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最期まで自分の家で暮らしたい人は、スクワットをしよう

◆老年症候群とは

「老年症候群」

聞きなれないワードかもしれません。
「更年期症候群」(昔は更年期障害と言われていた)は、50歳前後でホルモンの減少によってさまざまな症状を引き起こすことをいいます。
女性の場合はエストロゲン、男性ならテストステロンが、
その原因ホルモンです。

更年期症候群を乗り越えた人に待っているのが「老年症候群」です。
成長ホルモンを始めとする生きていくのに重要なホルモンの分泌が、
加齢により、徐々に減ってゆくことにより起こる諸症状をいいます。

その結果、「自立」ができなくなります。

◆2つの自立

「いつまでも親に頼らず、自立しなさい」
と言います。
一般に「自立」とは、自分で稼いだお金で生活することを言うのでしょう。

医療や介護でいう「自立」とは、少し意味合いが異なります。
他人の手を借りずに、歩ける、食事ができる、服の着脱ができる、トイレに行ける、入浴できることを「自立」といいます。

二十歳前後に「自立」してより50数年生きてきた人が、
「自立」が脅かされる時がやってきます。
その時、「介護」の2文字がチラつきます。

◆介護の原因

食事、入浴、トイレが不自由になった時が、介護の入り口と言われます。
人間、どのように「自立」ができなくなり、
介護へと入っていくのでしょうか。

大きく2つのパターンに分かれます。
介護の原因の統計より見てみましょう。

〔突然に介護〕
突然の出来事によって、1か月後には介護が必要になることがあります。
突然のことなので、心の準備も介護の準備もできていません。
原因と、介護に占める割合です。

脳卒中(脳梗塞、脳出血) 18.4%
転倒・骨折        10.8%

〔徐々に介護〕
少しずつ症状が進行して、介護が必要になる場合です。
介護の準備をする時間があります。

認知症     24.8%
高齢による衰弱 12.1%
関節リウマチ   7%

◆スクワットをしよう

70歳過ぎてからの切なる願いは、
「最期まで自分の家で暮らしたい」でしょう。


「人の手は借りたくない」
「介護は嫌だ」
「施設に入りたくない」

年齢を重ねれば重ねるほど、その思いは強くなるのではないでしょうか。

一生、自分の家で暮らす秘訣を一つ挙げるとすると、
「スクワット」でしょう。

その理由は別の記事に譲りますが、
何はともあれ、スクワットをしましょう。

〔やり方〕
足を肩幅に開きます。
お尻を引くイメージで、ゆっくりとしゃがみます。
この時、膝がつま先より前に出ないようにしましょう。
5秒かけてしゃがみ、5秒かけて立ち上がるくらいゆっくりしましょう。
10回×3セットです。

参考文献
1)東田勉:『やさしすぎるあなたがくたびれないための介護ハンドブック』,大和書房,2019

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