見出し画像

日本産業カウンセラー協会は厳しいらしいです。外部からの評判を聞くと、そう思われているんだ~と思いますが、確かに試験はきちんと落とします。友人も3回目の学科試験で合格しました。

私が学士受験したのは、試験の前に協会指定の4日間の演習が必須になった初年度でした。その演習を受けたところ、演習がない大学があり驚きました。一体、実技試験はどうするつもりだったのでしょうね。
私の大学は指導者レベルのシニア産業カウンセラーが講師として厳しく教えていたこともあり、協会指定の演習は免除で良いのではないかと提案されたそうですが、一律に受講することになりました。

このような、大学によるレベルのバラつきを小さくしたかったのだろうと理解しています。

倫理綱領でも研鑽が定められていて、5年毎の更新には所定の研修や活動実績が必要です。これは、産業カウンセラーと名乗る以上は水準を維持するように、ということでしょう。更新のための講習もありますが、出来るだけ興味のある分野の講座を受けることをお勧めしています。なぜなら、試験合格は入口に過ぎないからです。

カウンセリングを受ける方にとって、試験に受かった後に何もしていないカウンセラーと、自ら知識も技能も向上させているカウンセラーと、どちらが安心してカウンセリングを受けられるか考えればわかります。
一度更新はしたものの、まだこの世界ではピヨピヨのヒヨッコの私も、もっと勉強しないといけないわけです。

📚

先日の講義は大学教授が講師でしたが、産業カウンセラーやシニア産業カウンセラーとしてはこのレベルに達していて欲しいということをアドバイスする立場の方でもありました。そのような先生に
「産業カウンセラーの皆さんは、傾聴力があります」
と言われるとやはり嬉しいですし、期待に応えたいと思います。

一方で、キャリア分野の研修講師の中には
「産業カウンセラーは傾聴は良いのだけれど、ゆえに指示的なリードは苦手な方も多いですね」
という指摘をする方もいらっしゃいました。それも納得です。

📚

「私もカウンセリングの資格は取ったんですが、民間資格なので…」
と恥ずかしそうに打ち明ける方もいらっしゃいますが、産業カウンセラーも今や民間資格ですからねぇ(2001年までは旧労働省の技能審査)。

その方々がどのようなカリキュラムの資格を取られたのか聞きませんでしたが、数万~数十万払って1日から数日の講座を受ければその団体のカウンセラーを名乗れるようなものもあるとは聞いています。

「お金さえ払えば誰でも取れる資格」と「合格率はそこそこ高いけれど全員が一度で合格するわけではない資格」だったら、私は後者を目指すとは思います。養成講座ではなく学士受験を選んだのも、よりアカデミックに学びたかったからです。

📚

キャリアコンサルタントや産業カウンセラーの合格率が高いから、簡単だろうと思って挑戦する人もいるようです。ただどちらも、いきなり受験できるわけではなく養成講座の受講等が必要です。それだけの時間とお金を費やしたのであれば、必死で勉強して受かりたいですよね。

合格率数%の資格を持つ人に
「合格率に惑わされるな。自分が受かればそれで良いのだから」
と言われたことがあります。確かにそうですし、大卒・関連実務経験2年以上等の受験資格であれば応募者が多いので、記念受験や慣らし受験の人も含まれているから率が落ちて当たり前、とのことでした。

📚

さあ、評価の厳しいレポートを出さねば。

#厳しさ #評価 #価値 #資格 #キャリアコンサルタント #産業カウンセラー #日記 #エッセイ

スキ、コメント、シェアも大歓迎! いただいたサポートは、カウンセリングルームを開く際の資金にします!