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バカでいた頃の自分に戻りたい(切実)

高校生の時の私は、なぜか強くアフリカに惹かれていた。
心理的にも物理的にも、遠く遙か彼方にある巨大な大陸に。

ニュースや教科書で見るような"可哀想なアフリカ"ではなくて
"エネルギーに満ち溢れ、謎に包まれた、未知の世界"としてのアフリカ。

頭の中はいつも、アフリカ、アフリカ、アフリカ。

授業中も、隙あればノートやプリントの端に
アフリカ大陸の地図を書いては、
そこに暗記した全ての国名を書いたり
イラストを付け加えてみたり(笑)

当時住んでいた下宿の部屋の壁には、
プリントアウトしたアフリカの地図と、
それぞれの国の伝統小物が描かれたイラストを
貼ってみたりもしてたっけ。

そして実際に、ガーナにも行ってきた。

ガーナの子供たちと、高校生のときの私🙈キャー


高校の時の私は、無敵だったと思う。

世間知らずで限界を知らないからこそ
いつも情熱に燃えていて、怖いもの知らずで
無限の自分の可能性を本気で信じていた。

これから出会う未知の世界に、ワクワクしていたし、
いつも「自分にとって不可能はない」って思っていた。



今の私はどうだろう?

欲しい未来からの逆算とか、周りの「常識」とかの檻に閉じ込められて
「いまやりたいこと」に全力を注げていない。

私のやりたいことは何だろう?と迷子になっている。
どちらかといえば、本当はわかっているのに、迷子のふり。

私のやりたいことが一般の価値観からかけ離れていること。
だから共感や理解がなかなか得られないこと。
今いるコミュニティの価値観からも、離れていること。
だからどこかで逃げだと思われるんじゃないか、
と、自分の中で勝手に思い込んでいること。

本当はどうでも良いことに囚われていて
全然自分軸になれていないこと。

最近はそんなモヤモヤをずっと母にぶちまけてた。

今日のお昼時、ふと母が
「高校の時にガーナに行った時の経験が繋がっているんだろうね」
って、言っていた。

高校の時に、トビタテ留学JAPANでガーナに3週間行ったこと。
正直辛いことの方が多かったし、
自分が何も役に立てない存在だったという印象が強く残っていた。

日本から帰国しても
あの時自分が見た世界とか、感じたことって
言葉でうまく伝えたとしても、
その全部の3割くらいしか伝わってない感覚で。

日本とガーナの世界が、あまりにもかけ離れているしね。

だからこそ、言葉にしようとすればするほど、
言葉にできない部分がこぼれていきそうで、
ガーナでの経験を言葉にすることを辞めていた。

でも、よくよく考えたら、そこで私の見たもの聞いたもの感じ取ったものの
全部が今の自分に繋がっているのかもしれない。

17歳の日本で生まれ育った女子高生が見た、ガーナの世界。
世界の情報の偏り。支援現場の現実。
奴隷貿易の歴史。今でも蔓延る差別。
ヨーロピアンとアジアンの見えない壁。

「一つ一つの命が愛おしく、尊ばれるべきものであること」
「その権利がいかにたやすく踏み潰されてきたか」
「それが今でもこの世界で起こっていること」
「同情と見下しと無関心がそれを加速させている」
という肌感覚。


ガーナ料理のフフ。キャッサバを茹でて潰したもので、結構おいしい!
奴隷貿易の港として使われていた場所に、展示されていた一枚の写真

このガーナでの体験は、おもいっきり頭をブロックで打たれるような
そんな衝撃的な瞬間の詰め合わせだった。

私が10代のうちに経験してきたことって、
きっと多くの人が経験することではないからこそ
本当の意味でその経験を伝えることはできないし
その想いを共感してもらえない。

その感覚が、無意識のうちに自信を削いで、
自分の心の底から発したはずの言葉が、
どこか現実離れをした言葉に変わって
自分の耳に入ってくるのかも。

「スーパーヒーロー」になりたい!って、
言っている5歳の男の子と、自分の違いは何?って。

これからはもっともっと心の声に忠実に、
自信を持って歩いて行きたいなー。

と思いながら高校生の時のノートを見返してみると、
そこにはスティーブ・ジョブスのスピーチが書かれていた。

まさにいま、自分が必要としている言葉たちだった。

これは2005年に、スティーブ・ジョブスが
スタンフォード大学で行なったスピーチ。

主に3つのテーマで話していたので、ここに
書き記しておきます。

高校生の時に書いてたノートの、1番初めのページ(^ ^)


#1 Connecting the Dots

将来を見据えて、点と点を結びつけることはできない。
You can't connect the dots looking forward.

後に振り返ってみた時にだけ、点と点を結びつけることができる。
You can only connect them looking backwards.

だからこそ、点と点がどこかで結びつくことを信じなければならない。
So, you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

たとえそれが何であれ、信じなければならない
You have to trust in something -

自分の根性、運命、人生、カルマ、それ以外のなにかでも。
your gut, destiny, life, karma, whatever. 

何故なら、点と点がどこかで結びつくと信じることは
Because believing the dots will connect down the road,

自分の心に従う自信をもたらしてくれるから。
will gives you confidence to follow your heart;

たとえそれが、多くの人が進む道から外れたものだとしても。
even it leads you off the well-worn path. 

それが、必ず大きな違いを生み出す。
And that will make all the difference. 

#2 Love and Loss

時として人生では、頭をレンガで殴られるようなこともある。
Sometimes life, is gonna hit you in the head with a brick.

信念を見失わないで。
Don't lose faith.

自分を満たす唯一の方法は、自分が素晴らしいと信じる仕事をすること。
The only way to be truly satisfied is to do what you believe is great work.

自分が素晴らしいと信じられる仕事をするには、
自分がしていることを愛すること。
And the only way to do great work is to love what you do. 

もしまだ見つけていないのなら、探し続けて。
If you haven't found it yet, keep looking.

立ち止まらないで。自分の心に関すること全てがそうであるように
Don't settle. As will all matters of the heart,

それを見つけた時に、必ずわかるから。
You'll know when you find it.

だから探し続けるの。
So, keep looking.

決して立ち止まらずに。
Don't settle. 

#3 Death

あなたがやがてすぐに死ぬという意識を持つことは、
Remembering that all will be dead soon is

人生の大きな決断をする上で1番大切なツールだ。
the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life. 

なぜなら、ほとんどのことが
Because almost everything,

-全ての期待、プライド、恥をかくことや挫折することへの恐怖
- all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure

これらのこと全ては、死が訪れる時には消え失せ、
these things just fall away in the face of death,

真に大切なものだけが残るからだ。
leaving only what is truly important. 

あなたがが確実に死に向かっていると自覚することは
Remembering that you are going to die is

”何か失うのではないか”という思考のトラップから避ける最善策だ。
the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. 

あなたはもう既に何も持っていない。
You are already naked.

自分の心の従わない理由など、一つもない。
There is no reason not to follow your heart. 

時間は有限だ。
Your time is limited.

だから、誰かの人生を生きることであなたの人生を無駄にしないで。
So, don't waste it living someone else's life.

独断の罠に囚われないで。
Don't be trapped by dogma,

それは他人の思考の産物とともに生きることだ。
which is living with the results of other people's thinking. 

他人の声に、自分の声をかき消されてしまわないように。
Don't let the noise of others' opinions, drown out your own inner voice. 

1番大切なのは、自分の声に従う勇気を持つこと。
And the most important thing is , to have the courage to follow your heart and intuition.

心や直感は、あなたが本当になりたいと望んでいるものを既に知っている。
They somehow already know what you truly want to become.

それ以外のことは全て、二の次なんだ。
Everything else is secondary. 


STAY HUNGLY.

SYTAY FOOLISH.


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