心理学を学んだら関係ない仕事に就職した方が強いと言われた話
こんにちは。産業カウンセラー、キャリアコンサルタントとして働く人に寄り添いながら、地方の会計事務所で会計監査と、MAS監査を活用した経営支援をしている華子です。
私は大学の臨床心理学科を卒業しています。一般教養から専門分野まで色々講義を受けました。バイトにも励み、サークルではコントラバスを奏で(途中で辞めてしまいましたが)、初めての一人暮らしに悪戦苦闘しながらも一生懸命生きてました。
衝撃を受けた言葉
いつものように講義を受けていましたら、ある心理学の講義で、
「心理学を学んだら、心理系以外の職に着いた方がいい」
と教授が言いました。私は「えっ!?」と思いました。それまで、心理学=心理学関連の職業に着くものとばかり思っていたからです。
(心理学に興味があったから受験して大学に入って今勉強してるのに、関係ない仕事に就職するの?そしたら、この4年間勉強したことってなんの意味があるの?)
と正直思いました。衝撃を受けたのを覚えています。
「心理学を学んで大学院、例えば臨床心理士とかになるのは普通の事、そういう人はいっぱいいる。」
「違う分野で心理学を生かした方が強い」
続けて教授は言ったのです。
社会人になって振り返った結果
恐らく教授は、心理職に着くなら大学院まで行って本気でやらないと簡単には就職できない世界だ、と言うことをメッセージに込めたんだと思います。
「違う分野で心理学を生かした方が強い」
卒業して社会人を続けて、他の人はともかく私自身はそうだな、と思っています。
例えば、今の仕事は会計事務所に勤めていますが、人と関わる事が毎日当たり前です。社内、経営者の方、その会社の従業員、士業の先生などの外部の方、金融機関など様々です。また、アプローチの方法も対面や電話、zoom、メール等あります。
そんな時、相手は今どんな気持ちなのか、どういう行動心理なのか、どうすれば相手に納得してyesと言ってもらえるか、どうしたら私と相手が働きやすくなるか?どうしたらどちらも満足か?みたいな事をフッと考えています。上記の事は講義で学んだ事ではないですが、そういう思考になるというか。興味があるので考える事に抵抗がないのです。
また、相手の雰囲気や最近の体調を聞いた際、抑うつ状態なのかなと思ったら、無理に励ましはせず気持ちに寄り添います。 これはストレスや精神疾患の講義で学んだ事からきています。
心理学を学んで大学院に行き心理専門職に着く、理想のルートだし素晴らしい職業だし私の憧れでした。相応しい人はたくさんいると思いますが私は選択肢から外しました。大学院に行ってその先、そこまでの覚悟もなかったのです。当時の教授の言葉で、私は心理学と仕事と自分自身に向き合うきっかけをもらった気がします。
心理学じゃなくても自分が経験してきた事は、畑違いの分野でも何かしら生かす事が出来ます。
自分では大したことない、当たり前、他の人と比べると劣っている、と思ってしまうかもしれません。そんなの関係なくて、経験して積み上げたもので自分という人間が構成されてる、という事実の方が重要なんじゃなかろうか、と思うのです。