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あの頃、何度も繰り返し観たドラマ

私の好きな番組は“スペシャルドラマ”です。
小学生の頃から特別ドラマが放送されると、視聴しながらもほとんど欠かさず録画保存していました。
ノンフィクションだったり、実話をもとにされた特別ドラマが特に好きなのですが、ある時、実話をもとにしたものではないスペシャルドラマにどハマりし、何日も何日も何日も繰り返し観ていました。
それは、灰谷健次郎さんの小説を実写ドラマ化した
『天の瞳』です。
テレビ朝日系列で放送された記憶があります。
小学校高学年の頃から灰谷健次郎の本に興味を持ち、中学生に入ってからは灰谷健次郎の作品を片っ端から読み、何度も何度も何度も繰り返して読むほど大好きになっていました。
読書感想文も、灰谷健次郎さんの作品を選んでいました。
中でも、一番好きな作品は『天の瞳』です。
家でも、学校に行く電車の中でも、お出かけの電車の中でも、何度も何度も繰り返し読みました。
主人公の男の子の倫太郎くんと、倫太郎くんを取り巻く周りの方々の姿に魅了され、どんどん世界観に惹かれていきました。
天真爛漫な倫太郎くんの性格を羨ましくおもったり、周りの人の温かく優しい気持ちに感心したり、どこにでもあるような、学校や家族との日常を描かれたその作品から得るものもたくさんありました。
何よりも、物語の舞台が、兵庫県神戸市であること。
これがいちばん、惹かれるきっかけになりました。
私が育った神戸が舞台になっているので物語の背景が浮かんできますし、登場人物の言葉使いも馴染みがあるので、すっと物語がはいってきました。
文章から浮かびあがる神戸の景色も大好きでした。
そんな、『天の瞳』にどハマりしていたちょうどその頃、高校生に上がる前の春休みに、『天の瞳』の実写ドラマが放送されたのです。
ロケ地は神戸。
いつも見慣れた神戸の街がテレビの向こうにも映し出されて感動しました。
大好きな小説がドラマ化されるのはとても嬉しいことです。
それが、ちょうどマイブームで何度も何度も読んでいる時ならなおのこと。
更に、小説通りに再現されていたり、
登場人物や情景が頭で思い描いていたとおりにドラマ化されていたり、
好きなシーンがきちんと残っていたりすると、
とても嬉しく、作品を楽しみ、更にどんどん物語が好きになります。
この『天の瞳』もまた、私が思い描いていたとおりにドラマ化されており、お気に入りのドラマとなり、何日も何日も繰り返し観ました。
それから1年後、パート2が放送されました。
この作品は、小説も何冊も出ています。
倫太郎が成長する様子を数冊にわけて描かれているのです。 
パート2のドラマも、続きの本の通りに描かれていました。
配役もパート1と同じキャストさんたちで、子役もそのままで本の通りに沿って成長姿そのままでした。
パート2もまた、録画して何日も何日も繰り返し観ました。
同時にパート1と続けて観て、本も読み返しました。
それから数年後、パート3が放送されました。
キャストも同じ方々でした。
成長した子役のかたたちが、本の内容の通りに成長した姿を演じておられました。
本の内容の通りにドラマ化されていて、観ていてすっと入り込めました。
パート3も、録画して何度も何度も観ました。
ドラマが放送されてから、20年以上が経ちました。
録画したのは、ビデオテープでした。
現在は、液晶テレビと共にブルーレイレコーダーを使用しており、ビデオテープを見ることができません。
なので、もうドラマを観ることが出来なくなってしまいました。
「スカパー!でいつか放送してもらえないかなぁ」と、スカパー!のテレ朝チャンネルの番組欄を眺めている日々です。
小説は、今でも、第一冊目から、最後の灰谷健次郎さんが亡くなる直前まで執筆されておられたところまでが収録された未完の最終巻まで、全冊何度も何度も読み返しています。
何度も読み返し、鞄などに入れていろいろなところに持ち運んだりしているので、本はヨレヨレになってきていますが、これこらもまた、何度も何度も繰り返し読み続けていくこととおもいます。
いつかまた、ドラマが放送されて、本と一緒に楽しめる日が来たらいいなぁ。と、未だに夢に思っている今日(こんにち)であります。


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