英・樹/Ituki・Hanabusa

心に浮かんだ物語を綴っていけたらとおもいます。 日常の出来事・体験したこともたまに綴り…

英・樹/Ituki・Hanabusa

心に浮かんだ物語を綴っていけたらとおもいます。 日常の出来事・体験したこともたまに綴ります。

最近の記事

あの頃、何度も繰り返し観たドラマ

私の好きな番組は“スペシャルドラマ”です。 小学生の頃から特別ドラマが放送されると、視聴しながらもほとんど欠かさず録画保存していました。 ノンフィクションだったり、実話をもとにされた特別ドラマが特に好きなのですが、ある時、実話をもとにしたものではないスペシャルドラマにどハマりし、何日も何日も何日も繰り返し観ていました。 それは、灰谷健次郎さんの小説を実写ドラマ化した 『天の瞳』です。 テレビ朝日系列で放送された記憶があります。 小学校高学年の頃から灰谷健次郎の本に興味を持ち、

    • 車椅子一人旅 旅日記(2023.9.30~10.2) ③電車編

      空港を出るとすぐに電車の駅に繋がっています。 ドキドキしながらも懐かしい神戸の香りの空気を肌で感じ、車椅子をこいで券売機の前を通過しICOCAで改札口を通り駅の窓口に声を掛けました。 窓口で、何分発の電車に乗りどこの駅に行くかを伝えて、エレベーターでホーム階へ向かいました。 ホームに電車が入ってくる頃、駅員さんが来てくださいました。 駅員さんが準備してくださったスロープを使い電車に乗り込み、駅員さんにお礼を伝えました。 車椅子スペースに車椅子をとめると、間もなく扉がしまり、

      • 車椅子一人旅 旅日記(2023.9.30~10.2) ②乗り継ぎ

        9月30日(土) この日1つ目に乗った飛行機はお昼すぎに出発。 天気は少し雲はあるものの晴れ。 飛行機の中から、湖も綺麗に眺めることができました。 乗り継ぎ先の札幌新千歳空港に到着。 お客様が皆様降りられたあと、空港の方が車椅子を持って座席まで迎えに来て下さり、客室乗務員さんたちに支えてもらい車椅子に移動しグランドスタッフの方に押してもらって到着ロビーまで連れて行っていただきました。 この飛行機は、パッセンジャーボーディングブリッジ(搭乗橋)で降りるかたちでしたので、飛行機か

        • 《読書の秋》 元気を出したい時によく開く本~「人生、よくばリス」~

          この本は、難病を患っている著者が、自らの体験を織りまぜて書きあげた物語。 自らの病気の診断がつくまでの長い道のりが記されています。 長年つづく原因不明の体調不良。 数々の病院で診察や検査を受けても診断がつかない不安な毎日。 そんな中でも著者は、前を向き、楽しいことをみつけて、周りの人と同じように仕事もして、人生を送っていた。 体の不調を感じてから20年近くがたち、やっと向き合ってくれる先生に出会い、複数の検査を受け。やがて、お医者さんですらあまり名前も知らない希少難病であるこ

        あの頃、何度も繰り返し観たドラマ

          車椅子一人旅 旅日記(2023.9.30~10.2) ①出発

          9月30日(土) 高校時代の同窓会のため地元へ向けて出発しました。 私は難病のため、車椅子を利用しています。 飛行機を乗り継いでの一人旅。 車椅子での一人フライトはドキドキです。 自宅から最寄り空港までは車で5分。 夫に送ってもらい、いざ空港へ。 空港に着き、お土産を買い、受付カウンターへ向かう。 「お手伝いが必要な方」カウンターにて受け付けをしてもらいました。 乗り降りのしやすい前方の席にしていただき、 乗降や乗り継ぎの際の念入りな打ち合わせを丁寧にしていただく。 とても丁

          車椅子一人旅 旅日記(2023.9.30~10.2) ①出発

          パン焼き魔法でカフェタイムを救いたい〜『パン焼き魔法のモーナ、街を救う』読書感想文〜

          まず、私がこの本を手に取りたくなったのは、 「パン焼き」という言葉があったからです。 「パン焼き」という言葉に惹かれてページを開き 読み進めていきました。 読んだあとすぐの一番の感想は、 「なんて斬新なファンタジー!!」でした。 久しぶりに、ファンタジーを読みました。 ファンタジーにおいて 私の気持ちは大抵二手に分かれます。 "好きなファンタジー"か"苦手なファンタジー"か。 この作品は、 "好きなファンタジー"でした。 舞台や敵など設定の世界観は過酷なものであるが、戦う

          パン焼き魔法でカフェタイムを救いたい〜『パン焼き魔法のモーナ、街を救う』読書感想文〜

          人生のからくりが見えた一冊〜『カニカマ人生論』読書感想文〜

          この本を読み、まず一番の感想は、 「私もこんなエッセイが書きたい!」 でした。 私も広報誌にエッセイの連載をさせてもらっていますが、毎回、 「この内容で読者は楽しんでくれるのだろうか……」 と不安になります。 『カニカマ人生論』は、 ユーモアたっぷりでどんどん世界に惹き込まれていき、楽しく読ませていただきました。 作品を書くときに私が何より一番悩むのがタイトルです。 インパクトのあるタイトルが浮かばなくて、タイトルだけで何日も何日も悩みます。 『カニカマ人生論』は、 タイト

          人生のからくりが見えた一冊〜『カニカマ人生論』読書感想文〜

          この一冊が家族の笑顔を守ってくれた〜『認知症世界の歩き方』読書感想文〜

          私が、この本を手にしたのは、今年の3月でした。 3月入って間もないある日、 遠く離れた父と、週に一度の定期便の電話をしているときに、会話に違和感を覚えました。 父と会話している中で、 「そろそろ父にも認知の気配が……」 と感じる節が出てきたのです。 ついに我が親にも……。 多少私の中に、 「両親も歳を重ねいずれそうなる日が来るかもしれない。」と、どこかでか覚悟はありましたが、 父は76歳。 そうなる日が、ちょっと私の中では早く感じたので、ショックが大きかったです。  つい

          この一冊が家族の笑顔を守ってくれた〜『認知症世界の歩き方』読書感想文〜

          〈エッセイ〉未来のためにできること~地域の子どもたちと本がお友だちになるお手伝い~

          以前私は図書館司書として働いていました。 日々楽しくやりがいのある仕事でした。 ところが、難病を患い退職せざるを得なくなりました。 司書業務から退いて数年後、 近所に住む友人でもあり地域コーディネーター(学校と地域を結ぶ役割)をされているかたからのお誘いで、近所の小学校の図書室ボランティアをさせてもらえることになりました。 私が住む町は学校と地域の連携を大事にし新たな取り組みにも年々力を入れています。 体調のことで迷惑かけてしまわないか心配でしたが、 「調子のいいときに一

          〈エッセイ〉未来のためにできること~地域の子どもたちと本がお友だちになるお手伝い~

          〈おはなし〉あったらいいな こんなマシン

          ゆうまくんは びょうきをもって うまれてきました。 とても めずらしくて むずかしい びょうきです。 おいしゃさんでさえも なまえを しらない せんせいが おおい とっても めずらしい びょうきです。 ゆうまくんは びょういんが にがてです。 しんどくて くるしくて つらくても なかなか せんせいに どこがくるしいのか どのように つらいのか ことばで うまく つたえることが できないからです。 あまりにも めずらしい びょうきなので おいしゃさんも どんな しょう

          〈おはなし〉あったらいいな こんなマシン

          おひさま ぽかぽか

          ゆうくんが あさ おきると まどから おひさまが わらっていました ゆうくん おはよう ぽかぽか と げんきに ごあいさつ ゆうくんが ようちえんへ しゅっぱーつ げんかんの とびらを あけると おひさまが わらっていました ゆうくん いってらっしゃーい ぽかぽか と あたたかく おみおくり ゆうくんが ようちえんの ジャングルジムで あそんでいると おひさまが わらっていました ゆうくん てっぺんまで がんばれー ジャングルジムのてっぺんで おひさまと ハイタッチ ぽか

          おひさま ぽかぽか

          〈シリーズ〉『おばあちゃんは なんでもやさん』②~おばあちゃんは あげいもやさん~

          おばあちゃんが あたらしい おみせを はじめました。 ぼくは さっそく おかあさんと みにいきました。 ぼくの おばあちゃんは りょこうが すきで よく ひとりで りょこうに いきます。 そして たびさきで であった ひとと おともだちに なって かえってきます。 ぼくのおばあちゃんは、 あたらしい おともだちが できるたびに あたらしい おみせを ひらきます。 おばあちゃんが はじめた おみせは 『あげいも やさん』 「おばあちゃーん こんにちはー」 「たくちゃん

          〈シリーズ〉『おばあちゃんは なんでもやさん』②~おばあちゃんは あげいもやさん~

          〈シリーズ〉『おばあちゃんは なんでもやさん』①~おばあちゃんは ひやしあめやさん~

          おばあちゃんが あたらしい おみせを はじめました。 ぼくは さっそく おかあさんと みにいきました。 ぼくの おばあちゃんは りょこうが すきで よく ひとりで りょこうに いきます。 そして たびさきで であった ひとと おともだちに なって かえってきます。 ぼくのおばあちゃんは、 あたらしい おともだちが できるたびに あたらしい おみせを ひらきます。 おばあちゃんが はじめた おみせは 『ひやしあめ やさん』 しょうがと くろざとうを つかった つめたい

          〈シリーズ〉『おばあちゃんは なんでもやさん』①~おばあちゃんは ひやしあめやさん~

          〈切り絵絵本〉あたたかいお宿をありがとう

          サチちゃんには 大切な大切な宝物があります。 それは、 サチちゃんが生まれたときに おばあちゃんが作ってくれた お人形。 おともだちでもあり きょうだいのような存在の ふくろうのお人形です。 サチちゃんは9才になった今でも 大切に大切にしています。 どこに行くにも ずーっと一緒です。 学校に行くときも ランドセルにつけて 一緒に行きます。 習いごとに行くときも 手提げカバンにつけて 一緒に行きます。 夜、眠るときも 一緒に寝ます。 ところが、 ある日の夜 ふくろう

          〈切り絵絵本〉あたたかいお宿をありがとう