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虹をつかもう(2nd album)2CD

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青春サバイバル学園小説。すべてのものの周りに色が見える。虹のようにきれいだったそれがある日突然、燃え盛った。少年の苦悩から物語がはじまる。不良がのさばり、爆弾事件が起き、ミステリ…
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#小説

虹をつかもう 第2話 ――天――

ここまで、クラスの愚痴ばかりを言っているようだが、当たりもある。 通路側の一番前、仙人と…

虹をつかもう 第3話 ――暗――

一階と二階の間に、「学習塾」の看板のある建物へと着いた。 みんなはもう集まっているだろう…

虹をつかもう 第4話 ――爆――

いい時間――、この坂道の上に見る夕陽は、とても綺麗である。 太陽は、少し黄ばんだ丸い電球…

虹をつかもう 第5話 ――弐――

朝が来れば、ぼくの生活の多くを占める、第一の日常、つまり学校生活の時間がくる。 どれくら…

虹をつかもう 第6話 ――坂――

https://note.com/hanei/n/ncdda4019ff73 クラスの空気に変化が現われたのは、仙人こと七瀬の…

虹をつかもう 第7話 ――狂――

https://note.com/hanei/n/n6df9a234914e 翌日から、一軍、二軍の合同会議とでも言うべきもの…

虹をつかもう 第8話 ――黒――

https://note.com/hanei/n/n9c8a0aa6e11e ぼくは、この頃、身を守るため、そして精神状態の悪化から、学校に行く以外は自宅にこもり、塾に行くことも控えるようになっていた。 教室にいるのが怖い。いつ火の粉が飛びかかるかと思うと、恐ろしくて仕方がない。平静を装い、漫画雑誌に目を落とすが、このポーズにもさすがに無理を感じる。気がつくと、汗の滴が床にこぼれていた。緊張のためか、机の開口部の縁、金属の部分を、右手でつかんだままになっていたのだ。 ぼく

虹をつかもう 第9話 ――諦――

その後、教師二人が簡易タンカーを使い、ビリーを医務室につれていった。しばらくして外に、悲…

虹をつかもう 第10話 ――襲――

今年のこの季節、ぼくの予想したよりも雨の日は多くない。気象庁も悩んだのかもしれないが、そ…

虹をつかもう 第11話 ――仙――

追い詰められた袋小路。 ぼくは背中のリュックを手に取り、開ける。 ツーのつくったペースが、…

虹をつかもう 第12話 ――退――

夢現のような出来事だった――。 七瀬は、戦闘など何もなかったように先を行く。ぼくの塾の方…

虹をつかもう 第13話 ――晴――

翌日――、 ぼくが登校し、ツーが不在という昨日は考えられない状況が、ここにある。 一応、…