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#音楽

今だからこそ聞いてほしい赤い公園ベスト10

赤い公園のギター、津野米咲が亡くなった。赤い公園はライブにも行ったことがある。シングルアルバムすべてiPhoneに入っている。それゆえ私個人としては三浦春馬や竹内結子が亡くなったときよりも衝撃を受けてしまった。津野米咲なしで赤い公園は立ちいかないだろう。ボーカルが脱退し、新メンバーに交代するという大きな変化がありながらも、活動してきた10年間ほぼすべての曲を書いたのが、津野米咲だからだ。 津野米咲の作曲センスはずば抜けている。21歳にしてSMAPへ楽曲提供を行ったことがそれ

私の大好きなITZYの曲の歌詞たちを紹介させてください

先ほど「今夜くらべてみました」で朝日奈央さんがITZYを紹介していたことを知り、いてもたってもいられないので紹介させてください。 ITZY(イッジ)…TWICE、NiziUと同じJYPエンターテイメント所属の5人組ガールズグループ。 魅力はあまたあれど、あえて一番に歌詞を挙げたい。この歌詞を、歌い方・ダンスパフォーマンス・そして表情で表現するから私は彼女たちが好きなのである。 オーディション結成グループではないからこそ歌えるデビュー曲。「DALLA DALLA」彼女たち

欅坂46、「反逆」のポップ・ミュージック10選

2020年10月、欅坂46は、その5年間の歴史に自ら終止符を打つ。 迷い、挫け、葛藤と逡巡を繰り返しながら、そして、平手友梨奈の脱退という悲痛な現実と向き合いながら、それでも彼女たちは、他でもない自分たちの未来のために、櫻坂46として新しく生まれ変わる。僕は、その深い覚悟に、最大限の敬意を払いたい。 今回は、彼女たちがJ-POPシーンの中心で打ち鳴らし続けてきた「反逆」のポップ・ミュージックの中から10曲を厳選し、一つのリストにまとめた。 この記事が、あなたが欅坂46の

もしも生まれ変わっても、また私に生まれたい。 #はじめて買ったCD

タイトルで曲名がわかった人はきっと同世代。 LGBTQ当事者の僕がはじめて自分で買ったCDの話をしたいと思います。   「はじめて買ったCD」というテーマを見て、僕は自分がはじめて買ったCDをすんなり思い出すことができた。 ポケットビスケッツの「YELLOW YELLOW HAPPY」だ。 ポケットビスケッツは、当時人気だったテレビ番組「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」の番組ユニットです。 ことあるごとに「●●出来なかったら即解散!」という企画という試練を与えら

BUMP OF CHICKENの影響で「後ろ姿の写真」を撮るようになった話

最近、「憧れ」について考えることが多い。 特に何かがあったわけではないが、人生を歩む上で誰かに憧れた経験というのは、特に若い時代において大きな影響を与える。 先日、こんなラジオを録った。 この中でも、ちらりと触れているが、僕は人生の中で人に憧れた経験というものがほとんどない。 しかし、この人たちみたいになりたい!と強く思った経験はたしかにあって、そのうちのひとつはロックバンドのBUMP OF CHICKENである。 14歳の時に、WOWOWの無料放送枠のミュ

ほんとうに好きすぎると愛憎入り混じって崇拝どころではないファン心理

 中学の頃、好きだった先輩が椎名林檎をやたら褒めていた。「無罪モラトリアム」はすごい! 天才だ!  私はこっそりCDショップで無罪モラトリアムを買い求めた。先輩が褒めるものを聞いてみたかったからだ。  先輩は才能豊かで面白い人だった。ユーモラスでユニークだった。人を笑わせることが得意で、ときたまぎょっとするようなブラックユーモアを口にしたり、それに凍り付く周囲の空気すら、大きな体を揺らして鷹揚にジョークにしてしまう不思議な人だった。私はひそかに先輩が好きだった。  丸の内

結局、"髭男"をフってるのはどんな女なんだ

2019年に大ヒットした「Pretender」という曲。 自分の失恋体験に歌詞を重ねあわせたりして、ホロリと涙を流した人も多いのではないでしょうか。 この名曲を生み出したアーティスト『Official髭男dism』、通称『髭男(ヒゲダン)』は、若者を中心に絶大な人気を誇るロックバンドです。 数多くのヒット曲でチャートを沸かせる彼らは順風満帆かのように見えますが、結成してすぐに売れたわけではありません。 ボーカル、作詞、作曲をつとめる藤原聡さんは、2年間ものあいだ銀行の営

「聴くと、聞こえる」という現象をプロダクト化した話

耳を澄まして周りの音を聞く、という行為を日常的に行う人はそれほど多くないと思います。五感の中でも聴覚、耳という器官は基本的には24時間365日、開いている状態のため、あまり意識せずに「漠然と聞いている」時間がほとんどなのではないかと思います。 なにか特定の音を聞き取りたいとき、騒がしい場所で隣の人と話すとき、若い人であれ高齢の方であれ、僕らは耳に手をあてて耳の周りを覆う仕草をします。そうするとどうなるか、よくご存知のとおりだと思いますが、囲った手のひらが音を反響して集音され