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1年ではなく12月を振り返る。

 皆様、今年も1年お疲れさまです。
 わたしが通う「ODAMKI」も本日12月28日で仕事納めでした。

 さて福祉作業所での日常や出来事を振り返ると、1年全体よりも12月に焦点を当てたほうがいい気がします。というのも1〜11月までは…いや通い始めた一昨年秋から専ら「織り」に励んできましたが、今年の12月はなんだかんだで大きな変化があったように感じたからです。


①「イヤリング/ピアス」づくりに挑戦

 様々な裂き織り商品を製作・販売している「おだまき工房」ですが、バッグやポーチなどは織り機を使い織り上げられた数メートル分の反物から商品に使う素材を裁断しています。

 一方、織り機を使わず作られているのが「イヤリング/ピアス」です。

色合いに一目惚れして夏に購入したピアス。


 “織り機を使わず”と言っても、鶴の恩返しに出てくるようなあの大きな織り機を使わず、独自(?)の手作り小型織り機を使い糸と裂いた布を織り込んでいっているのです。

 細かな作業に、教えてもらった初日は帰宅するなり脳疲労に襲われました。
 綺麗に仕上げるのが難しいのと、小さな面積内で色使いのセンスを問われそう…。
 プレッシャーに弱いのがネックですが、新しいことに挑戦させてもらえたのは大変嬉しいことでした。
 徐々にマスターしていきたいです!

②「トムテ」づくりを教わる

 11月に吉祥寺でおこなわれた販売会。
 そのときお目見えした北欧の妖精「トムテ」。どうやら家を守ってくれる存在らしいですよ。


 この愛らしいお鼻を持つ「トムテ」の作り方を、現在教わりながら製作しています。年明けも、「織り」よりも先に「トムテ」づくりから始まるのではないでしょうか。
 こちらも細かな工程があり大変ではありますが、一体を作り上げたときその可愛さに癒されました。
 北欧の妖精が、日本の一隅で開催される春の裂き織りフェアで活躍してくれるよう願います。

③「クリスマス会」に初参加

 子供のころから学校の行事やイベントに参加するのが苦手で、その期間だけ透明人間になれたらどれほどいいだろうと考えていました。

 親しい間柄の人と仕事終わりに食事へ行くのは楽しめますが、社会人になってからも飲み会(そもそもお酒飲まないし…)や勉強会と称したプレゼンテーションの時期が近づいてくると緊張と不安から仕事どころではない本末転倒な精神状態に追い込まれ、持病を悪化させていたものです。

 福祉作業所に入所してからも、行事やイベント参加は避けてきました。
 名前を呼ばれるだけで逃げ出したくなるほど神経が過敏になっているときもあるからです。(以前も記した「存在に対する恥の感覚」が強い)

 しかしながら、「参加してみたい気持ちがないわけではない」旨を支援員との面談の際に打ち明けたところ、かなり気を配っていただいたおかげで今年はじめて「クリスマス会」に参加できました。

利用者さんが折り紙で折った
クリスマスの飾り🎄

 人前で歌を歌うのは2万年ぶりくらいな感覚だった、カラオケ大会。
 他の利用者さんが練習していたクリスマスソングの演奏を聴かせてもらったり、職員の仮装とダンスを見せてもらったり。
 とても楽しい1日を過ごせました。

肝心なケーキを撮り忘れる痛恨ミス(笑)

 「自分はここに居てもいい」と断言できるほど大きな自信はまだ持てずにいますが、この1ヶ月を振り返っただけで職員や他の利用者さんに支えてもらえていたことがよくわかります。
 なんだか今年が終わってしまうのがさびしいな…。

今後していきたいこと

 織りを始める前、縦糸の色や配置を選ぶところから頭の中でぼんやりとどんな反物を織りたいかイメージしています。
 わたしはイメージをイラストにしていて、今後もそれは続けていきたいです。


 ちなみに現在織っている反物は、イメージというより物語が先に浮かびました。なので、反物とイラストとショートストーリーのセットをここでひっそり載せられたらいいなと思っています。

 福祉作業所へ通いながら、就労を目指している方もいらっしゃいます。残念ながらわたしは先の見通しがまったく立っていません。
 今はものをつくることが楽しい。
 やっと楽しいと思える時間を見つけられた今年だから、もう少し続けさせてほしい。
 40手前になって、やりたいことがたくさん見つかるなんて思ってもみませんでしたからね。

 「自分はここに居てもいい」と自信を持てる日が来たら、新たな場所へ目指したくなるのかもしれません。
 まだ午前中のみの通所が精一杯なので、午後まで滞在できるようになるのも目標のひとつです。体調や気分の浮き沈みとの向き合い方、休養をとる判断もうまくできるようになりたいところ。
 自暴自棄になっても、なんでだろう。生きることにはしがみついていたい。2024年も、きっと情けなくもしがみついて生きていくのでしょう。

 来年もこちらに綴っていけるよう、「素敵」と思ってもらえる反物を織っていきます。応援していただけましたら幸いです。



【おだまき工房(ショップ)】
〒187-0043 東京都小平市学園東町 1-23-23
【ODAMKI(就労継続支援B型事業所)HP】
https://www.odamaki-sakiori.com/

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