もみじ

自閉症スペクトラム、IQ77で境界知能の私の日常を書きとめています。

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自閉症スペクトラム、IQ77で境界知能の私の日常を書きとめています。

最近の記事

雑談とはなにか

ASDの方は雑談が苦手で苦労している人が多いだろう。擬態して定型発達のように振る舞える人も、日々気力体力を消耗してヘトヘトになっていることだろう。私のように、擬態することもできず周囲から浮いている人もあれこれと日々嫌なことを言われて辛い思いをしていると思う。 雑談にはずいぶんと苦しんできた。みんな何気なくしていて、正解のない、難解なもの。仕事のこと以外は何も話さないと「あの人はなにも話さなくて何考えているかわからない」と言われ、「今日の夕飯何?」などと話しかけると、「関係な

    • 誰も知らない街で暮らしたい

      定期的に特定の人と会うのが苦手だ。月に1、2回の通院も、頻繁に先生に会うのが苦痛で仕方なくて通院をキャンセルしたことが何度もある。求職中はハローワークで障がい者担当の方と定期的に顔を合わせるのが嫌で、就職するのを諦めようかなと思うほど苦痛だった。自分の味方であるはずの福祉の人であっても定期的に会うと嫌になってしまって、逃げたくなる。 マンションの住人と廊下で会うのも苦手。マンションに住み始めて住人の顔を知らないときはすこやかな気持ちで過ごせるのに、長く居住して顔がわかってく

      • 自立支援医療制度の更新手続きを忘れる

        自立支援医療制度とは医療費の自己負担額を軽減する制度のこと。私はこの制度を利用させていただき、発達障害にかかる通院の時は医療費が安くなっている。 制度はとてもありがたいものなのだけど、手続きが結構面倒でもある。発達障害は先天性で治らないのに、1年に一度更新の手続きをしなければならない。障がい者手帳は更新時期になるとお知らせが届くけれど、自立支援の場合は届かないので私はいつも忘れてしまう。 病院の受付の方が更新手続きするように声掛けをしてくれるのだけど、それすらも忘れてしま

        • IQの低さと記憶力の良さ

          発達障害と診断を受けた時、IQが低いことも知らされて驚いた。学生時代に勉強ができなかったという記憶はない。むしろ成績は上位の方だったので、IQの低さについては考えたことがなかった。 私は記憶力が良い。これはASDの特性のようだ。この記憶力の良さがいい方に働き、勉強はわりとできていた。人間関係で悩むことは多かったけど、勉強ができなくて困ったというのはあまりなかったように思う。 思考力の弱さが露呈して、困難が生じるようになったのは社会人になってから。基礎はできるけど、応用がで

        雑談とはなにか

          同窓会に行ったことがない

          みなさんは同窓会に行ったことがありますか? 私は一度もありません。 同窓会に行っても「久しぶりー!!」と言い合える友達がまずいないし、会いたいと思う人もいない。 同窓会って楽しいのかな?昔のクラスメイトってそんなに会いたいものなんですかね? 昔の同級生に会ってどんな話するんだろう? 勝手なイメージですが、同窓会ってある程度成功してたり、人生満喫している人達が集まって盛り上がる会だと思っています。 もし自分が同窓会に行ったとしたら、「君、だれだっけ・・?」と終始周り

          同窓会に行ったことがない

          何かに没頭して嫌な記憶を封印する

          ゴールデンウィーク前にマインクラフトというゲームを購入してから大ハマりしている。街を作ったり鉱山を掘ってみたり冒険したりと遊び方は自由で無限にあり全く飽きない。 マイクラにハマってからというもの、関連する書籍やYouTubeを見て勉強する毎日で充実している。ゲームって素晴らしいものなんだと気付き、人々が夢中になる気持ちがやっと理解できた。 ふと時間ができた時、以前は親への恨みや自分の惨めな人生についてとりとめもなく思考が湧き出てきて一人で苦しんでいたが、最近はゲームであそ

          何かに没頭して嫌な記憶を封印する

          毒親育ち、ASD、境界知能の私が感じる生きづらさ

          自分の気持ちを言語化するということがとても苦手だ。これはASDからくるのか知能指数の低さからくるのか家庭環境なのか自分でもよくわからない。人から嫌なことを言われた時にモヤモヤと引きずってしまうのは、相手の言動とか態度ではなく、そこに対して自分がはっきりと嫌だといえないからだと思う。自分の気持ちを言葉に出来ず、ちゃんと怒って自分を守れないことに自分でがっかりする。そういうことばかり続いていくと自分のことが信用できなくなり嫌いになってしまう。そしてそういう気持ちでいると、この人に

          毒親育ち、ASD、境界知能の私が感じる生きづらさ

          布団が軽くて眠れない

          夜眠れないことに悩み始めたのは数年前。もともとはどんな環境でもぐっすりと眠れる体質だった。暑かろうが寒かろうがうるさい環境だろうが全く関係なかった。でも数年前に大きなストレスを抱えてから眠りに対して神経質になってしまい、今では耳栓は必須、睡眠導入剤もよく飲むようになった。在宅勤務で身体を動かす機会が極端に減ってしまったのもよくないなぁと思いながらも、なにもせずぐうたらと過ごしてしまっている。 最近、暖かくなってきたので寝具を冬物から春物に変え、厚めの毛布もそろそろ必要ないか

          布団が軽くて眠れない

          毒親育ち、緊急連絡先がいなくて震える

          親に頼れない人にとって、「緊急連絡先を提出してください」という言葉は恐怖ではないだろうか。 転職が多い私は、内定をもらった会社から緊急連絡先を求めらて嫌な思いををしたことが度々あった。 入社早々に訳アリの人と思われたくなくて、緊急連絡先がいないと言い出せなかった。そのため、緊急連絡先の提出が不要な派遣会社に登録をして 働いたりしていた。 アパートの契約でも緊急連絡先で引っかかる。保証会社に保証人になってもらうのに、それとは別で緊急連絡先を求められる。アパートの契約の場合は緊

          毒親育ち、緊急連絡先がいなくて震える

          人と時間を共にするためには

          コミュニケーションに難があると、社会で生きていくことは難しいと常に感じる。相手の意見を尊重し、でも自分の意思もしっかり伝え、お互いが心地よく過ごせるように話し合いを重ねるというのは、私にはとても難しいことだ、というかできそうもない。 一人はラクだけど、やはり寂しいと感じるときがある。だれか話し相手がいてくれたらと思うけれど、不快な気持ちにさせてしまったら申し訳ないというのが先にきて、人との関わりは避けてしまう。 相手を思いやる気持ちはある、でもその気持ちを相手に上手に伝えら

          人と時間を共にするためには

          春を感じた1日

          通院のため、外出。すっかり春めいていて気持ちの良い1日だった。 普段テレビも見ないし、変わり映えしない毎日を送っているので、新年度であることをすっかり忘れていた。 新社会人と思われる方が街を歩いる姿をみてやっと気付き、フレッシュな明るい表情になんだか私もうれしくなった。 私が初めて就職した会社は、同期が30人いて全員女性だった。 創立して2年くらいの新しい会社で社員は若い子が多く、金髪のギャルや車で爆音で音楽をかけながら通勤する人など自由度が高くておもしろい会社だった。 当

          春を感じた1日

          発達障害、若く見られたり育ちが良さそうに見える謎

          発達障害の人って年齢よりも若くみられませんか? 私はなぜかお嬢様育ちに見られることが多かった。 「実家金持ち?」とか 「あなた、両親に怒られたことないでしょ?いいわね、苦労知らずで」と嫌味を言われたり。 家に帰れば仲の良い家族が居て、幸せな人生を送っている人にそう言われると理不尽で気が狂いそうだった。 全く金持ちではなく、ヒステリックな母親と酒とギャンブルにしか興味がない父親で、家庭は荒れ狂っていたのだ。 嫌味を言われたり理不尽なことを言われても言い返すことができない。 そ

          発達障害、若く見られたり育ちが良さそうに見える謎

          はしかの予防接種を受ける

          最近ネットをブラブラと徘徊していたら、はしかが流行しているという記事をみつけた。 はしかは非常に感染力が強く、空気感染する。症状は発熱・全身に発疹が出て、重症化すると肺炎や脳炎など重篤な合併症状を起こすこともあるとのこと。 新型コロナでもあんなに流行ったのなら、空気感染するはしかはかなり流行るんじゃないかと怖くなった。 メンクリの先生に相談したら、ほとんど外出しないんだから大丈夫でしょと。 たしかにそうなんだけど、ほとんど家から出ないくせに私は新型コロナに2度も感染している

          はしかの予防接種を受ける

          蘇る職場での嫌な記憶を書き出してみる

          私はよく物静かでおとなしい人と言われるけど、私からするとみんなよく話すことがあるなって思っていた。 毎日ランチを一緒に食べている同僚って、毎日どんなこと話しているんだろう。 毎日一人でご飯を食べる私は不思議な存在だったんだろうな。 子供の成長を見せたいといって定期的に連れてくる同僚、手作りのお菓子を作ってみんなに振る舞う同僚。自分はみんなに受け入れられているという自信がうらやましかった。 普段悪口を言っているのに飲み会に誘ってくるのが理解できなかった。嫌いなのに話しかけて

          蘇る職場での嫌な記憶を書き出してみる

          安楽死について考える

          もし日本に安楽死の制度があって、希望すれば実行できるとなったとき自分はどうするだろうか・・。 たぶんすぐに実行するということはないと思う。 続きが気になる漫画があるし、もっと美味しいもの食べたいし。 すぐにはせずとも希望すればできる状況になれば、今よりも明るい気持ちでで毎日を過ごせる気がする。 仕事クビになったらどうしよう。 家賃払えなくなったらどうしよう。 病気になったらどうなるんだろう。 そういう悩みから解放され、もうどうにもならない状況になったら安らかに逝けるとい

          安楽死について考える

          妄想癖について

          発達障害には頭の中がうるさいという症状をもつ人がいて、私もその症状をもつ一人で頭のうるささにうんざりすることがある。 それとは別で私には妄想癖がある。思い返せば思春期頃からはじまったような気がする。 理想の自分と現実の自分があまりにもかけ離れていて、その辛さを埋めるために妄想の世界に逃げ込むようになった。 友人に囲まれて、毎日部活をがんばって、先輩に恋してみたり、友人と恋バナで盛り上がりファミレスでドリンクバーだけで何時間も過ごせるのが私の理想の学校生活だったけど、実際に

          妄想癖について