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コンテンツマーケティングにおいてサービスと顧客のストーリーをイメージすることの有効性について

2017年〜2019年にかけて、ある企業のコンテンツマーケティングプロジェクトに参加させていただき、施策を模索しながらデザイン戦略をご提案したことがあります。

コンテンツマーケティングとは広告をうっても効果があまり感じられない時代に、他社との差別化を図るべく企業独自のコンテンツを持ち情報発信していくという考え方です。
ブログ、SNS、特設サイトなど全てがその一端となります。

コンテンツマーケティングは今や広告運営の主流となりましたが、まだまだ企業の中で独自で運営していく難しさもあるのが現状です。
プロジェクトチームを立ち上げても、広告に特化していないスタッフが何をして良いかわからなかったり、メンバーの日常業務の中に「コンテンツ制作と運用に関わる業務全般」をマネジメントしていくツールや仕組みがなかったりとハードルはいくつもあると思います。

わたしも実際にデザイナーとして関わらせていただいた際、多くの課題に気がつきました。

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そこで、一番最初にやったことはメンバーとの顧客像の把握です。
ターゲット顧客の人物像を洗い出して、把握するということからはじめました。
いわゆる"ペルソナ"の設定です。

もちろん、当時プロジェクトに参加した内部のメンバーも初めての経験でした。
わたしは外部のデザイナーとして参加しているので、まず顧客像の把握を一緒に行うという作業からはじめました。
いち営業スタッフが、改めて自社のターゲット像、顧客像を詳細に描くというのは貴重な経験になると思います。
電話や来客時に対応しているリアルな部分とこれまでの蓄積された経験、それとは別に自社の顧客像を設定するという経験。

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私自身も内部の人間ではないのではじめは本当に手探りでしたが、数人のメンバーで協力しながら手探りでとりかかりました。
本来は過去の顧客のデータを全て洗い出し、その人物像をデータ化し、というように徹底的にやるのが本来なのですが、当時は時間も予算も限られ、また小さなチームでの手探りのスタートでしたのでできる範囲のところからはじめました。

わたしはその当時かなりの本を読みました。
今でも時々読み返します。
(読みやすく特によかったのは下記の本です)

コンテンツマーケティグの関連本や、ペルソナに関する専門書も多く読みました。
そこで、デザイナーという職種においてマーケティング関連の本を読むことはとても有効だということにも気がつきました。
デザイン作業はいわゆる情報からカタチを作っていくものですが、その情報の中に個性を見出し、一番伝わる方法でビジュアルに落としこむという作業の中に広告物に血が通う瞬間があると思います。

最近では規模の大小に関わらず、"とりあえず"制作する広告も多いと思います。
限られた予算で行うので確固たるブランディングができなかったり時間もリソースも無限ではないため当然そのような制作が行われることもあります。

でもあらためて自社のターゲット像を描くという作業は、コンテンツマーケティングを行っていく上で何度も立ち返ることのできる重要なツールだと感じます。
例えば、個人事業主の方でも企業の広告担当の方でも、自社サービスのターゲットになる自分物像を描き、「誰に売るのか?」という視点を常にもつことは常にゴールを共有できる指針にもなります。

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また、カスタマージャーニーと呼ばれる顧客の一連の購買行動を予測するシナリオ作成も有効だと思います。
カスタマジャーニーについてもマーケティング関連の書籍を読むと発見が多いのですが、大掛かりでなくとも個人の方などでまずは気軽に簡易的に行うことも可能です。
例えば、自分の商品やサービスを購入してくれるまでの顧客の動向のシナリオを書いてみるのです。
どんな人物が、どこで知って、どのように問い合わせし購入にいたるのかとうことを物語のように書いてみるのです。

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じっくり時間をとって書いてみることをお勧めします。
私は、先にあげた企業でのプロジェクト進行中はこの作業を幾度となく行いました。
また、大事なことはいかに他者目線になれるかだと思います。
サービス提供側は、どうしても自分に都合の良いように物事を見がちになりますが、当然購入してくれる方は自分以外の他者です。

そういった部分でも、世の中を見る目というか様々な情報へのアンテナが必要ですし、私自身はデザイン思考も役にたつなと常々感じてます。

このようなマーケティング戦略は余裕がないととりかかれないこともあるので、年末年始のゆとりがある時にゆっくり書き出してみることも新しい視点に気がつけるのではないかと思います。

難しい専門的なノウハウは抜きにしても、例えばサービスを提供している個人事業主の方が、自分の一番のターゲット顧客はどんな人か?という視点で、詳しい人物像を描き、その方が自分の商品の購入に至るまでのシナリオを書いてみるというのは気付きと発見のある作業になります。

今日は改めてマーケティングについて書いてみました。
以前特定の時期にとことんやってみた分野ですが、こうして書いてみると日々勉強だなと改めて感じます!
今後も仕事で得たノウハウをアウトプットしていけたらと思います。

それではみなさん今日も素敵な1日をお過ごしください☆

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