《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 「卵を割る時は、こう持ってな、 コンコン」 コンコン コンコン あれ?ゴン!! 「あーあー!力入れすぎや」 キッチンからトトさんとココちゃんの声が聞こえる。 「カカさんに見せる!」 「こぼさないよーに両手で持ち」 ココちゃんが大事に持ってきたお椀の中には、黄身がプックリと膨れて濃い黄色。卵かけご飯にしたらめちゃくちゃ美味しいに違いない卵が1つ、つるりんと入っていた。 明日はキャンプだ。川遊びもでき
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 キャンプを楽しみに仕事を頑張っていたけど、 打ち込んだデータを全部消しちゃったり、デスクのコーヒーをこぼして 後少しで完成だった図案が汚れたり、なんでもないところで 蹴躓いたり、バナナゼリーだと思って食べたらアセロラゼリーだったり。 いつもなら気をつけていることも、ついうっかりが続いていて、 気だるいの。ここ2、3日ぐらいね。 今日も、そんなことが続いて今週がめちゃくちゃ長く感じたんだよね。 やーっと金曜
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 最近オシャレに目覚めた娘ココちゃん。 オーガンジーのふわふわとしたスカートがお気に入りで、保育園にも着ていくと、毎朝ひと揉めする。 フードがついた服、スカート、レースなどの引っ掛けやすいものや、 紐がついたものは、危険だからと保育園では禁止されているのに。 「スカートで保育園にいく」 「スカートは履いて行かない約束だよ」 「持っていくだけ」 「持って行かないよ」 大きな声で泣いて、どうにもならない時期
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 4月。10日ばかり過ぎ、ようやくいつものリズムを取り戻してきた我が家。 新しい保育園の入園を目前に「行かない」と言い出したココちゃんにどうしたものかと心配したけれど、 トトさんの言うとおり、全然大丈夫だった。 3日目。 お迎えに行くと、担任の先生が出てきて「ココちゃんが私の顔を描いてくれたんです!」と、 画用紙を広げて、大きな顔らしきものが描かれているのを見せてくれた。 「力強くていいでしょ?」 担任の
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 保育園の入園を目前にして「大きい保育園には行かない」が口癖になった娘。 本園には仲良しのお友達も一緒だし、保育園の場所もほぼ敷地内。 どちらかというと、お姉さん面をするタイプで、繊細な心のケアは必要ないけれど、 急に良からぬスイッチを入れてイヤイヤモードになりかねないから、 「ココちゃん良いな〜。大きい保育園って、滑り台あるんやろぉ〜良いな〜」 「お姉ちゃんになったから大きい保育園に行くんか!素敵やな〜
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 桜が咲くと、「空から見たら日本がピンクのホワホワなんだろうね」という母。 そんなことはないって…と今なら思うけど、幼い頃は、本当にそうなのだと思っていた。 「年々、満開になるのが早くなっている気がしない? この調子だとさ、入園式には桜がないんじゃないかと心配してたんだけど、 なんとかもつかな」 「入園式は今週?」 「うん、来週だったら無理だったかもね」 「だね、お花見も今週末ってとこだね」 私のお弁当
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 ココちゃんの髪を二つに分け三つ編みをし、くるくるっと丸めてお団子を作り、 先日、茶屋町で買った、小さなリボンがついたピンでちょこんととめる。 もう片方も同じようにクルクルッと丸めてピンでとめて完成。 春らしいクリーム色のワンピースによく似合っていてなんとも可愛らしい。 「次はカカさんの髪の毛やり。ココちゃんが手伝ったげるわ」と、 ヘアピンを選んでくれた。 ココちゃんが選んだヘアピンは、赤と白の水玉柄のボン
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん3歳の暮らしのお話》 「ココちゃん3歳です!」 「まぁ、大きな声でお名前が言えて、かっこいいわねぇ。じゃぁ、教えてほしいんだけど。ココちゃんは何のご飯が好き?」 「・・・なにのごはん?」私を見上げるココちゃん。 「好きなご飯は何か?って」耳打ちをする。 「えーっと、えーっと・・・。あ!カバオのごはんです!」 自信満々に答えた『カバオのごはん』 園長先生は、「へぇー!カバオ君のごはんと同じのが好きなのね!」 なにが入っているの
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 「せなかがかゆい」と、よく言うココちゃん。 私は目が痒くて、鼻もムズムズ。今年もまたこの季節がやってきた。 ココちゃんには、花粉症の症状はないものの、肌が乾燥しやすくて、 お風呂上がりには保湿クリームが欠かせない。 ホホバオイルにラベンダーの精油を入れてマッサージするように、背中に塗ってあげることが多いけど、 今夜は、寝かしつけながらティツリーを入れてたオイルで、背中や足、腕などをマッサージした。 マッ
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 なんなの?この寒さは…。昼と夜の寒暖差が激しくて、洋服が決めづらいよね。 それでも、春はすぐそこまでやってきているみたい。もう少しだね。 菜の花が売り場に並び出すとそろそろだなーっと楽しみになるのがイカナゴ。 あれって、知らない所もあるんだってね。 全国どこでも、春といえばイカナゴ!だと思っていたから。 同じ関西でも知らない所があって、全国区どころじゃない話だったの。 実は、お母さんも知らなかったんだ
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 「生まれ変わったら、どんな職業に就きたい?」 昨夜の残りご飯を詰め込んだお弁当を広げ、大きなおにぎりを 頬張ろうといた時、向かいに座っていたチカが目をくりくりさせて聞いてきた。 くりくりかな、ぱちくりの方が合ってるかも。 「職業?んー。生まれ変わってみないとわかんない」と答え、 トトさんスペシャル唐揚げにお箸をのばす。 「ちゃんと考えてよ。この仕事につかなかったら何してた?とかさ」 正直、考えたことがなか
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 リボンのシールがついた小さな包みを「いつもありがとうございまーす」 大きな紙袋から一つずつ男性陣に配る入社2年目の後輩。 「おっ!バレンタインか!」 「明日お休みいただいているので、ちょっと早いんですけどぉ」 「嫁さんに貰うくらいしかなかったけど、みなみちゃんが来てから2個になったわ」 と、チラリとこっちを見る部長。(そんな気がしただけかもしれんけど) そう、私にはバレンタインっていう行事が ない!
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 「昨日、大丈夫だった?」 後ろからポンと肩を叩いて、声をかけてきたのは菊池さんだった。 私が知らない頃のトトさんを知っているからか、すごく親しく話しかけてくれる。 私のお弁当を覗き込み「今日も美味しそー。さっすが、トト。いい?ここ座って」なんて言いながら、 右手に持った紙袋を見せて「うちの近所のパン屋さん、有名なのよ」と笑った。 「で、昨日は大丈夫だったの?電話、トトだったんでしょ? すっごい焦ってたから
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 「ただいまー」 困り顔のトトさんがキッチンから顔を出す。 「どうしたの?」 「なんかさ、保育園では元気だったんだけど、帰ってきてからずっとこれやねん」 トトさんの足にしがみついたココちゃんがコアラに見える。 どうやらずっとこの調子で離れなくて、夕食の準備どころではなかったらしい。 「具合悪いとか?」少し涙目のココちゃんの顔を覗き込むと 「お風呂入らない」と言って、トトさんのズボンを握りしめていた手を離し
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 「ココちゃーん、ママがお迎えに来てくれたよーー」 先生が私を手招きして、絵本コーナーを指差し(ココちゃんの様子を見てと)目配せしてくれたから、覗き込んでみる。 先生のように絵本を持ち、並べたぬいぐるみ達に絵本の読み聞かせをしている。 お友達が1人、ぬいぐるみの後ろに正座で、ココちゃんのお話を聞いていた。 一つ上のクラスのお姉ちゃんがしているのを真似てやってるそうで、「抑揚をつけてお話してくれるから 惹きつ
《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》 テレビからお笑い番組が流れ、それをBGMに、トトさんはソファーでYouTube。 時々「わっはっは!!」と大笑いするからびっくりする。お正月ってつまんない。 去年までと違ったのは、ココちゃんがYouTubeを覚えたこと。 トトさんがYouTubeを見始めると、「かしてく〜ら〜さい」 トトさんのそばで「まだかなぁ」ってずーっと言うもんだから、仕方なく パウパトに変更。ココちゃんに甘いんだから。 テレビにつな