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【人生タカラクジ/番外編】[後編]その3とその4の間

「最悪な忘年会だったね」

えっ?なぜですか!?

「いや、悪いのは俺か」

、、、?

「君なんかに任せた俺が悪かったよ」

お客さんは喜んでいたと思います。

「君は本当にそう思う?」

はい。

お客さんからの声は、、

毎年、お洒落なバーだったから、今年は明るく広々した場合で、パワフルなダンスをたくさん見れて良かった。
こういうのってスポーツクラブならではだから、すごく良かった!

とのことでした。

「それは、しょぼくてちゃっちいってことだよ?」

支配人は、直接お客さんからそう聴いたのですか?

「聴いてないけど分かるよ」

お洒落なバーの暗いところで狭く踊るよりも、明るく広いところでスタッフのみんなの顔が見えた方が、御年配のお客さんも喜ぶと僕は思いました。

「君の意見は聞いてない」

、、すみません。

「明日までに、一応、反省文書いてきてね」

、、、はい。

「来年の担当は君じゃないことは確かだ」

彼はこのとき、確信した。

え?俺は来年も、

此 処 に い る の か ?

と。

現場の声も、部下の声も聴かない上層部に、俺はこうやって打たれて生きていくのか。

だったら、会社やめて死んだ方がマシじゃん!

此処は、

俺 の 居 場 所 じ ゃ な い !

そんな出来事もまた、彼をフリーランスの道へと確実に進めたのだった。

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