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インターンを終えて(参加者による寄稿)

2023 年 2 月 8 日〜21 日の2週間、花紫のインターンに参加させていただきました大竹で す。

今回のインターンについてまとめさせていただきます。

1. 参加動機

今回のインターンに参加したきっかけは、「高単価宿泊施設について理解を深めたい」という考えがあったからです。

私は地方創生に関心があり、観光業が盛んな大分県生まれということもあって、観光による地方創生に特に強い関心を持っていました。

その中で観光業界では、アッパーミドル層以上をターゲットに定める国や地域が増加している現状があります。

観光による地方創生に 関心がある私としては、これから注目度がさらに高まるであろう高単価宿泊施設について 知っておきたいという思いがあり、高級旅館と言われる花紫のインターンに応募させていただきました。

2. 参加目標

今回のインターンに参加するにあたり、私は2つの目標を掲げていました。

1つは参加動機でも述べさせていただいたように、「高単価宿泊施設について理解を深める」です。
もう1つは「接客のプロになる!」です。

「せっかく参加するならば、高単価宿泊施設の接客を学びプロになってやろうじゃないか」という思いからです。当然ですが、2 週間で接客のプロになれるほど簡単なものではないことは理解していましたので、それぐらいの気持ちで取り組もうという目標でした。

3. 業務内容

①フロント業務(4日間)

チェックイン、チェックアウトを中心に、お出迎えやお見送り、荷物の部屋入れや清掃、茶房の食器洗い、忘れ物の発送などを行いました。

②接客業務(6日間)

朝、夕それぞれ3日ずつ業務に携わらせていただきました。
朝食、夕食の準備、対応を中心に、それ以外の時間はお部屋のチェックや宴会場のセ ッティングなどを行いました。また、仲居さんの接待の様子を見学させていただきまし た。

③SNS 業務

今回のインターンでは、旅館業務以外にSNS 業務にも取り組ませていただきました。Instagram 運営とnoteの投稿に取り組みました。

4. 業務結果

業務の結果として定量的に表せる SNS 業務について述べさせていただきます。

1.Instagram 運営結果

フォロワー数 47 人増加
リーチ国
日本 98.7%→96%
台湾 0%→1.4%

2.Instagram 運営で心がけた事

Instagram 運営に関して、事前に花紫より1週間でフォロワー10 人(2 週間で 20 人)と いう目標を提示されていました。また初日の担当者との雑談の中でインバウンドを増や したいとの話がありました。

この目標と花紫の展望を達成するため、「投稿を届けるター ゲット設定」「設定したターゲットのニーズ把握」が必要だと考えました。

ターゲット設定をするため、石川県、加賀市、山中温泉、花紫の現状を知ることから始めました。花紫が位置する加賀市の隣の市にある小松空港では、4 月から台湾直行便が再開予定でした。

また加賀市観光統計では、常に台湾人の観光客が外国人観光客割合で過半数を超えていることが分かり、ターゲットを外国人、特に台湾人と設定しました。

そして 日本政府観光局の「訪日外国人旅行者の消費動向とニーズについて」によると、外国人は 日本らしい自然と日本食に関心があるとあり、それぞれを意識して投稿内容やハッシュ タグの選定に取り組みました。

5.学び、気づき

今回のインターンを通して、2週間という短い期間ではありましたが、4 つの学びや気づきがありました。

①おもてなしへのプロ意識

多くのスタッフからおもてなしへの強いプロ意識を感じました。お見送りの際、「お客様が見えなくなるまで手を振り続けておもてなし」と教わったり、自分では意識していたつもりの「常にお客様に見られている意識」が足りていない部分を何度か指摘をい ただきました。

洗い物1つでも「これぐらいしっかり洗わないとね、私たちはプロなん だから」と仰っていました。このように本当に細かいところまでプロ意識を持っており、 高級旅館である花紫のおもてなしについて学ぶことができました。

②花紫に誇りを持っているスタッフの多さ

業務中や少しの空き時間などに、スタッフの方々とお話しさせて頂くことがありましたが、多くのスタッフから私から聞き出すことなく、花紫の魅力などについて教えて いただくことが多かったです。

その度に、花紫や花紫で働くことに対して誇りを持って いることがよく伝わってきました。それぞれのスタッフが誇りや自信を持って働けて いるからこそ、先程も述べさせていただいたようなおもてなしへのプロ意識を強く持 つことができていると感じました。

③山中という場所における花紫の存在意義

花紫の位置する石川県加賀市の山中温泉は、言葉を選ばずに言ってしまえば「温泉以外何もない田舎」です。

そんな田舎に花紫が存在する意義について気付けたことが、観光による地域創生に関心がある私にとって 1 番の収穫だったと思います。

花紫は、リ ピーターさんがすごく多く、それも海外からのリピーターさんがいらっしゃったりします。また仲居さんとお客様のお話に耳を傾けた中で、「花紫を目的にやってきました」 との言葉を聞いたりしました。

ここから花紫が旅の目的地になっており、山中温泉に人を呼び込んでいるコンテンツであると気付きました。そして山中に一度足を運んで いただくだけでなく、スタッフの花紫に対する誇りからなるプロのおもてなしでお客様の心を動かすことで、何度もお越しいただくことができていると思いました。

そして、花紫では九谷焼や山中漆器、加賀水引、越前和紙、地酒、地物、郷土料理などの地域文化を至る所に落とし込んでいます。先ほど述べた、「温泉以外何もない田舎」 ではないことに気付くことができる、地域に対する興味の起点でもあると考えました。

山中温泉に足を運んでいただく、そして地域の魅力に気付いてもらうことで、花紫一 つで地域の価値を上げている。それこそが花紫が山中温泉に存在する意義だと学ぶことができました。

④新しい地方創生の形の認知

スタッフ一人一人に地域創生に取り組んでいるという意識を特別持っているわけではないかもしれないですが、接客を通してお客様に「山中温泉、花紫にまた行こう」と 思わせることによって、間接的に地方創生に貢献できると知り、新しい地方創生の形を 自分の中に落とし込むことができました。

6.参加前後の変化

インターン参加前後での考え方の変化について述べます。

今回のインターンに参加することにより、接客業への関心が高まりました。インターン参加した理由は、あくまでも地方創生のためであり、接客業はそのための手段でしかなく、正直なところ関心はありませんでした。

しかし、インターン業務で接客を行うことで、人の心 を動かすこと、お客様や周りを観察して先回りした気の利くサービスを提供することに楽 しさを覚えました。

「人の心を動かすこと」「先回りした気の利くサービスを提供すること」、 これは、接客業のなかでも高単価な接客業であればあるほど求められるものです。そのため、 インターンに参加したことにより、高単価な接客業に特に関心を持つことになったことが、 参加前後での考え方の変化になります。

7.終わりに

参加前は少し不安な気持ちもありましたが、何事もまずはやってみることの大切さを改めて感じました。

人見知りで新しい環境に飛び込むのが苦手な私ですが、今回思いきって参加したことで、 知識だけでなく自分自身の事についても新しい発見をすることができました。

そして苦手な環境でも堂々と業務に取り組むことができたのは、2週間という短期間しか在籍しない私に対して全てのスタッフが私と真剣にかつ優しく向き合ってくださったか らです。

2 週間本当にありがとうございました。

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