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バラバラに見える体験でも、きっとどこかで繋がって「自分」を作るパーツになる

海を見に行ったら、でかい魚が2匹死んでいた。

「ヒッッッ!」

自分からこんな声が出るんだ!と思うような悲鳴が勝手に口から漏れる。

こんなに大きな魚が海にいるのを、そもそもはじめて見た……しかも亡くなってらっしゃる……と呆然としていると、どうやら息子たちも亡くなった魚たちと出会ったらしい。

一瞬「見せていいものなのか?」「ショックじゃないかな」と頭を掠める。

なにしろ水族館で魚を見れば「かわいそうだから、もう食べられない」と言い、折に触れ「この肉は豚の肉だよ」的な話をすればショックな顔でこちらを見つめてくる、生き物が大好きな長男である。

私の姿を見つけて、長男がかけてくる。一言目、この子はなんて言うだろう。

「お魚さん、死んじゃって、かわいそうだね…」

長男は神妙な面持ちでそう言うと「どうして死んじゃったのかな」「事故に遭ったのかな」と3歳児なりに「死因」を想像し始めた。

おお、そうくるか……

そして最後、私と2人で「なむなむして、バイバイしよう」という話になった。長男は手を合わせながら、

「海の神様、このお魚の他のお魚たちが、どうか長生きできますように」


と願いを込めている。

そ、そ、そうくるか……!

そうだった。この子は、生き物も大好きだけれど、「死んだものにも興味がある」(本人の言い方)のだった。

妖怪や、恐竜が好きなのは、「死んだものがそのあとどうなるか気になる」から、好き。というのを、マヤ文明の番組を一生懸命に見ながら言っていた。

ま、まやぶんめい……

正直言って母である私は、スケールの大きさと発想の豊かさに最近全然ついていけていないのだが

彼が好きなものは一見バラバラに見えて、「多趣味な男」だと思っていた。

いや、たしかに入り口は最初はバラバラだったかもしれない。

けれど、それらのなかに、本人なりに共通するところを見つけて、日々考え、学びんでいるのだろう。

保育園の面談でも「長男くんは独特な世界を持ってますよね」と言われる長男坊。

最高の褒め言葉だな、と私は思う。

分野に囚われず、目の前のものをたくさんたくさん観察して、取り入れて、自分の中に蓄えること。自分で実際に手を動かして確かめること。身についた知識をもとに、考えを深めていくこと……。

これからどんな方向に進むか、どんなものに興味をもつか、まだまだ先のことはわからないけれど

今見て、聞いて、触れて、学んで、考えていることは、きっと全部が彼をつくる何かになる。

たしかに、年齢や発達段階的な意味合いで「これはまだ」「これはだめ」と線を引いたほうがいいものも中にはあるけども

けれど、そうでないなら、引き出しをたくさんたくさん作って、そこから選べるように、そこから世界を広げて行けるように、お手伝いをしていきたい。

とかなんとか言いながら、

目下の課題は、「虫を飼いたい」と熱望している息子vs虫が苦手で触ることもできない私……

ぐ、ぐぬぬぬぬぬ……はたして……😇

は〜〜〜それではみなさま本日もこのへんで。
おはようございます。
いってきます。いってらっしゃい。



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