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【詩】六月


雨舞う月のカレンダー
散るように
過ぎて行く毎日を
日付に触れて確かめる

経った時間の冷たさに
驚いた指先が
心の扉をノックする

思い描いた日々には遠く
やって来る次の日を
目を瞑って迎えるのが
いつしか当たり前になっていた

確かにあったはずの一日に
確かな私は無かったと

明日をそっと触っては
目を開けて見つめてみる
もっと生きてみようと
見つめてみる






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