【夏休み宿題対策】読書感想文に役立つ本の読み方
夏休みの宿題の二大巨頭と言えば、「読書感想文」と「自由研究」ではないでしょうか。
問題集には、計画的に取り組むことができても、ついつい先延ばしになってしまいがちな課題とも言えます。
夏休み終盤、親と子のぎりぎりのせめぎ合いを経験して学校へ来る子どもたちは後を絶ちません。
本記事では、二大巨頭の1つ。「読書感想文」を書く際の「本の読み方」について紹介します! もちろん、日ごろから好んで本を読んでいるお子様をおもちであれば、この記事を読む必要はありません。しかし、
「読書感想文のアドバイスが分からない。」
という困り感を抱えているのであれば、必ずお役に立てますので、ぜひ読んでみてください!
▶本選びが成功のカギ!
本を読む習慣がない子どもたちにとっては、「読書」さえ大きな壁なのに、感想まで書かなければならないというのは、もはや壁に手をかけることも諦めてしまうでしょう。
だからこそ、前提として、
「なるべく薄い本」
を選びましょう。
本の厚さというのは、読書へのモチベーションに寄与します。さらに、好きなジャンルも重要です。世間体を気にしてがっつり文学本を選ぶよりも、
「子どもが興味をもったジャンルを選ぶ」
ということも重要です。
考えてみてください。
がっつり難しい本を読んで挫折するよりも、興味がある冒険小説を読み切る方が重要です。しかも、「読み切った」という経験は、「もっと読んでみようかな」という自信にもつながります。
「読書習慣をつくる」ということの方が、「読書感想文を書く」という一時的な目的よりも、重要なことなのです。
▶目的を明確にして本を読む!
お子様が「読みたい!」と思える本が決まったら、いよいよ「本を読む」という工程へ進みます。
突然ですが、「読書感想文の目的」は、何でしょう。
もちろん、
「感想文を書きあげる」
ということなのですが、「読書感想文」というのは、
「本を読んだ『自分の感想』を書く」
という目的を達成しなければなりません。
もっと言うと、
「本を読んで『今までの自分を振り返ったり、これからの自分を考えたり』したことを書く」
というレベルまで求められます。
簡単に言うと、
①本の内容を簡単にまとめる
②本を読んで自分と照らし合わせる
③本を読んでこれからどうしていきたいかを書く
という3つのステップが書かれる必要があるのです。
この目的をしっかりと意識して、
「目的を達成するために読む」
ことが大切なのです!
▶目的を達成するための読書法!
いよいよ、これから本を読み始めるわけですが、次のような手順で読んでいきましょう。
①「題名」と「目次」をじっくりと読む
②「章」ごとに、本を閉じてメモを取る
③「共感」「疑問」読みをする
では、それぞれについて詳しく解説していきます。
①「題名」と「目次」をじっくりと読む
さぁ、本を読み始めるわけですが、意外とやってしまうのは、
「目次を飛ばして、いきなり本文」
ということをしがちではないですか?
これは、いけません。焦る気持ちを抑えて、「題名」と「目次」をじっくりと眺め、
「だいたいどんなお話なのかを想像すること」
が大切です。本によっては、「要約」も読みましょう。
そして、
「きっと、こんな感じの話だろう。」
と予想することが記憶に定着する読書術のポイントなのです!
自分なりの予想があり、その予想通りだったり違ったりという感情が、より話の理解度をあげてくれるのです!
②「章」ごとに、本を閉じてメモを取る
間違えてはいけないのは、「早く読めたら良い。」という固定観念です。もちろん、「1日で読まなければならない。」ということもありません。
「気が進むときに好きなだけ」
読書を楽しみましょう。もともと「楽しめない!」場合は、午前中の頭がさえている時間帯に宿題タイムと共に読書を「習慣化」するように工夫しましょう。余裕をもって始めることのメリットは、
「毎日少しずつ本を読んでいくことができる」
という良さにも通じているのです!
そして、話の理解を深め、読書感想文を充実させるこつの1つは、
「ことあるごとに本を閉じ、話の内容をメモる!」
ということです。
「面倒!!」と思う気持ちを抑え、ぜひ実践してください。この一手間が、読書感想文を書く際に最高に役立ちます!
具体的に言うと、
・本の内容の移り変わりを視覚的に理解することができる
・感想文に書く「本の内容紹介」部分に迷わない
・感想文に書く「内容の中心」を決めることが容易になる
というメリットがあります。
ぜひとも、心を落ち着かせ「どんな話だったけ?」と自分に問いかけましょう。短い文やキーワードだけでも良いので、紙にメモをしておくことが重要なのです!!
③「共感」「疑問」読みをする
最後にもっとも大切なポイントを書きます。
それは、
「本文と対話しながら読む!」
ということなのです!
高学年であれば、小学校でも学習するので、既にできているお子様もいるでしょう。「本文と対話」というのは、
「内容に対して、『自分はどう思うか』と問いかけながら読む」
ということなのです。
ほとんどの場合は、「主人公」に「自分」を重ね合わせながら読んでいくと思います。その際、
「主人公の行動や言動に共感する」
ことがあるでしょう。
逆に、
「主人公の行動や言動に納得できない!」
ということもあるかもしれません。
このような感情が大切なのです!!
そして、そう思った感情を②のようにメモっておきましょう。
このメモは、
「読書感想文の山場!!」
になります!
主人公の行動や態度に共感したり疑問に思ったりしたことを感想文に書くことができたのなら、既に「感想文は書き終わった。」のも同然です。
だって、「感想」が書けていますからね!
▶「充実度アップ」をねらうなら!
最後に、もう一段階ステップアップしたいお子様向けのアドバイスを書きます。感想文の充実度をあげるなら必須なのは、
「本を読んで感じたことを自分の人生にどう生かしていくか」
という記述がなくてはなりません。
少々大げさな気もしますが、「本を読む」ということは、「自分の人生を変える」ことに直結すると僕は思います。
だからこそ、本を読んだ経験を、
「今までの自分と照らし合わせて、これからの自分はどう生きていくか」
という主張ができてこそ、最高の読書感想文となるのです!
▶まとめ
本記事では、「読書感想文は、自分の人生をより良くする宿題である」という内容を書きました。
文章中にも書きましたが、「本との付き合い方を学ぶ」ということは、「今年の宿題をこなす」ことの何百倍も価値があります。
感想文が書けないということを責めるより、「どうすれば読書習慣がつくか。」ということについて、お子様と真剣に話し合ってみることも良いかと思います。
ぜひとも、運命を変える本との出会いがあることを願っています!!
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