見出し画像

#46 退職金いくら?

まだ働いて2年目の私が考えるのにはとてもとても早いことで、まずは目の前の仕事に集中しろって感じですが、それでも退職金がいくらもらえるのか気になりますよね。

皆さん、そのために何十年も同じ場所で働き続けてるんでしょ?


民間企業の退職金

政府統計ポータルサイト「e-stat」より、「就労条件総合調査」を引用します。退職金については、毎年調査されているわけではないため、平成30年のものを使用します。

大卒者の勤続年数、企業規模別に集計したものです↓↓↓

周知の事実ですが、企業規模による差が大きいですね。当たり前だけど。あと、2000万超えることはほぼない、と。1400~1600万円ぐらいが普通なんですね。

さて、お次は、高卒者の退職金集計です↓↓↓

大卒と段違いに低いですね…。さすがにここまでの差だとは思っていなかったので驚きです。どの企業規模でも35年以上働かないと大卒者の平均に到達しない。高卒者に厳しい社会ですね。学びたい人が全員大卒者になれる社会になるといいですね。


国家公務員の退職金

政府統計ポータルサイト「e-stat」より、「国家公務員退職手当実態調査」を引用します。令和2年のものを使用します。

定年者で2,142万円。大卒なら60歳定年で38年勤務なので、1000人以上の民間企業とあまり変わらないですね。

もっと詳しいやつ↓↓↓

定年者の最大が6,500~7,000万円で、それが4人もいるって。いったいどういう方々だったんでしょうかね。省庁の事務方トップの事務次官とかなのかな。わからんけど。すごい世界や。


そして、自己都合で一番多いのが500万円未満。その理由は以下を見ればわかります。まぁ、見なくても予想つくか。

そうです。20代の入庁して間もない世代の退職者が多いので、退職金が低いと。将来の国のエリート候補がたくさん辞めちゃってるんです。これものすごい問題ですよね。国の運営の質が下がる。霞が関は特に労働環境がひどくて、残業時間過労死ライン余裕で超えてるみたいな感じらしいので、耐えられないですよね…。何とかして労働環境改善してくれ。


地方公務員の退職金

政府統計ポータルサイト「e-stat」より、「地方公務員給与実態調査」を引用します。5年に1回の調査ということで、平成30年のものを使用します。

まずは、主要都道府県の全職種60歳定年者の平均支給額です。

なぜ東京が一番低いのかは分かりません。ちなみに、全都道府県で一番高かったのは、福島県で23,465千円でした。東京よりも150万円多いですね。


お次は政令指定都市の全職種60歳定年者の平均支給額です。

都道府県との差はあまりなさそうです。ちなみに、全政令指定都市で一番高かったのは、千葉市で23,207千円でした。

ということで、地方公務員トップは福島県庁の皆さんです!と言いたいところですが、全くそうではありません。


最後に、その他の市町村の全職種60歳定年者の平均支給額です。

2,500万円を超えている市町村のみ取り上げました。

群を抜いて埼玉県小川町が高いです。38,469千円。地方公務員で唯一3,000万円超えちゃってます。これなんかのミス?高すぎない?追及する手段を持たないので、この政府統計が合っていると考えるしかないんですが、それにしてもすごい。


最後に

さて、ここまで民間から公務員まで退職金を見てきましたが、
①小川町高すぎ
②国家公務員の20代辞めすぎ
③民間企業の高卒者低すぎ
の3点が特に印象に残りました。皆さんはいかがだったでしょうか。

まぁ、私が退職するであろう40年後には物価も賃金も上がって、AIが仕事してくれて、ベーシックインカム始まって・・・って感じで、今の退職金情報なんか当てにならないような社会になっていることを期待してるので、「自分も2,000万円貰えるかなぁ」とか思わずに生きていこうと思っております。

今思ったけど、公務員の統計は高卒、大卒の区分なかったから、高卒者も含めた平均支給額だよな。そうだとしたら、ってかそうなんだろうけど、高卒公務員アツイかも!?

あと、これ書くのに色々統計を見てきましたが、pdfで公開されているものって、見にくいし、活用しづらい。ってか、活用できないですよね。

その点、e-stat等オープンデータにされていて誰でも自由に活用できるのはとてもありがたいことです。まぁ、特に私は分析能力を持っているわけではないので、データを見たままそのまま使っているだけなのですけどネ。


ここまでお付き合いありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?