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ココちゃんとトトとカカ #24 花粉大丈夫?

《これはトトさんと、私カカさん。そしてココちゃん2歳の暮らしのお話》

「せなかがかゆい」と、よく言うココちゃん。
私は目が痒くて、鼻もムズムズ。今年もまたこの季節がやってきた。
ココちゃんには、花粉症の症状はないものの、肌が乾燥しやすくて、
お風呂上がりには保湿クリームが欠かせない。

ホホバオイルにラベンダーの精油を入れてマッサージするように、背中に塗ってあげることが多いけど、
今夜は、寝かしつけながらティツリーを入れてたオイルで、背中や足、腕などをマッサージした。
マッサージしながら、心地よい香りに私の鼻詰まりもスッキリ。

実家の庭や裏山を散策をして、少し疲れたのかな。
車の中でもよく寝ていたのに、夜も早めに寝てくれて、ホッ。
明日にしようと思っていた、ヨモギの掃除(傷んだ葉っぱやゴミを取ることを母はそう言う)をすることにした。

たくさん摘んだヨモギを袋から出し、ボールに移す。
ココちゃんが「ヨモギ!」と言って摘んできたたんぽぽの葉っぱや、スズナも入っている。
これは、大変な作業になりそうだと思ったけれど、
あの時のちょこちょこ動くココちゃんの姿を思い出し、可愛くてたまらなくなった。

ソファーで寝ているトトさんを起こさないように、ダイニングテーブルの上の照明をつけ、小さな音で音楽をかけながら、黙々と作業に取り掛かる。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハックショーン!!」
ココちゃんもトトさんもよく寝ている。たれそうになった鼻水を拭くと、鼻が刺激され、
「ハッ、ハッ、ハックショーン!!」大きなくしゃみに、
トトさんが向きを変え、ココちゃんが「う〜〜ん」と、伸びをした。
あーつらい。

昼間は汗ばむほど暖かかったけれど、夜になるとまだまだ冷える。
膝掛けを2枚取って、1枚をトトさんにそっとかけた。
「ん?あ。寝てた?」
「ごめん、起こしちゃったね」
「いや、何時?」
「21時半」
トトさんは起き上がり、「お腹空いてない?なんか作ろっか?」と言いながら
冷蔵庫のドアを開けた。「ワイン開けようか」ニッコリ笑う。
ほんと、トトさんは、ワインが好きだなぁ。

ささっと作ったおつまみは、春キャベツとカニカマのナムルと、菜の花のカラシマヨネーズ和え。
(私が作ったのではなくて、トトさんね)

ヨモギの香りを嗅いで、ひとつかみし、キッチンへ戻っていったトトさん。
「お腹空いてるやろ?」
「もうちょっと食べれるやろ?」
「どれぐらいやったら食べれる?」
やたら、聞いてくる。食べたいと言うより、『作りたい』そんな顔をしてる。
さっきまで寝ていた人とは思えない。

「お腹空いてないって」

そう答えているのに、ニヤニヤ笑って
「カカさんなら食べれるって」と言う。いやいや…。「さすがに。」と言いかけた時、
ヨモギで作ったペペロンチーノがテーブルに置かれた。

ペペロンチーノ!!!!食べれる気がしないと言ったけれど、ヨモギとニンニクの香り、
赤い唐辛子が食欲をそそる。

「そうだ、スナップエンドウもあったよね」と、またキッチンに戻って行くトトさん。

散策で摘んだ春の味覚を早く吟味したくてたまらないようで、
「ココちゃんも食べるかな?起きてこないかな?」なんて言い出す。

「スナップエンドウは、明日のご飯に使ってよ。ココちゃんも好きだし」そういうと、
「だね!ココちゃん好きだもんな」と、スナップエンドウを冷蔵庫に戻して、
小皿をひとつ持って、やっとテーブルに着いた。
ココちゃんのために、菜の花をカラシ抜きで和えて、明日の朝食にするらしい。

ココちゃんは4月から本園に通うことが決まった。
決定通知が来るまで、ドキドキの日が続いたけど、ホッとした。とか、
本園の横にある魚屋さんが気になる。とか、
実家のような家に住めば、猫も飼えるか。それでも犬か。とか、
真剣な顔して話しているけど、寝癖がひどいよ。とか、
ヨモギのアクで真っ黒になった指先をお互い自慢しながら、夜更かしした。
ヨモギについた花粉でも目が痒くなるから、ゴーグルをしていたけど、
鼻水がとまらなくて、ティッシュを鼻につめた。マヌケな姿を笑い、
鼻に豆をつめた事件を思い出して救急車の真似をするトトさん。こらこら。

でもね、こういう何気ない日々が幸せだと思った。


見つけた春
たんぽぽ。ふきのとう。スズナ。ヨモギ。スナップエンドウとブロッコリー、春キャベツは、ご近所さんからの貰い物。
つくしも顔を出していたけど、まだ小さくて、今度行った時に摘みたい。

ダンゴムシやてんとう虫も春を待っていた様子。
花粉は辛いけど、やっぱり春は楽しみが多い。


子どもの花粉症も増えたそうですね。薬はできれば使いたくないので、上手にアロマを取り入れて乗り越えられたら嬉しいなぁと思っています。皆さんの花粉対策は何ですか?

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