高いと売れないと思っていませんか?
こんにちは。
ハンドメイド作家のnezuです。
今日は「ハンドメイド作品の値段」の話、二回目です。
値段を決めるのは、自分の気持ちが大事なので、自信があるものなら思い切って高い値段をつけよう、というお話です。
ちなみに、過去noteはこちらです。
過去note
「ハンドメイド作品の値段の付け方」
値段の付け方は1つじゃない
前回の過去noteで、「原価を出して、自分が続けられるような利益を乗せた価格にすることが大切」という話をしました。
あくまで、この値段の付け方は数ある方法の中の1つで、値段の付け方は他にもあります。
たとえば、しっかり時給を計算して出す方法もあります。自分の時給は「2000円」だと思えば、その作業時間分を値段に上乗せしてもいいと思います。
ハンドメイドでしっかりと時間を価格に乗せていると有名なのは、セーターなどの手編みのファッションブランドを展開されている「気仙沼ニッティングさん」です。何十時間という時間をかけて編まれる手編みのセーターは、大変高額になります。
機械編みのセーターが数千円で購入できるなか、十万円を超えるセーターは普通に考えれば現実的ではないように思いますが、予約が数か月待ちになるほどの大人気です。売れる理由は、セーターそのもののデザインや品質が良いというだけではなく、「どんなところで」「どんな人たちが」「どんな想いで」作っているか、という背景がブランドイメージとしてしっかりとお客さまに伝わっているからだと思います。
たとえ相場から外れた価格であっても、その作品が作られた背景がきちんとお客さまに伝わって、お客さまが納得すれば、それは「購入される作品」になるのです。
安かろう、悪かろう?
昔からよく使われる言葉に「安かろう、悪かろう」という言葉がありますが、その意味は「値段が安ければそれだけ質が落ちるであろう。安い物によい物はない。」という意味です。
私たちは普段の生活でものを選ぶときに、値段で品物の品質を勝手に想像しています。
たとえば予算は1万円くらいで、男性に向けて「ベルト」をプレゼントを選ぶとします。同じようなデザインと色、素材感で、「8000円」と「12000円」のベルトがあり、あなたはどちらにしようか迷っています。この値段から、あなたはどんな想像をするでしょうか。
似ているけど、どうして値段が違うのだろう。
作り方が違うのかな。製造国が違うのかな。素材が違うのかな…。
いろいろな想像をすると思いますが、8000円と12000円だったら、当然12000円の方が「品質が良い」と思ってしまいませんか?
これが、値段の魔法です。
私たちは「高いものの方が良いもの」だと勝手に想像してしまうのです。モノの本質が分からないとき、私達は値段でモノの価値を判断しようとしてしまうのです。
2つのベルトの4000円の価格差を、私たちは勝手に「品質の違い」だと想像しましたが、もしかしたら、「販売の手間賃」や「輸送費」、もしくは「ブランド」かもしれません。でも、購入者は勝手に「高い方が品質が良い」と思い込んだのです。
値段=ブランドイメージ
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