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中高一貫ハンドボール①概要

新入生がこの記事を見て、ハンドボール部に入ろうかなあと思ってくれたらいいなと思って書きました。

お知り合いに新入生がいらっしゃいましたら、ぜひ転送して入部するように説得お願いします。(入部しようと決めている子、入部しようかなと迷っている子、入部しないよと勘違いしている子に勧めてください。)


僕が顧問しているチームは、中高一貫の進学校という性質もあって、少し変わったチーム作り・活動を行っています。厳密に言うと、変わっているかどうか僕自身は他のチームの指導経験がないので分からないのですが、変わっているとよく言われます。(指導が変わっているのか、僕が変人なのか鏡を見てもよく分かりません。僕にはごく普通のイケメンに見えます。)

もちろんその時の部員数や大会結果によっても、僕自身の指導の変遷においても変化していく部分はありますが、備忘録も兼ねて現時点で思い描いている一貫指導の流れを紹介します。(数多くの失敗をしましたが、それはここには書けないので完成形だけ書きます)

このビジョンを共有しながら技術指導をしたり審判をしたりしてくれるスタッフが来てくれるといいのですが…


活動計画

中1~高2の冬までの5年間がセット(まれに高3まで6年間続ける選手もいます)になっており、人工芝の屋外コート1面を半面ずつ分け合って中学生・高校生の約60人が同時に練習しています。僕自身はグラウンドに行けないことも多く、生徒が自分たちで練習メニューを決めて活動しています。全国大会出場を基本目標に掲げているので、高校生はそれなりにハードなトレーニングも行っていると思いますが、上下関係は緩やかな感じで、音楽をかけながら笑顔でトレーニングを行うなど、和気あいあいとした雰囲気です。(本当の秩序というのは一見、カオスです。混沌を許せるのが懐の深さです。)

平日15:40~17:30(水曜日OFF)

土曜日13:40~16:30

土曜日は午前中授業なので、練習試合などの遠征は日曜・祝日に行います。

中学生と高校生のどちらか一方が遠征する場合、もう一方はOFFとなります。水曜日は新入生勧誘の4月を除いてOFFです。大会スケジュールや祝日の曜日によってOFFの曜日は変更されることがありますが、長期休暇中も含めておおむね週休2日ペースを基本にしています。コンディションを見ながら学年単位でOFFをずらしたり自主練習日を設定したりもします。

練習は連絡をすれば遅刻早退欠席可能です。塾に通っている部員もいますし、補習や英検などでもちらほら抜けます。学年や時期にもよりますが、それほど欠席は多くありません。むしろ、練習終了後に勝手に居残り練習をする部員を追い返すのが大変です。

ただし、勉強はサボらず頑張る姿勢を崩さないようにさせねばならないので、怠惰で学力不足の補習に呼び出された場合は嫌味を言わねばなりません。部活動で勉強の説教はあまりしたくありませんので、匙加減が難しいところです。

全国大会出場を基本目標に掲げているので、選手起用に関してはシビアに行います。やはり主力選手が試合直前に練習にいない状況は困るので、取り組みの姿勢と技術力とチーム作りを天秤にかけながら、公式戦では僕の主観で選手起用を行います。ここは非常に辛い部分です。

この辛さについては別記事で書きましたので、詳しくはそちらをご覧ください。

定期考査の1週間前から最終日までは当然OFFです。お盆や正月ももちろんOFFを取ります。中高様々な大会がある都合上、高校生は中学生に比べるとOFFが短くなりますが、中学生はまとまった長さのOFFを取ります。

遠征のスケジュールは各学年の幹部と相談して、日程調整を行います。高校生→中学生という順番に、大会スケジュールや体育館予約の都合を考えつつ、部員が決めていきます。

中学・高校の両方を監督していると、当然審判や運営の仕事も回ってくるわけで、かなりスケジュール調整に制約があります。中学高校の公式戦や遠征が交互にあって、僕だけずっと休みがない状態になることがままあります。

ちなみに、OFFは遊びの日ではなく、ハンドボール以外での自己研鑽という位置付けにしています。たまにTwitterなどでカラオケに行ったりデートしたりしているのが発覚して、僕に嫌味を言われる部員がいます。自己研鑽の範囲は人それぞれのようです。

合宿は年に1回3泊4日までと決まっているため、中学1年生は1泊2日のお泊まり会、中学2・3年生は実施なし(高校生といっしょに合宿に参加する場合もあります)、高校生は夏休みに3泊4日で長浜ドーム大会に参加というのが基本パターンです。


活動方針

チームでは3つの目標と3つの目的を設定しています。目標は、

1、全国大会出場

2、自立した強い個人

3、生涯の仲間づくり

活動の目的は、

1、ハンドボールを通した人材育成

2、ハンドボールを取り巻く環境を改善する

3、部活動改革のモデルケース作り

書き始めると、とんでもなく長くなるので詳細は省きます。このあたりはミーティングや保護者会で説明しています。

プレーがへっぽこだったとしても、志は世界水準ということで、選手には世界で戦うための技術とメンタルを要求します。言うだけなら自由です。

「ストイックに取り組んで艱難辛苦を乗り越えた先に成長がある」と、かつては思っていたのですが、僕自身がしんどくなってしまったこともあって、最近は「愉しくなければスポーツじゃない、夢中になればそれで成長する」と考えるようになりました。すべての目標・目的の土台にこの考え方があります。

僕よりハンドボールが好きで部活動を満喫する部員が現れたら、非常に嬉しい。

最近はハンドボールそのものは部員に任せて、イベント企画やチームマネジメントに僕は力を注ぎたいなと思うようになりました。

多様な経験で視野を広げてあげたいと思います。将来、様々なかたちで世の中を支える人材となって、社会貢献してほしいと思っています。(卒業生には僕を支えるのが一番の社会貢献だと気付いてほしい。)


ずいぶん長くなりました。次回へ続く…

安井直人

皆さんのサポートで、ハンドボール普及のためのイベント企画やハンドボールに付加価値をもたらすアイデアを広めていきたいと思います!よろしくご支援ください。