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インターンを終えて(参加者による寄稿)

2023年8月15日から29日までの約2週間、花紫にインターンとして参加させていただきました伊藤です。

今回は、2週間のインターンを振り返って感じたこと、考えたことをお伝えできたらと思います。


1.インターンの目的

私が花紫にインターンでいこうと考えた理由は主に3つあります。

・1つ目は、私が将来的に観光業界に進みたく、中でも接客のある宿泊業に関心があったためインターンを通して宿泊業を知りたいと思ったからです。

・2つ目は、今まで宿泊経験のない高価格帯の旅館の接客サービス・ホスピタリティとはどんなものなのか学びたかったからです。

・そして3つ目は、花紫独自のプログラムです。他のインターンではなかなか経験できない広報という活動にも携われるという魅力に惹かれたからです。

2.それぞれのお仕事の振り返り

(1)接客係
接客係のお仕事は、朝食メインの4日+夕食メインの3日の計7日させていただきました。
業務内容は、朝夕食事のお給仕、片付け、食事のセッティング、お部屋見等です。
お給仕という接客の形が初めてですごく新鮮さを感じましたし、お客様との距離の近さが旅館の素晴らしい文化の一つであると思いました。

接客係のお仕事での気付きは2点です。
・1点目は、「周りを俯瞰して見ることの重要性」です。
お給仕では、一人一人が別々の動きをしているため、お客様に最高のサービスを提供するには今の自らのやるべきことを周りの人の状況を鑑みて判断していくことが大事だと感じました。

・2点目は、「花紫のサービスレベルの高さと自分の意識の低さ」を痛感したことです。
お部屋見では部屋の最終的なチェックをしますが、お手洗いの便座についた髪の毛に気づかなかった自分とそこに一発で気付く花紫のスタッフさんに意識の違いを感じました。高級旅館で従事するに当たっては、自分の基準で物事を判断するのではなく、高級旅館としてどうするべきかという基準を持つべきだと感じました。

(2)フロント
次にフロントのお仕事ですが、こちらでは4日間させていただきました。
業務内容は、チェックイン・アウトの受付、お出迎え・お見送り、お手荷物のお部屋入れ、お部屋案内、ショップでの品出し・販売、茶房でのお茶出し等です。

フロントは、旅館を訪れたお客様が最初に出会う場所かつ最後に通る場所でもあるゆえ、旅館の印象を左右するとても重要なポイントであると思いました。私は姿勢というところに苦戦しました。

最初は緊張のあまり猫背になっていたり、動きがぎこちなかったりとお客様に緊張が伝わってしまうことがありました。それでは、せっかくくつろぎに来たお客様に不安を与えてしまい旅館としての役割を果たせていません。しかし、姿勢を意識するだけで自分の意識も自然とかわり自信を持って対応できるようになったと思います。

その他、海外のお客様に対して英語を用いて対応したり、お客様の様子や会話から自分なりのお声掛けをしたりととても充実した4日間だったなと思います。

(3)インスタグラムでの広報
今回、私はインスタグラムを用いた花紫の広報にも挑戦させていただきました。2週間でフォロワー数を100人増やすという目標を設定しました。

意識したのは「花紫」「山中温泉」の魅力を発信すること、花紫のコンセプトを邪魔しない言葉・写真を選ぶこと、山中温泉の最大の魅力である自然の姿を言語化することです。これにより、1週間で当初の目標を達成し、最終的に200人増やすことが出来ました。

2週間毎日やってみて、毎日バランスを考えて投稿するのは大変でしたが、成果が目に見えるのですごく楽しかったです。既存顧客には企業としての活力をアピールでき、花紫を知らないSNS利用者にも触れる回数を増やし花紫を知ってもらうことに繋がるため、毎日投稿することには非常に大きな意味があるのではないかと感じました。

3.全体の学び

この2週間を通して学んだことを3つにまとめました。

(1)「いいサービスは、働きやすさから」
これは私がインターンしているときに常に感じていたことですが、職場の雰囲気が非常に良いことです。老若男女問わず、みんなが楽しそうにお仕事していたのが印象的で頻繁に笑顔が溢れていて、職場が明るいからこそその明るさが接客レベルにも現れていると感じました。また、「お客様」だけでなく一緒に働く「仲間」のことを想って働くことで一体感が生まれ強いチームができると思いました。

(2)「高級旅館のホスピタリティとは」
私がこのインターンに来た目的でもあるこの課題は、「お客様に対してのマイナスを取り払うこと」だと考えます。高級旅館としてお客様が求めるサービスの質は必然と高くなります。その中でお客様がご不便・ご迷惑を感じるとその時点で旅館への印象はマイナスになるのです。そこからいくらプラスのことをしてもマイナスになったという事実は消えません。よってマイナスになる要素をできるだけ無くすことがお客様満足に繋がると思いました。

(3)「花紫は日本の旅館業に新しい風を吹かす存在である」
花紫は見た目はいわゆる日本の旅館と大差ないように見えましたが、いざ中で働いてみると革新的な点がいくつもありました。
・お客様が何回来ても楽しめる工夫(お食事メニュー・ドリンクの定期更新など)
・新しい価値観を旅館に持ち込む(茶房、花紫オリジナルの商品販売、ギャラリーなど)
・旅館を軸とした地域産業への波及効果(北陸の食材・地酒の提供、伝統工芸の取り入れ)
このように宿泊施設という枠を超え、古来からの旅館文化を継承しつつ新たな価値観を取り入れている旅館は日本でも珍しいと思います。私はこの花紫には旅館としての宿泊・料飲機能だけでなく地域の文化発信地としての役割もあるのだと考えました。

4.最後に

まず、最後までお読みいただきありがとうございました。

この2週間ですべてのお仕事をこなすことは出来ませんでしたが、私の中で「人」と接する・もてなすことが自分の幸せであり、なかでも私が大好きな「旅」に関わる旅館業の仕事は非常にやりがいがあると分かりました。これからどんな道に進むか分かりませんが、今回経験したことを無駄にせず大学生活過ごしていきたいと思います。また、2週間至らないことばかりではあったと思いますが、受け入れて優しく楽しく接してくれた花紫の皆さんのお陰で素晴らしいインターンシップになったと思います。

本当にありがとうございました。また石川県にもお邪魔したいと思います。

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