『ルビンの壺が割れた』の面白さ【男女の思考の違い】
本を読みたいと思っているけど、なかなか本に手が伸ばせない、そこのあなた。
もし手軽に読めて、さらには楽しめる本があったらどうですか?
ちょっと読んでみようかな、と思いませんか?
本の種類は、別に分厚くて重たい単行本だけではありません。
今回は、物理的にとても軽くて、スルスルと読める本を紹介しますね。
今回紹介する本は『ルビンの壺が割れた』です。
『ルビンの壺が割れた』の面白さ
2020年2月に発行されてから既に4年以上が経過した今でも、読書家からの人気が根強い作品です。
文庫本は解説を含めても、たったの175ページしかありません。
そして全編が男女のメールのやり取りで進んでいくので、飽きることなく読み進めることのできる作品です。
1.日本一の(?)大どんでん返し
『ルビンの壺が割れた』の面白さの一つ目は、帯にもある通り「大どんでん返し」でしょう。
ただし、それが日本一かどうかはあなたの判断に委ねます。
この本を手に取って読む場合、もしあなたがどんなにひねくれた性格だったとしても、間違っても最後のページから読んだりしないでくださいね。
最後のページから読んだら最後、作者の思惑が木っ端微塵に粉砕されることでしょう。
そういう毛色の作品ですから、読まれた方は絶対にネタバレをしないでくださいね。
ちなみにネタバレは、僕もいつも気を付けています。
2.男女の思考の違い
「大どんでん返し」もいいですが、本作の面白さは個人的に「男女の思考の違い」の描き方にあると考えています。
本作には随所に、同じ事象に対して男女が自身の思いを伝えあう場面があるのですが、男女で同じ事象の見え方がこんなにも違うものか、と感心しながら読みました。
男女の違い(差)について思うこと
本作『ルビンの壺が割れた』の面白さは「男女の思考の違い」にあると書きましましたが、一般的に言われる男女の思考(脳)は、例えば次のようなものです。
<男性の思考>
論理的思考、直線的思考、問題解決型
<女性の思考>
同時並行的思考、感情充足型、新発想取込型
取り上げたのは、あくまで一般的に言われているもので、個人差があることは断りを入れておきます。
男女の思考の違いは、個人差はあるにせよ文化的な要因で、本当に長い時間をかけて形成され、現代に至るまで脈々と受け継がれてきたものなのでしょう。
男女の思考に違い(差)があるなら、それはそれで面白いと思います。
男女の思考の違い(差)を敢えて埋めにいこうとか競い合ったりするのではなく、違いを理解して尊重したうえで、パズルのようにうまく組み合わせれば、1+1=2ではなく、3にも4にもなる可能性を秘めているんじゃないかと思っています。
仕事をしていると、それがうまくできずに思うような成果が出ない、というシーンも目にします。
本当にもったいないな、といつも思います。
男女の思考の違い(差)に限ったことではないですが、人間には必ず得意なことと不得手なことがあるので、自分もそれを補い合える人と出会えて協力できる関係が作れたらどんなにいいだろう、と思います。
僕はこの『ルビンの壺が割れた』を閉じてから、改めてそんなことを考えていました。
あなたはどんな感想を持ちますか?
よければぜひコメントでも教えてくださいね。
そうそう、それから本作は、途中まではとても和やかな空気が漂っているのですが、ある箇所から突然空気が変わります。
それもまた、本作の面白さだと思います。
今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
ではまた、次回の記事でお会いしましょう。
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