花 マルコ

東京から北海道にUターンした40代主婦。人生はネタの宝庫。

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最近の記事

2022年の手紙

一週間ぶりですが、お元気ですか。 いつもⅬineを使ったり、家の中と外と窓越しで会ったり、コロナ禍ならではのやり取りをしていますね。 さて、突然の手紙に驚いているかと思います。 距離をあけなければならないときだからこそ、昔ながらの方法の手紙を書きたくなりました。 私は今月から通信の文章講座を受けています。 学校の国語の成績はパッとしませんでした。 四十代になっても文章をかくことに苦手意識を持ったままだと、もったいない気がして思い切りました。 通信なのでコロナの心配もあり

    • おばあちゃんの甘酒

      去年の雪は例年の倍でした。 大雪の1月に書いた「雪かきハードボイルド」という記事で、同じマンションに住むおばあちゃんとの出会いを書きました。車すら走るのがむずかしい大雪の朝のことです。おばあちゃんが雪をかき分けて歩くのをサポートしたお礼に、10本もの缶入りの甘酒をいただいたのでした。 そしてこのあいだ、ようやくそのお礼を言えました。実はこれまでも何回もおばあちゃんを見かけてはいたのです。朝の9時から10時の間に一番近いスーパーへの道の途中で。いつもあの雪の中で重そうに

      • 授業参観

        先日、小学4年生の子どもの授業参観にいってきました。 前日に比べて急に気温が上がり、25℃近くにまでなっています。それに気づかずに革のコートなんて羽織ってきてしまいました。お年頃なので自転車をこいているうちに、ほてりと滝汗がやってきました。仕方がなく途中で止まり、コートを脱いでタオルハンカチを使って汗をふきます。後頭部と太ももにかくのが、最近のマイスタイルのようです。 学校に着くと時間に少し余裕があります。校舎の日かげで待ちましょう。髪が暴れるほどの風のおかげで、汗はひい

        • 自然体で

          文章を書こうとすると、無意識に「何かうまいことを言ってやろう」とする自分が出てきます。まるでハンドルを握ると荒っぽくなってしまう人のように。 「言ってやろう」が強すぎると、次は「うまいこと言わなくちゃ」になってきます。義務感が強すぎると、心身が固くなって、おもしろみや自分らしさがなくなりがちです。 巧みな文章に憧れがありますが、それは努力をした方々が得られる成果でしょう。自分の現実を受けいれたうえで、できることをひとつずつ取り組んでいく、これは更年期対策と共通するかもし

        2022年の手紙

        マガジン

        • ことば
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        記事

          『Universe』NIK

          数年前から「NIK(ニック)」というアイドルグループの応援をしています。彼らは2020年に韓国・日本合同のオーディションで選ばれた11人で、昨年には韓国・日本の両方の国でデビューを果たしました。日本でのデビュー曲のタイトルは『Universe』です。 そのオーディションの内容は日本での元陸上自衛隊員による軍隊式トレーニングに始まり、お笑い芸人による羞恥心をなくすための一発芸トレーニングなどが続きました。その後は真冬の韓国に渡り、本場K-POPスタイルの歌とダンスのレッスン

          『Universe』NIK

          雪かきハードボイルド

          朝の8時、マンションのごみ集積ボックスに行こうとしましたが無理でした。 エントランスを出ると、雪・雪・雪です。そういえば昨夜テレビで予報を伝えていましたが、大丈夫かなとすっかり気を抜いていました。ひと晩に街路樹、歩道、集積ボックスの上に、こんもりと白いかたまりが「どうだ!どけれるものなら、どけてみろ!」のっかっていて、マンションの外壁にまでへばりついています。やってやろうじゃんと心の中でいきっていると、顔に当たる風のやさしさに気づきました。 いつものマイナス10℃くらい

          雪かきハードボイルド

          歩き方のちがい

          今日は子どもとスキーの練習をしました。 東京育ちのわが子が北海道へきて、2回目の冬です。 初めての昨年とちがい、今年は少しだけ短い距離を滑ることができました。けれど、どうにも斜面をカニさん歩きでのぼるのと滑った後に止まるのが、上手にできません。どちらも両足にかなりの力を入れて踏ん張る動作です。観察していると、地元の子に比べて、その「踏ん張り」が効いていないようでした。 思えばこちらと東京では、住んでいる人の歩き方がちがう気がします。 北海道では氷に滑ったり雪に足をとられ

          歩き方のちがい

          2021年の学びとお礼

          今年もツイッターでお世話になっているみなさまに、noteでお礼をさせていただきます。 昨年に続いてコロナな一年でしたね。さすがに二年目ともなりますと、「こういうときは、こう過ごしたらいいのかな」というコツがわかってきた気がしています。お上が言う「気のゆるみ」とやらではなく、非常時とはいえ、日常の衣・住・食がすべてストップするわけではありません。制限のなかで心身の健康を保ちながら、うまく過ごすのはとても大切だと学びました。この一年みなさまから、その「コツ」を教えていただきまし

          2021年の学びとお礼

          『命の母』にひとこと

          このご時世、健康の大切さを実感していらっしゃる方も多いと思います。わたしも日々更年期や健康情報をネットで探しています。 ある日、明治36年(1903年)につくられたTHE更年期の薬『命の母』のサイトを見ました。つくっている会社は大阪に本社がある小林製薬。情緒不安定、イライラ、頭痛、ホットフラッシュ、動悸、肩こり、めまい、吐き気などの幅広すぎる症状が紹介されています。画面を眺めていて、ふと思いました。 「母」って…誰だべ? マザーオブアース的な意味でしょうか? 公式ホーム

          『命の母』にひとこと

          スペースを埋めるもの

          20年間に溜まった膿を出す治療を受けています。 袋状のそれは少しずつ出てきていて、すべて無くなると終了。膿があったスペースは、「元の正常な組織に戻る」そうです。 ************ 先日、住んでいるマンションの隣の部屋から、男性の怒鳴る声が聞こえてきました。 「オラァ! @ : * ` @ | \ ? > + ` . ; @ ^ !!!」 誰かに向かって言っているのではなく、どうやら一人で暴れているようです。超デカいひとり言でしょうか。何を言っているかまではわかりま

          スペースを埋めるもの

          41歳、膿を出す

          「四十代になると体の調子が悪くなるよ~」 何人もの先輩たちに教わりました。現在41歳、本当に予言どおりになってきています。たとえば、歯。先月から週に一度のペースで歯医者に通っています。はじめは歯周病の治療、一カ月後にやっと終わった!と思ったら、次は「歯の根本の治療」ですって。虫歯になり神経を抜いて銀歯をかぶせたっきり、二十年。知らないうちに根本に膿が溜まっていたようで、歯ぐきにも白いニキビのようなできものができました。 銀歯をはずす、というか砕いてもらって、歯の中を細い針

          41歳、膿を出す

          今日のままならなさ

          ハタチのころは、なんでも思う通りに動けました。三十過ぎで子どもを産んでから、ままならなくなってきました。心身の話です。 若くて健康なときは、ひと晩も寝ればあっという間に疲れがとれて元気になります。徹夜もできるし、反対に一日中眠れたりもする。物の名前を忘れることもなく、すぐに言葉が口に出てくる。自分が思った以上に心身が動いてくれます。「ままなる」ことが若さのように思えます。 個人差はありますが、三十を過ぎたころ「あれ?」と自身の「ままならなさ」に気づきはじめるのです。ひと晩

          今日のままならなさ

          「 スッピンと化粧顔 」

           午前6時、冬の空がうつくしい。  Twitterにアップするために写真を撮ろうと思いました。外はマイナス20℃。パジャマを着たままだとベランダに出られません。室内から撮るため、スマホのカメラを起動させながら寝室の窓を開けたとき、「カシャッ」と音がなりました。  まちがってシャッターボタンを押してしまったようです。写真を削除しようと思いスマホをのぞきむと、見慣れない「おばさん」がうつっていました。  「誰…?」  一瞬わかりませんでした。自分の顔と認識できませんでした。

          「 スッピンと化粧顔 」

          四十路と自己表現

          残念ですが、わたしは文章を書くのが下手です。 「上達するには本をたくさん読もう」というアドバイスがあるけれど、読まずに生きてきました。四十路になり読もうとしても、集中力がつづかない。しまいに字が滲んで見えてきてしまいます。そんなわたしですが、以前は取材講座に通っていました。取材対象者から話しを聞き、文章にまとめて提出したものを、講師のかたが講評するというものでした。 あるとき、「扱う題材はよいけど、あなたの文章が台無しにしている」と言われ、最終的には、講評すらされなくなり

          四十路と自己表現

          生き残りの子孫たち

          コロナ禍の生活がつづいている。 日本に感染が広がって1年が経つ。長期戦でしんどい。とりあえずマスクをつけて手洗いもしているけど、どう対処したら良いのかわからない部分もある。「感染症の世界的大流行」なんて、今まで生きてきて経験がないから当然だよね。 でも、他の厄災ならどうだろう。 年齢や住む場所によるけれど、私たちは、これまで地震・豪雨などの厄災を経験してきた。とくに記憶に残っているのは、東日本大震災だと思う。東北を中心に関東や北海道でも被害が出た。それに加えて、原発の事

          生き残りの子孫たち

          「楽しむ」ということ

          昨年から、楽しむことが目標になっている。近所をおさんぽする、韓流ドラマをみる、お花をかざる、お化粧をすることが楽しみ。体調不良などのしんどいさを忘れられるから、生活に欠かせない。その「楽しむ」とは、どういう意味をもつのだろう? 辞典でしらべてみると、 【楽しい】 満ち足りていて、愉快な気持ちである。 ーデジタル大辞泉(小学館)より とあった。そのとおりだけど、もっと別の意味もある気がするなぁ。 小学2年生の子どもと暮らしていると、大人より楽しむことが上手だと感じる。た

          「楽しむ」ということ