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「楽しむ」ということ
昨年から、楽しむことが目標になっている。
近所をおさんぽする、韓流ドラマをみる、お花をかざる、お化粧をすることが楽しみ。体調不良などのしんどいさを忘れられるから、生活に欠かせない。その「楽しむ」とは、どういう意味をもつのだろう?
辞典でしらべてみると、
【楽しい】 満ち足りていて、愉快な気持ちである。 ーデジタル大辞泉(小学館)より
とあった。そのとおりだけど、もっと別の意味もある気がするなぁ。
小学2年生の子どもと暮らしていると、
大人より楽しむことが上手だと感じる。たとえば、『あつまれどうぶつの森』という流行りのゲームを、プレゼントした。1日1時間以内と約束をしているけど、それでは時間が足りないくらい遊んでいる。木の枝を集めてパチンコをつくったり、虫を取ったり、海をおよいだり、さらには自分好みの家を建てたり、かなり複雑。そのぶん、自分で工夫することができるので、やりがいがありそう。
ゲームを少しでも長く遊びたい。
その一心で、「お手伝いをしたら、追加で15分間やっていい」という約束までした。今までは面倒くさがっていたのに、進んでやるようになった。お風呂そうじをして、家の部屋ぜんぶの床をクイックルワイパーできれいにしてくれる。親のわたしも大助かり。
さらに、自分の部屋を欲しがってきた。これも『あつ森』で自分の家をもち、家具、壁紙などをコーディネートをしている影響のよう。机、タンスを自分で考えた場所に置いて、気に入った壁かけ時計とキャラクターの写真をかざる。実際の生活でも、人生で初めてのプライベート空間をつくりはじめた。
ついには、「ひとりで寝る」と言ってきた。
今まで夜をこわがっていたのに。頑張ってひとりで寝ても、夜中にわたしの布団にもぐりこんできたのに。自分の部屋にいると、好きなものに囲まれて楽しい気持ちになって、安心するのかな。布団を部屋のまん中にしいて、満足げにひとりで眠りについた。あっさりと自立への一歩を進みはじめた。ゲームという楽しみのおかげで。
もしかしたら、「楽しむ」ということは、
「苦さえも乗りこえられるチカラ」なのかもしれない。