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【妊娠中】病院に行くと血圧がグーン!原因は初めて聞く名前でした。

妊婦健診の際、産婦人科では体重を測る他、血圧も測ることになりますよね。私はその際、毎回血圧がとても高く、先生や看護師さんを困らせてしまっていました。私自身も血圧を測るのが嫌になってしまい、健診が憂鬱になってしまっていました。そんな中先生に言われた「あなたは〇〇だね。」という一言。今日はそんな初耳のワードをご紹介したいと思います。
妊娠中に限らずあることなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!


妊娠高血圧症候群の疑い

病院では毎回高血圧!看護師さんが何度も測り直し

 妊婦健診時、自動で血圧を測る機械を使用すると、レシートのような紙に血圧が印刷されます。それを提出するのが健診の流れだったのですが、その際私は毎回血圧がものすごく高いのです。
172/110 脈拍120 そんな数字を見て看護師さんはまず、「来たばかりだから落ち着いてないのかも。5分くらいしたらもう一度測ってね」と言ってくれます。
5分後もう一度測りますが、160/100 脈拍118 …
別室に呼ばれて、機械ではなく手動で看護師さんが測ってくれるのですが、落ち着くどころか血圧は上がってしまいます。
「うーん、おかしいなぁ」と看護師さんは困り顔。私も申し訳なさと、「なんで高いの?下がって!」という気持ちになっていました。

血圧以外は異常なしのため、自宅でも血圧を測ることに

 尿たんぱくや糖、赤ちゃんの成長は問題がなく、血圧以外は異常はありません。そこで、先生の提案で自宅でも毎日朝晩血圧を測ることになりました。
 すると、自宅での血圧は100/75、105/78、96/68 など普通なのです。
治ったのかな?と安心して妊婦健診に行くと、やっぱり血圧はグーーーン!!!
何度も測り直され、申し訳なさと戸惑いで、妊婦健診に行くのが嫌になってしまいました。せっかく赤ちゃんの成長を知ることができる機会なのに…。

妊娠高血圧症候群?

 妊娠時に高血圧の症状があると、妊娠高血圧症候群の可能性があります。
日本産婦人科学会のHPを引用するとこのように記載があります。

妊娠時に高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症候群といいます。妊娠前から高血圧を認める場合、もしくは妊娠20週までに高血圧を認める場合を高血圧合併妊娠と呼びます。

日本産婦人科学会

重症になるとお母さんには血圧上昇、蛋白尿に加えてけいれん発作(子癇)、脳出血、肝臓や腎臓の機能障害、肝機能障害に溶血と血小板減少を伴うHELLP症候群などを引き起こすことがあります。
また赤ちゃんの発育が悪くなったり(胎児発育不全)、胎盤が子宮の壁からはがれて赤ちゃんに酸素が届かなくなり(常位胎盤早期剥離)、
赤ちゃんの状態が悪くなり(胎児機能不全)、場合によっては赤ちゃんが亡くなってしまう(胎児死亡)ことがあるなど、妊娠高血圧症候群ではお母さんと赤ちゃん共に大変危険な状態となることがあります。

日本産婦人科学会

このように危険な状態になってしまう可能性があるため、妊娠高血圧症ではないかどうか、お医者さんはかなり慎重に私のことを調べてくださいました。

お医者さんに言われた驚きの診断名

 その後、お医者さんに言われた診断名は全く聞いたことないものでした。

「あなたは【白衣高血圧症】ですね」

ハクイ高血圧…頭の中で咄嗟に漢字が思い浮かばず、「それってどういう症状なんですか?」と聞いたのを覚えています。

白衣高血圧は、日常生活やリラックスしているときには正常な血圧で、白衣、つまりお医者さんや看護婦さんの前では緊張して血圧が上がってしまうのだそう。
まさに私の症状がそうで、自宅で毎日測っている血圧は正常、しかし健診ではグーーン!と上がってしまうのです。
精神的なものが大きいそうで、「今日も血圧が高かったらどうしよう」というプレッシャーもそうですし、高くて測り直しをする際の「測り直しさせて申し訳ないな」「血圧下がって!!!」という気持ちからも上がってしまっていたようです。
妊娠高血圧症は脈拍(心拍)は上がらないのですが、私は緊張から脈拍もものすごく速くなっていたことが、白衣高血圧に気づくきっかけだったようです。

白衣高血圧の対処法

 では、妊娠中に白衣高血圧と診断され、その後はどのような対処方法がとられたのでしょうか。

・自宅で毎日朝晩血圧を測る
自宅で毎日測り、ノートに記入して健診時に提出することになりました。
白衣高血圧症から妊娠高血圧症に移行してしまうことがあるらしく、毎日の計測が決まっていました。

・陣痛→出産時にも血圧が高すぎる場合、帝王切開
血圧が高いことは母子ともに危険になってしまう可能性があり、陣痛→出産の際にも血圧が高すぎる場合は帝王切開に切り替えると言われました。
陣痛時、常に血圧を計測する機械をつけられていました。結果的に経腟分娩ができましたが、とても緊張しました…!
一人で陣痛に耐えているときには血圧が正常値、助産師さんが様子を見に来た時には血圧が上がり、いなくなると下がる様子に助産師さんも苦笑いでした…。

お母さんと赤ちゃんの安全が第一

 白衣高血圧症と診断されたあとは、産婦人科でもかなり厳しく血圧の管理をされました。一日血圧を測り忘れただけで注意され、当時の私は「家では普通なんだってば…!」「こんなに高いの病院だけだから…!」と思ったものです。
しかし、血圧が高いことでお母さんと赤ちゃんが危険になる場合があるため、先生方は私と赤ちゃんのことを想って厳重に管理してくれていたのです。
3人目の娘を妊娠時、病院の先生がおっしゃっていたことが本当にその通りだと思ったので載せさせていただきます。

確かに白衣高血圧は病院だけのことかもしれない。
自宅では正常かもしれない。
でも、赤ちゃんを産むのは病院。
そのときに、血圧が高かったら、妊娠高血圧だろうと白衣高血圧だろうと血圧が高いことに変わりはないんだよ。
お母さんと赤ちゃんのために、ちょっと大変だけど血圧の管理がんばろうね。

命がけの出産、先生たちも私たちの安全のために全力を尽くしてくれているんだなと感じる出来事でした。

白衣高血圧かも?と思ったら、自分から相談してみましょう

 これを読んだ方の中には、白衣高血圧という言葉を知らず、病院に行くと血圧が高いんだよなぁという方もいるかもしれません。
白衣高血圧は、妊娠時に限らず、普段の病院や健康診断でも起こり得ることです。
まずは日ごろから血圧を測っておき、病院や健診では血圧がとても上がってしまうという方は、白衣高血圧症の可能性を考え、念のため病院の先生にお伝えすることをおすすめします。

最後に…

 いかがでしたでしょうか?
聞いたことがない言葉だったという方も多いのではないでしょうか。
私が白衣高血圧とわかって15年が経ちますが、お医者さんの中にはその言葉を知らない方もいて、理解してもらえなかったこともあります。
しかし、自分の身体に関わる大切なこと。特に妊娠中はお母さんと赤ちゃんの命がかかっています。もしかしたら私も…?と思った際には、病院で伝えてみてくださいね。きっと親身になってくださると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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