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重症心身障害児の過ごす場所

こんにちは!
リハテーラー横浜港北の看護師の前田優花です!

来月、6日7日に、大阪で開催される日本小児看護学会第34回学術集会に、共催セミナーとして登壇を予定しています(^^♪
今回のセミナーのテーマは「地域で重症心身障害児・医療的ケア児が暮らしやすくなるために~データから見る状況と私たちにできること~」。
来場予定の方はぜひセミナーにお越しください♪

今日はセミナーテーマでもある重症心身障害児と医療的ケア児について、なぜ私たちがそのような事業を展開しているかをお話ししたいと思います。



重症心身障害児・医療的ケア児の数

近年少子化が進み、1982年以降毎年子どもの数が減っている現状があります。一方で、医療技術の発展に伴い、今まで助からなかった命が助かるようになり、医療的ケアや重度の障がいを持って生活をするお子さんも増えてきました。全国で重症心身障害児者は4万人を超え、18歳未満で医療的ケアを必要とするお子さんも全国で約2万人いると推定されています。

2021年には医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が制定され、医療的ケア児の健やかな成長を図るとともに、その家族の離職の防止に資し、安心して子どもを生み、育てることができる社会をつくることを目指しています。しかし、今でも地域で十分な医療的ケアを受けられず困っているご家族がたくさんいます。


重症心身障害児・医療的ケア児が通えるサービス

一般に放課後等デイサービスは、障がいのあるお子さん向けの通所支援のサービスではありますが、その中で、重症心身障害児や医療的ケア児が通える施設は限られているという現状があります。

横浜市内では2022年度の統計で、433施設放課後等デイサービスがある中で、医療的ケアのある重症心身障害児が通えるサービスは、たった22施設しかありません。約5%にあたります。

また、「東京都医療的ケア児(者)実態調査」の結果報告書(令和4年7月)によると、調査を行った障害福祉サービスのうち、吸引は66.1%、経管栄養は65.1%、痙攣時の処置は37.3%、気管切開は34.4%、人工呼吸器は25.7%という結果が出ています。医療依存度が高くなるほど受け入れが難しい状況にあることが分かります。

医療的ケアといっても、必要となるケアは様々なものがあるため、医療的ケアができる施設ではあっても、ケアの種類により受け入れが難しいと判断されてしまうこともあります。


リハテーラーの特徴

リハテーラーでは、現在様々な医療的ケアを必要とするお子さんのお預かりをしています。
注入や吸引などのケアはもちろん、エアウェイや気管切開、呼吸器、酸素療法、吸入、浣腸など、幅広い医療的ケアに対応しています。最近では、来所中にカフアシストを使用したいというお子さんの対応もさせていただいています。

重症心身障害児に長く携わってきた看護師や理学療法士が在籍しているので、周りのスタッフもその知識や技術を学ぶことができます。必要な時には、外部の専門家を呼んで勉強会を開催することもあります。

ケアや重症度によってお子さんやご家族の選択肢が減らないよう、常に私たちが成長し続けることによって、できることを支援していきたいと思っています。



まとめ

重症心身障害児や医療的ケア児の選択肢はまだまだ少ないのが現状です。
こういった施設がもっともっと増えていくように、学会や自社主催の勉強会などを通して、多くの方に現状を知っていただきたいと思います。

どんなことをしているんだろう、どんなスタッフが働いているんだろう、と気になった方は、ぜひ見学にお越しください(^^♪

7月3日(水)19時にはオンラインで勉強会も開催します!
「側弯について~体幹装具の装着方法も含め~」をテーマに、弊社の理学療法士よりお話をさせていただきます。

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ぜひお気軽にご参加ください♪

2024年7月6,7日は大阪国際会議場で行われる小児看護学会にも、共催セミナーと展示ブースにて参加しているので、参加される方はお会いできるのを楽しみにしております(^^)/

リハテーラー横浜港北
看護師
前田優花