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「カモメ食堂」に光をみたのです。


片隅の町で小さな小さな雑貨販売&喫茶店をしております店主のpekoriです、こんにちわ。2019年になり「わたしが店をはじめたわけ」を書いております。

店をやりたい、そのきっかけの一つは、映画のカモメ食堂をみたことでした。
いろんな思いでもんもんとしていたときに、この映画をみたのです。

ひとりでもカフェができるんだ…!

、、、いや、そう簡単に、できませんて、、。あれは本ですから。映画ですからっ!

そこんとこが、現実と非現実の境目がわからなくなる、自分の悪いとこなんですが。いや、いいとこでもあるか、、。

原作本では、宝くじが当たってフィンランドでカフェをやるわけでね、全く環境が違うわけだけど。(だって本ですしさ)
わたしもなぜか、誰かと一緒に店をやるなんて考えたことがなかったから、ひとりでやることが基本にあったから、とても身近に感じたんですよねえ。

そして、主人公小林聡美さんの、すきなもの、すきなやりかた、すきな場所、自分のこだわりの強さ。
そのこだわりが基本にあって、ぶれずにしっかり居ること。

「ウォー!なんてすごいんだ!!」

カモメ食堂をオープンしたものの、お客様がずっと来ない。

「お客様が来るようにいろいろメニューも考えましょう」と助言する片桐はいりさんに、小林聡美さんはきっぱりと言う。

自分が信じることを一生懸命やっていればいつかお客様がきてくれます」

「おおお〜!そうだよねー!そうなんだよー!」(映画ですけど、、)そんな姿がかっこよくて憧れました。

ひとりでも、カフェはできるんだ!!出来るんだー!!《ダカラ、映画ですってー!》

そうだ!自分のやりたいことがぶれずにあり、それをつらぬけば、お客様は来てくれるんだ!きっと大丈夫、きっとできる!

だれかれすべての人に愛されなくてもいいじゃないの!あなたの店をつくるのよ!

そんな店が好きだと言ってくれるマニアなお客が集まる店でいいじゃないの!

映画のなかの話なのに、わたしは完全に感化されました…
そこがわたしの、、、、(−_−;)うーんおバカで単純なとこ。

確かにね、お店をはじめてから、本当にこういう毎日の連続だったのです。

ハナペコにも片桐はいりさんがたくさん来ました。
おんなじことを、ほんとうにたくさんの人から毎日毎日言われました。

それを聞いて毎日毎日くじけましたし、へこみましたし、泣いてましたし、なんで店をはじめたんだろうとか、やめたほうがいいのかも、とか思いました、何十回も。

アタシは小林聡美さんのように、ぶれずにはいられなかった。
小林聡美さんは、なんて強い人だったのだ!
(だから、映画ですがね、、、)

けれど、それでもそのときに、このシーンの言葉をいつもいつも思い出したんです。

自分が信じることを一生懸命やっていればいつかお客様がきてくれます」

ぶれる自分を勇気つけたのですよね。

時々、ほんとうかよ?やっぱ映画だけじゃん?という現実のささやきに流されそうになりながらも。

いや、聡美さん!わたし、信じます!と。

だから、わたしにとってのかもめ食堂の映画は、オシャレな店とか食器とか空気感とか、そんないろいろのことよりも、お話しの中の、いろんなお客様とのつながりや、店が動いていく流れや、主人公の言葉や行動や気持ちなどが、とってもとっても好きで大事なのです。

今でも大変なときはいつも、この場面を思い出します。アリガトウ聡美さん。

いろんな理由があるけれど、カモメ食堂の映画がなかったら、小林聡美さんの(役の)強い言葉がなかったら、私は今、店をしていなかったかもしれませんね。


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