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hanautaといいます。 詩を書いていきたいと思います。 よろしくお願いします。

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記事一覧

【詩】こんな夜は

国道を車が流れている そんな音さえ拾うほど 心静かな夜 穏やかさが時間を緩め 私の赴くままに 時を過ごす 心を覆う慌ただしさも 心を乱す寂しさも 今日は少し距離がある…

hanauta
16時間前
57

【詩】梅雨の道

裾を濡らす梅雨の道 傘を回して雨粒を 沈む気持ちを飛ばしてみる 飛ばせないのは涙だけ 心と深く繋がって 流しきるまで離れない そんな姿を見せたくなくて あなたが背…

hanauta
1日前
73

【詩】小さな青空

切り取られた青空が 狭いベランダに 浮かんでいる 慣れてしまった心が 小さくまとまって 仰ぎ見る このままの満足と このままの寂しさが 風に揺られて行き来する 諦めた…

hanauta
2日前
83

【詩】あの笑顔

開けた扉が窓からの 風を受けて揺れている 爽やかが舞っている 巻き戻るような午後の時間 行きつく先は 今も心揺さぶるあの笑顔 時が無限にあった頃 いつまでも そばに…

hanauta
5日前
110

【詩】駅

特別が普通になっていく 切なさがやさしくなっていく 痛みまでが苦笑い 増えていくのは懐かしさだけ とうとう思い出になっていく 過ぎた時間の長さではなく 生きた時間の…

hanauta
8日前
109

【詩】朝の処方箋

今日が長くなりそうな 朝の扉が重い日は 少しの期待とあきらめと 同量ぐらいがちょうどいい どこかで混ざってしまわぬように 仕切りをそっと大切にして 期待は小さな喜…

hanauta
13日前
112

【詩】まだ今の中

初夏の日差しと春の風 行ったり来たりを繰り返し 季節が少しずつ歩んでいく 思い出すには近すぎて まだ今の中 振り返るには早過ぎて まだ今の中 心には居るのに もう居…

hanauta
2週間前
131

【詩】青空のような

雨上がり 透き通った青色が 眩しそうに広がって 空が穏やかな顔になる 泣いた後にやって来る 笑顔がとても美しいのは 持ちきれなかった 思いをすべて 流した心が無垢だ…

hanauta
2週間前
108

【詩】変化

桜色から新緑へ 季節の中を生きている 見事に変化を生きている 変われないのは人ばかり 願うだけでは迷いの中 歩いてみるのは勇気の中 私らしくありたいなら 選ぶ明日は…

hanauta
3週間前
113

【詩】見る夢は

はしゃいでいる新緑の 清々しい声が降って来る 明日への清い思いが 香るようで 見なくなった夢見ることが 眩しくなる 時間と共に 遠くなるのが夢ならと 手離して来た…

hanauta
3週間前
98

【詩】季節は往く

暑さを纏って流れゆく 変わり始めた風の香が 早く行こうと耳を過ぎる 遅れがちな朝支度 止まったような午後の時計 過ごせば長い毎日も 過ぎる季節の一瞬の中 抱えきれな…

hanauta
3週間前
102

【詩】学生通り

通りの影に映るのは 明日は必ず来るものと 前だけ見ていたあの頃の 笑い声と明るい足跡 似た風景に足を止め 目を細めて時を見る 数多あった道の中 今を歩く今の私 数多…

hanauta
4週間前
91

【詩】探しに行く

振り向いて ガラスに映った背中を伸ばす 視線を上げれば 街が一回り大きくなる 知らないことを見つけることは 知らない私を見つけること 過ぎる春を追い越すくらいに こ…

hanauta
1か月前
90

【詩】春の余韻

刻んで流した淋しさが 風に吹かれてきらきらと 鳴るように舞って行く うずくように痛むのは 往こうとしている春の余韻 もう揺らさずに 春と閉じる思い出は ずっと花の香…

hanauta
1か月前
114

【詩】夜

夕暮れ後の空の色 交わる群青の濃淡が 一重では伝わらない 心の内を語るようで 目を伏せる 次第に降り始める夜が 誰のものでもないはずの 私を包み広がっていく 色のな…

hanauta
1か月前
106

【詩】色を足しながら

朝の背中に乗って 心の影も浮かせては 任せるままに今日に会う 後ろ向きが 進む時間に戸惑いながら 折り合いが今日を行く 気付けば積み重ね 私の形が出来ていく せめて…

hanauta
1か月前
95
【詩】こんな夜は

【詩】こんな夜は

国道を車が流れている
そんな音さえ拾うほど
心静かな夜

穏やかさが時間を緩め
私の赴くままに
時を過ごす

心を覆う慌ただしさも
心を乱す寂しさも
今日は少し距離がある

こんな日は
前を見ず後ろを見ずに
今だけを刻みたい

更けゆく夜に寄り添いながら

【詩】梅雨の道

【詩】梅雨の道

裾を濡らす梅雨の道
傘を回して雨粒を
沈む気持ちを飛ばしてみる

飛ばせないのは涙だけ
心と深く繋がって
流しきるまで離れない

そんな姿を見せたくなくて
あなたが背中を向けれるように
笑って隠した雫の雨が

今も心の中で降っている

雨の日は
傘に甘えて流れてしまう

【詩】小さな青空

【詩】小さな青空

切り取られた青空が
狭いベランダに
浮かんでいる

慣れてしまった心が
小さくまとまって
仰ぎ見る

このままの満足と
このままの寂しさが
風に揺られて行き来する

諦めた日常ではない毎日を
見つけながら行くことが
きっと上手な生き方と

不器用に手すりにもたれ
空を見る

その先にその奥に
もっと広がる空を見る

【詩】あの笑顔

【詩】あの笑顔

開けた扉が窓からの
風を受けて揺れている
爽やかが舞っている

巻き戻るような午後の時間

行きつく先は
今も心揺さぶるあの笑顔

時が無限にあった頃
いつまでも
そばにあると思っていた

時には限りがあるのだと
知って大人になるのなら

失くした笑顔が
私の大人の境界線

ふと風に乗り
幼かった後悔に
少し揺れた今日の午後

【詩】駅

【詩】駅

特別が普通になっていく
切なさがやさしくなっていく
痛みまでが苦笑い
増えていくのは懐かしさだけ

とうとう思い出になっていく

過ぎた時間の長さではなく
生きた時間の長さでしか
変わらない

とうとう思い出になっていく

降りる当てを失くした駅も
早く過ぎてと祈った日々も
今は昔


そっと降り立ち振り返る
私の生きた時間を確かめるため

【詩】朝の処方箋

【詩】朝の処方箋

今日が長くなりそうな
朝の扉が重い日は

少しの期待とあきらめと
同量ぐらいがちょうどいい

どこかで混ざってしまわぬように
仕切りをそっと大切にして

期待は小さな喜びを
あきらめは大きな絶望を

丁度いい大きさにしてくれるから

少しの期待とあきらめと

決して混ぜてしまぬように
何も感じなくなってしまうから

【詩】まだ今の中

【詩】まだ今の中

初夏の日差しと春の風
行ったり来たりを繰り返し
季節が少しずつ歩んでいく

思い出すには近すぎて
まだ今の中

振り返るには早過ぎて
まだ今の中

心には居るのに
もう居ない

あいまいさが涙で潤み
そこに見えそうな
寂しさの中

きっと
行ったり来たりを繰り返し
心も少しずつ歩むはず

思い出すには
忘れることが必要だから

あなたは今どこにいますか

【詩】青空のような

【詩】青空のような

雨上がり
透き通った青色が
眩しそうに広がって
空が穏やかな顔になる

泣いた後にやって来る
笑顔がとても美しいのは

持ちきれなかった
思いをすべて
流した心が無垢だから


涙を途中で止めないで
思いを全て知りたいから

青空のような
心の笑顔を見たいから

【詩】変化

【詩】変化

桜色から新緑へ
季節の中を生きている
見事に変化を生きている

変われないのは人ばかり

願うだけでは迷いの中
歩いてみるのは勇気の中

私らしくありたいなら
選ぶ明日はどちらの朝

【詩】見る夢は

【詩】見る夢は

はしゃいでいる新緑の
清々しい声が降って来る

明日への清い思いが
香るようで

見なくなった夢見ることが
眩しくなる

時間と共に
遠くなるのが夢ならと

手離して来た数々も
まだチクチクと懐かしい

また探すところから
はじめてみようか

明日を夢見る
若葉につられて

【詩】季節は往く

【詩】季節は往く

暑さを纏って流れゆく
変わり始めた風の香が
早く行こうと耳を過ぎる

遅れがちな朝支度
止まったような午後の時計

過ごせば長い毎日も
過ぎる季節の一瞬の中

抱えきれなくなる前に
時間の不思議が肩代わり

だから人は生きていける

今日の重い足取りも
いつかはきっと過日の事

【詩】学生通り

【詩】学生通り

通りの影に映るのは
明日は必ず来るものと
前だけ見ていたあの頃の
笑い声と明るい足跡

似た風景に足を止め
目を細めて時を見る

数多あった道の中
今を歩く今の私

数多あった道の中
別の景色に会えたなら

見てみたかったと思うのは
まだ何かを探しているから

そんな昔と今に包まれて
春特有の悪戯に
惑わされては空を見る

ため息が出ないように
空を見る

今の私が空を見る

【詩】探しに行く

【詩】探しに行く

振り向いて
ガラスに映った背中を伸ばす

視線を上げれば
街が一回り大きくなる

知らないことを見つけることは
知らない私を見つけること

過ぎる春を追い越すくらいに
こころを伸ばし

はじめての私を見つけに行く

いつかまた
私を好きになりたいから

【詩】春の余韻

【詩】春の余韻

刻んで流した淋しさが
風に吹かれてきらきらと
鳴るように舞って行く

うずくように痛むのは
往こうとしている春の余韻

もう揺らさずに
春と閉じる思い出は
ずっと花の香りが残るでしょう

もう私は息をする

どこかであなたも息をする

どこかで雲が流れるように

【詩】夜

【詩】夜

夕暮れ後の空の色
交わる群青の濃淡が

一重では伝わらない
心の内を語るようで
目を伏せる

次第に降り始める夜が
誰のものでもないはずの
私を包み広がっていく

色のない色が夜だから
もう何も見なくていい
もう今日を見なくていい

誰もが夜になる時間
誰もが自由になる時間

【詩】色を足しながら

【詩】色を足しながら

朝の背中に乗って
心の影も浮かせては
任せるままに今日に会う

後ろ向きが
進む時間に戸惑いながら
折り合いが今日を行く

気付けば積み重ね
私の形が出来ていく

せめて時々立ち止まり
日々に色を足しながら

出来れば時々立ち止まり
心に色を足しながら

私色でありたいと
願う私でありたいと