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消費者の価値観は変動する

委託販売での適正な価格はとても苦労しますよね。
皆さんはどうやって価格を決めていますか?市場の相場と材料費や制作費、郵送料や委託手数料から利益を踏まえ価格を決めてると思います。ところが消費者の価値観は変化するのです。こまめに情報をアップデートしないと世間の価値観の変化に乗り遅れる場合があります。特にコロナ禍の去年から学生はバイトが少なくなり光熱費をはじめ色々ななものが値上げ、終わらないコロナウイルスに不安を抱いている方も多く、わたしのお店でも客単価がどんどん下がってきてます。メインターゲットの若い世代は特に生活必需品じゃないアクセサリーに対してとてもシビアです。コロナ前のように迷わずにポンポン買われる方は今はほとんどいません。千円の商品でも30分近く悩む人もいてお財布事情と価値観は日々変わってきています。

お客様はとても価格に敏感です

ある作家さんは売れ筋の作品のレパートリーを増やす名目でその作品を100円値上げしました。そうすると売上は激減し全然売れません。結局元の値段に訂正し売上は戻りました。その作品の適正価格は以前の値段だったようです。委託店には予め購入する作品を決めて来店する人は多くなく、ほとんどが作家名や作品を知らずにアクセサリーを買いに来店されるお客様がほとんどです。元の価格は知らずともわずか100円の価格の相違を多くのお客様が感じとったのがとても驚きでした。

このようにお客様は過去の経験や様々な情報から適正価格を感覚で得ています。その適正価格に近い値付けができれば手にとってもらった作品を購入してもらえる可能性が増えてくると思います。せっかく手にとってもらった作品が価格を理由に戻されるのはもったいないですもんね。コロナ禍の今は数ヶ月単位でお客様の価値観は変わってきています。これからは世間の状況や様々な情報で柔軟に対応する必要があります。

次回は価格のリサーチ方法についてお伝えします。


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