チョコレートは健康に良くないが、カカオは健康に良い
チョコレートに限らずお菓子には、砂糖をはじめ、添加物などがたくさん含まれており、決して健康によい食べ物とは言えません。
しかし、チョコレートの原料であるカカオには、
さまざまな健康効果が報告されています。
◆チョコレートを食べると頭が良くなる
蒲郡市で行われた研究1）を紹介いたします。
45～69歳の男女347名に、カカオ72%含有のチョコレートを
1日25g（5g×5枚）、4週間食べてもらいました。
その結果、血液中のBDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor)という脳神経細胞を増やす成分が上昇していました。
BDNFが減ると記憶や学習能力が低下することが分かっており、
うつ病やアルツハイマー型認知症と関連があると言われています。
チョコレートを食べると頭が良くなり、
認知症予防にもなると言えるでしょう。
しかし、よく考えると、これはカカオポリフェノールの効果です。
カカオには血圧を下げる、善玉コレステロールを増やすなどの健康効果もあります。
チョコレートが健康に良いというよりも、カカオが健康に良いのであり、
食べるならば、カカオが豊富なチョコがよいことになります。
◆高カカオチョコレートで息抜きを
アトピー性皮膚炎やニキビなどの皮膚病に、
お菓子は良くないということは日々実感しております。
お菓子の中の砂糖と油が体に悪いと思われます。
だからといって患者さんに「チョコレートはダメ、飴はダメ、ガムもダメ、ポテチはダメ」と禁止すると、「そんなこと不可能」「人生の楽しみがなくなる」と反発されてしまいます。
ハードルが高すぎると、飛ぼうとしなくなるのです。
そんなとき、「高カカオチョコレートはいいです」と
少しハードルを下げて飛んでもらいます。
カカオ72％含有のチョコは、最初は苦く感じますが、
慣れてくるとおいしくなってきます。
カカオの濃度が濃いので、少量でも脳が満足して、食べ過ぎないというメリットもあります。
健康のために、あれはダメ、これもダメと、窮屈すぎるのも考えものです。
たまには高カカオチョコレートで息抜きをしましょう。
参考資料
1）みんなの健康チョコライフ（https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research_final.html）
2）良好倶楽部（https://ryoko-club.com/food/cacao-nutrition.html）
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