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【詩】車窓


紫の空色が
陽の終わりを見送りながら
静かに夜に紛れていく

流れる景色に
過ぎる時を見るような

揺れ始める街の灯が
手に取れそうに暖かいのは
潤むように眩しいのは

心が灯しているからと
生きているひかりだからと

自分にもあるのだろうか
車窓に重なる私の顔が
羨ましそうに眺めている







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