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どうして社内コミュニケーション活性化には不安がつきまとうのか

こんにちは。やりがいの種を植えるライターhana*Hitomiです。

社内報を含め、社内コミュニケーションに関する1年間のまなびをnoteで共有しています。
(自己紹介をかねて、まなびのきっかけについて書いた一本目の記事はこちらです。https://note.com/hana_tanemaki/n/n71b6f8ef5ed0)

今回は、「どうして社内コミュニケーション活性化には不安がつきまとうのか」をひもときます。

実はこれ、言語化をできたのは最近のこと。
つまり1本目はまなびの最初について書きましたが、2本目はまなびの最後について書いていきます。

社内コミュニケーション活性化につきまとう不安

社内コミュニケーションの担当者が集まるセミナーの場で、ある参加者にこんな質問をされました。

「営業出身なのですが、この部署に異動してきたら、目標が数値化されていなくて不安です。みなさんはどうやって目標を設定しているのですか」

この問いから、会話が盛り上がりました。
数値で目標をたてる、マーケティング用語でいうところのKPI設定の難しさは、苦労している人が多いポイントです。

「果たして、この施策は正しいのだろうか」「自分の仕事は、評価してもらえるのだろうか」こんな会話も担当者の間で耳にします。
社内コミュニケーション活性化に立ちはだかる不安を、おおきく3つに分けてみました。

・身近にお手本がない不安
・数値で目標が立てづらい不安
・結果が見えづらい不安

今になって思えば、だからこそわたしも不安で、1年間勉強を続けることになりました。
そうしてわかったことが、「不安であたりまえなんだ」です。

どういうことでしょうか。

不安がつきまとうのは必然

身近にお手本がない不安

社内のコミュニケーションに課題を感じて、活性化をしようとなった場合、社内に先例があるでしょうか。
こうすればいいよと教えてくれる先輩がいるでしょうか。
社内コミュニケーション活性化は、社内に成功事例の蓄積がない分野なのです。
それはもう、不安であたりまえですね。

お手本がない不安には、ほかにもこんな要因があります。
・会社の中のことなので、他社の事例を知る機会が少ない
・欧米の事例は多いが、欧米人のコミュニケーションと日本人のコミュニケーションの傾向が異なるため、うのみにできない。
・日本の事例であっても、同じ手法が自社にも合うかは社風による。
・結局、100社あれば100通りのコミュニケーションの形がある。

数値で目標が立てづらい不安

最終的な目標が、例えば企業の生産性を上げることだとして、その手段として社内のコミュニケーションの活性化を行います。
けれども、どうすればコミュニケーションが活発になっているかをはかれるでしょうか。

少なくとも、「この製品をいつまでに何個売る」といった目標はたてられないですね。
その結果、社内のコミュニケーション活性化をまかされた担当者は、果たして自分は正しい道を歩んでいるのか、不安にかられます。

ちなみに、数値化をする方法として、例えばこんなものが使われます。
・社内アンケート
・エンゲージメントサーベイ
・WEB社内報ツールへのログイン率 など

いずれにせよ、コミュニケーションという目に見えないものをなんとか可視化する試みです。

結果が見えづらい不安

企業の生産性を上げるために、コミュニケーションを活性化することになり、社内報を導入したとしましょう。
記事を1本書いて解決すれば嬉しいかぎりですが、そんなわけはありません。
社内にはびこるコミュニケーションの不全は、複数の施策をうって、少しずつ改善していくものです。

期間の目安としては、まずは3年後を見据えます。
ゴールはなかなかに遠いですね。
途中で不安にかられつつ、この未来を目指し続けることができるでしょうか。

また、コミュニケーション活性化にかけるお金は、未来への投資なので、社内で後回しにされがちです。
コミュニケーション活性化をすると、企業の生産性が上がると根拠を添えて説明できれば、経営層は投資しやすいでしょう。
けれども、生産性上昇には、ほかの要素も絡んでくるので、相関関係を示しづらいのが正直なところです。

コミュニケーション活性化は、答えを創る活動

このモヤモヤを抱えているのは、自分だけだろうかと悲しくなっている方がいたら、安心してください。
これまでひもといたように、担当者であってもなくても、社内コミュニケーションを活性化したいとおもったとき、必ず方法に迷い、これでいいのかと感じるものだからです。

「誰かがどこかで持っているはずの答え」を探しても、存在しません。
ひとつひとつ施策のトライアンドエラーを繰り返し、その会社に合う形を創りあげるのが、社内コミュニケーション活性化の活動なのです。

不安にかられて勉強を続けていたわたしは、それに気がついてほっとしました。
わたしの会社が目標を見誤っているわけでも、わたし自身の能力が足りないからでもないとわかったからです。
模索が不安だった時期を経て、いまわたしは模索を楽しめそうだと感じています。
方法論に迷うことがあっても、意義を信じる気持ちはぶれないので、コミュニケーション活性化はやりがいをもって進めることができる活動です。

最後に、不安を和らげる方法もおすすめしておきます。
交流の場所に一歩踏み出して、他社の方と話すこと。
同じ悩みを抱えている人にも出会えます。
コミュニケーション活性化が、企業の生産性につながった話をきけば、信じてすすむ指針にもなります。
自分の会社にも合うかもと思った事例は、どんどん取り入れましょう。
ひとりの頭の中だけで考えているより、ずっと明るく楽しく、業務に取り組めるようになりますよ。

グラレコ インナーコミュニケーション活性化は、答えを創る活動
©hana*Hitomi

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