題をもとに新年度への意識が芽生え始めることでしょう。一方、保護者の間では、「次の先生が、だれになるのか問題。」で、ざわつき始める頃だと思います。

教師と家庭にとって、年度が切り替わるこの時期は、希望と不安が混じり合う何とも言えない空気感なのではないでしょうか。しかし、教師にとってはいつまでもふわふわしていられません。4月の学級開きが待っているからです。「黄金の3日間」と言われ、「最初の3日間をどのように過ごすかで、1年間が決まる。」と、大多数の教師は気合十分臨みます。この件に関しては、またいつか書かせていただくとして、今回は、どのような自己紹介が有効なのか。そして、自己紹介から分かる先生のタイプを書こうと思います。

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▶教師にとっての「自己紹介」

教師にとって自己紹介は、伝家の宝刀です!子どもたちとの最初の出会いで、「この先生は、面白そう!」「話を聞く価値がありそう!」と思ってもらうことが、授業だけでなく生活面のアドバイスにも関わってくるからです。自己紹介で、子どもたちの心を掴めない教師は、今後もかなりの力技で学級経営をしていくことになるでしょう。

▶「自己紹介」から分かる教師像

保護者にとっては、家に帰って来た子どもたちのリアクションから教師像が伺えます。ほとんどの子どもは、「楽しそうな先生だった。」ということでしょう。教師も命がけで楽しませようとするので。家に帰って来た第一声が、「つまらない先生。」だった場合は、僕が考えつかないようなとんでもなく斬新な学級経営をする教師か、本当につまらない人なのだろうと思います。ここで、お子様にぜひ聞いてもらいたいのが、「自己紹介は、どうやってやったの?」ということです。万が一、名前順の「あ」からという方法であれば、まだ教師になったばかりの若手か、従来のしきたりを忠実に守る思考停止タイプの可能性があります。「少しでも楽しくしよう。」と考える教師であれば、「あ」の子どもから形式的に進めることは考えにくいからです。

▶効果的な「自己紹介」とは

教師と家庭の両面から書かせていただきましたが、最後に教師側からもう一点。「どのような自己紹介が有効なのか。」について書きます。学校生活の主役は、子どもです。授業も子どもが主役になるようつくっていかなければなりません。しかし、初めて出会った子どもに「自己紹介」をするときは、教師色100%出し切り、思い切り主役になることが必要だと思います。子どもとの出会いというチャンスを生かすには、「自分が最も得意なことで、自分を最大限にアピールする。」ことが有効ではないかと思います。

もちろん、クイズを出して子どもたちを巻き込みながら楽しい雰囲気づくりをする方法もあるでしょう。ただ、結論を言うと、このタイミングではなくてもできます。隙間時間にゲームを取り入れて、子どもたちと楽しむことは、何も初日にやらなくてもできるのです。

大人の本気を見せましょう。子どもたちに、「僕の先生は、〇〇が得意なんだ!」と。家でも「今度の先生は、〇〇なことしちゃうんだよ!」と言わせましょう。少し興奮気味に教師のすごさを話している姿を見た保護者の方は、きっと新しい教師に興味をもってくれるはずです。保護者とも好意的な関係を築くチャンスが、初日の自己紹介なのです!

僕の場合は、本気で歌を歌います。その年によって、歌うまでのプロセスは、いろいろと変えていますが、子どもたちが衝撃を受けて、思わずギター教室に通い始めてしまうほど、命がけで歌います!

一年生を担当した時は、名前を平仮名で書き、カードにして一文字ずつ紹介していきました。そして、いよいよ最後の文字になったとき、「あれっ!一文字ない。どこかに落としちゃったのかも。みんな一緒に探して!」と言って教室中を捜索します。しばらくすると、ある子どもが叫びました!

「先生!お尻にくっついているじゃん!」

そうです。一文字だけ、事前にくっつけておきました。みんな大笑いの大盛り上がり。そんな、自己紹介をしたときもありました。

残り1か月。どんな学年のどんな子どもたちと出会えるのか想像しながら、自己紹介を考えるのも良いかと思います。でも、忘れてはいけませんでした。まずは目の前の子どもたちの進級に全力を捧げることが大事ですね!

教師は「話し方」も大切です! ぜひ、読んでみてください(^^♪




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