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ハナラボと社会と私。最終話:NPOハナラボの代表になるということ

〇これを書くにあたって
もうハナラボとの付き合いも7年目。IT企業でデザイナーをやっていたので、ハナラボに近い活動をずっと続けてきたわけでもなく、なんとなく出会って、なんとなくスタッフに。
そこから実に色々ありまして、今年から縁あって代表を務めることになりました。この連載では、3回にわけてスタッフになるところから、理事を経て、代表になるまでに、何が起きて、どう考えてきたかを綴っていきたいと思います。振り返ったときにこんなこともあったな~と思えるように、そしてこんな生き様もあるのだなと小説の1ページに出てくる人みたいに思ってもらえたらとおもってもらえたら幸いです。

第一話:
https://note.com/hanalab/n/n214644780475

第二話:
https://note.com/hanalab/n/n7e614df8ef66

〇期待と不安
最初の打診を受けたときは、特に迷いも悩みもせずにいーんじゃない~くらいの感じで引き受けることにしたことをぼんやり覚えています。ずっと付き合っている組織とメンバーだし別になにが変わるわけじゃないって想像したのだと思います。ただしくは、想像できなかったのかなと。これから湧いてくる数々の検討事項があるとも知らずに笑
2021年は角を含む3人の代表で活動をすることを決めたのがちょうど1年前。そこから1年ほどかけてこれからのハナラボのこと、それに向けてのやること、組織、体制などひとつひとつ考えていきました。最初はお互いに、自分の知らないハナラボを知るところから。特に私はただの偶然と言っても過言ではない出会いでここまできた人なわけで、立ち上げた角の気持ちや、学生としてハナラボに参加をしていたもうひとりの代表の気持ちは、決して経験のできないエリア。まとめてしまえば、生活も性格もハナラボへの関わり方も実に三者三様なので、みんなの交差点を探す必要がありました。このパートはとても楽しかったです。なんでそういう関わり方をしているのかもわかったし、想いについてもなるほど~と気づかされる部分がとても多くて。だんだん想いがまとまっていく過程も利害とかなく出来たのでとても素敵な時間でした。
想いがまとまったら具体化のパートに移るのは自然なこと。ひとつずつ具体的にしていきました。が、ここに来て初めてコトの重大さに気づく私でありました。そして、やること多!! 
見事に不安は増大し、最初の頃の自信のようなおおらかな気持ちは全くなくなりました。他の2人には言ってなかったですが恐らく伝わっていたんじゃないかと。上にも書きましたが、ずっと付き合っている組織だし、メンバーには変わりないです。やることも急転換するとか、急拡大するとかではないです。むしろみんながもっと関わりやすく、最初はコンパクトにまとめていこうねって3人で話していたのですが。なので、変わったのは私の気持ちなのでしょうね。どこかで誰かがあなた代表なんかやって大丈夫?と囁いたのかもしれないです。大げさでもなんでもないですが、みんなをちゃんと旅に連れていけるの?そして社会課題解決にむけた活動ができるの?ってちゃんと自問しなさいってことだったんだろうと思います。「だった」と過去形なのは、一応私としてはこの不安しかないような状況は乗り越えることができました。結局は大好きなメンバーと、新たに仲間になってくれる方たちの大きな存在にこれまで以上に頼っていこう、そして私は、私のできることは惜しみなく伝えていこうと思っただけなのですが。今もたくさんの不安はありますが、それはそれで良いかなと思っています。

〇これからのハナラボに向けて
たくさんの期待と不安はありますが、まずは動いてみるところからはじめようと思います。悩んでいても何も進まないし、やらないよりはやって失敗しながら学んでいったほうがよいなと。わたしのとってのハナラボは、安心して挑戦して失敗も出来る場所だと思っているので、みんなを路頭に迷わせない程度に私自身も挑戦して失敗して、を繰り替えてしてハナラボとともに成長していきたいと思います。たくさんのステキな仲間がいるからこその特権ですね、まさに。
これからどんな形でも関わってくれる人々に対して、少しでも自分が変わり、世界が変わっていくという体験をしてもらえたらなと思います。そしてハナラボの良さにも気づいてもらえたら言うことなしです。今取り扱っているジェンダーギャップという日本の社会課題は本当に根深くて、そして向き合うのが大変なものです。はやくこの問題が解決してハナラボのミッションを終わらせるべく、もっとハナラボとしての活動を充実できるようにひとつずつの機会を大切に活動を進めていきたいと思います。


〇終わりに
これからの代表としての仕事が待ち構えているこの時期に、ハナラボとの付き合いを振り返ってみて、NPOという立場で社会と関わるということはこんなにもたくさんの視点と人と出会えるのかと改めてしみじみ感じています。そして
社会課題の解決というのは、マイナスをゼロにもっていくことが多いとは思いますが、私はゼロから1をつくることを、社会課題を通してチャレンジしてみたいなと思っています。隠れている真実ってあると思っていて、出来ることを着実に進めつつも、真実を探していきながら新しい何かをつくっていきたい。すぐできるとは思っていないですが、ここまで来た道を考えると、きっとこの先の道も自分たちで開拓していくしかないと思っているので、チャンレジしていこうと思います。
世の中は可能性しかないという言葉のもと、社会に出てここまできました。これからはその可能性を実現していく一歩を踏み出していこうと思います。


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