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刺繍色選びのコツ~感覚を頼りに選んでいます~

こんにちは、はなこまちです❀

刺繍をしていて褒めて頂くことがあります。
それは「色選び」(ありがとうございます!)

デザインによってはたくさんの色を使用します。
色数が増えるほど、色選びはよく悩みます。

刺繍糸は1メーカー約500色の刺繍糸を取り揃えています。
この中からドンピシャ!の色を選ぶのが得意な方も苦手な方もいらっしゃるかと思います。

今日は、私が普段どのように色選びをしているかをまとめました。

正直かなり感覚頼りです。
そのため、言語化するのに時間がかかりましたが
感覚優位な分、多くの方に汎用性があるマイルールかと思います。

彩度・明度・トーンなどのワードはなし!


①メインカラーを選ぶ

まずはメインにしたい色を選びます。
私の場合は植物の刺繍をすることが多いので、花びらの色をメインに考えることが多いです。

青でも、グレーが入っていたり、紫っぽかったり、
落ち着いた印象だったり、パキッとした色だったり。
とりあえず好きだなと思う色を手に取ります。

ここで1色に絞る必要はありません。
こんな感じの色味が似合いそうという糸を2~3色選びましょう。

お花が数種類ある場合は、その中でも一番ポイントとなるお花の色から選びます。


②葉の色を選ぶ

メインの色に合わせて葉の色を選びます。
葉は花のすぐ隣に来ることが多いのと、葉の種類が多い図案もあるのでここで選んでしまいます。

私は緑色が一番色数が多いです。
薄めの色から濃いめの色まで少し幅を持たせて選んでおくと
葉の種類が多くても対応しやすいです。

実際にメインカラーと隣合わせながら選びます。
ここでも1色に絞る必要はありません。
気になる色を数色選びましょう。


③アクセントカラーを選ぶ

アクセントカラーを選びます。

例えばお花のヤク(お花の中心)部分。
例えば複数種類あるお花のなかでもメインではない小さいお花。

そういった部分です。

植物の刺繍をする場合、ヤクを刺繍することが多いので黄色は幅広く持っています。
明るい黄色、白っぽい黄色、渋い黄色。など。

アクセントカラーがあると図案全体が引き締まります。

黄色のほかに、
メインに近い色の濃いめの色(水色なら紺色など)も
アクセントカラーとして活躍します。

ここでもいくつか色を選びましょう。

アクセントカラーのポイントは、花や葉と印象を合わせる事です。
全体的に落ち着いた色だな。と思えば渋めのアクセントカラー。
全体的に明るい色が多ければ白っぽいアクセントカラー。

もちろん全体の色と印象が違う色を選ぶこともありますが、
全体の印象は揃えた方が色選びはしやすいです。


④アースカラーを選ぶ

本来アースカラーというと緑や茶色など自然界によく目にする色を言いますが、ここでは土台としての立役者と思ってください。

例えば枝。
一番に花が来て、葉があって、さらに土台に来る枝です。

ベーシックカラーと言ってもいい、茶・白・黒がここに来ることが多いです。

黄色・緑・青が全体的に淡いので、
ここで強い茶を入れてしまうと茶だけ浮いてしまいます。
なので茶も淡い色をチョイス。
枝の太さによっては多少濃い色でも大丈夫なことも。

ここでも全体の色を見ながら、数色選びます。
土台になる分、色の濃淡で全体の印象の濃さが変わります。
ふんわりした印象にしたいときは明るめの色。
はっきり印象付けたい場合はパキッとした濃い色。
を選ぶことが多いです。

⑤色数を絞る

ここまでメインカラー・葉の色・アクセントカラー・アースカラー、全て複数の色を選びました。

ここから、全体を見て合わない色を抜いていきます。

手の中にはたくさんの刺繍糸が。
ここから5色に絞っていきます。
色の並び順を変えてみたり、
束にして持ってみたり。
色々な角度から色合わせを見ていきます。

時には並びを変えながら、全ての色と並べたときに少し違うかもと思う色は一旦外してみましょう。

いいなと思うものをとりあえず選ぶ。

全部並べたときにちょっと違うなと思うものを外す。

この繰り返しです。

不思議なもので人間は違和感にとても敏感です。
ちょっとこの色だけ暗すぎるかな~
この色だけ印象が強すぎて浮く気がするな~
という違和感を大切にしましょう。

きっとここで外した色たちは他に相性がいい色たちがいると思うので、
そのときに大活躍してもらいましょう。

最終的にこの5色になりました。

ということで、こんな感じで色選びをしてみました。
いかがでしょうか?

実際には2色まで絞って悩むこともありますし、
刺繍する面積によっても色の印象が変わります。

なので、絞りきれないときは実際に刺繍しながら最終決定をします。
「この色はもう少し濃い方がいいな~」と色を変更する場合もあります。

ただ最初の段階で図案と照らし合わせながら大体の色を決めておくととても楽です。

最初は色数の少ない図案から試してみてくださいね。
回数を重ねるごとに色数が多くてもまとまるようになると思います。

色選びが楽しくなると、刺繍をするのがぐっと楽しくなります!
この記事がご参考になったら嬉しいです。



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