令和時代の起業/スタートアップの私見

いつもいいますが、自分は会社を作った事がありません。
成り行きで会社を引き継いだ「意識低い」経営者からスタートしました。

しかし、経営自体は15年以上続けていますし、多くのスタートアップの志望者の協力はしてきました。
また、香月家は僕のお爺さん「太郎」その爺さん「熊吉」さんの時代から「商売人」の家系です。おそらく明治時代くらいまでさかのぼるのでは・・江戸時代はさすがに「小作農」だと思う、ずっと佐賀県・馬洗という地域です。生まれた時から「商売人」の世界、周りもみんな商売人。弟も商売人に。家庭の会話が普通の会社員や公務員とは全く違う価値観で育ってきました。素晴らしい家庭環境ではなかったけど、「商売人」になるには最高の実地教育と環境を揃えてもらったな。
僕は昔から「ビジネス」という言葉より「商売」という言葉が好きでした。MBAを勉強した学士より八百屋のおっさんが時に商売の本質を突く事があるような・・
 今は汎企画という会社をやっていますが、自身で起業するなら太郎爺さんの作った「香月商店」を復活させようかなと思います。
 

起業とかにも思うところあるのでNote書きます。

自分が汎企画を引き継いだ15年くらい前は「IT起業ブーム」華盛り!
ライブドアショックの前ですね。日本も今ほど景気悪くなく、若者はギラギラしていました。また、将来に敏感な経営者はこれからは映像の時代だということでコンテンツを作りたいと僕みたいな(意識低い)映像屋と手を組みたがる新興企業も複数ありました。(すべていなくなりましたが)
フト思い出した。
 その当時、渋谷に登記した若いメンバーの動画系スタートアップ意識高いお兄ちゃん
「やべえ、ボスから上場したら何をやるか、考えろって言われました。やばいっすよ!」とおっしゃるが、この時点で売り上げは0でした。
そう、上場も流行していたマザーズやナスダックといった新興市場に上場するのが目的の会社も多かったなあ

会社設立は反対しています。

そして、令和の時代。
いわゆる「起業」が厳しい時代になりました。
相談受けますが、全力で会社を興す事はやめるよう説得します。
詳しい理由は割愛しますが、会社設立自体が昭和平成的で株式会社が必要な業種が限られているからというのもあります。

副業のススメ

ただ、個人事業での起業はよいと思います。最強なのは、会社に勤めながら副業する事。リスクは少なく、自己実現ができるから
あと、起業したい人の理由ってほとんど「お金稼ぐため」
その事業をしなくてはいけないという理由は少ないです。
お金を稼ぐのは「投資」が良いと思います。最終的には事業収入より投資による収入が上回ります。
 確実に稼ぎにいくには本業+副業で

本業収入=生活費 
副業収入=投資 
のような形にもっていけば、リスクなく自己実現でき投資が進めば、お金がお金を生み出すし、会社経営みたいなリスクはありません。

会社経営のリスク

翻って会社を経営すると、取引先の未入金、従業員を雇った場合の社会保険圧迫、消費税圧迫、融資返済、数えきれないトラップの連続。
会社員、(雇われ)社長、派遣、アルバイトいろんな働き手の中で唯一給料もらえない可能性があるのはオーナー社長です。
一番働いて一番責任あるオーナー社長が給料とれないなんてザラです。
 そんな、大げさなと思うかもしれませんが、日本の中小企業の赤字率は70%つまり黒字で法人税払っている企業は3割程度
零細企業にいたっては黒字率が1割で9割が赤字経営ということです。コロナ禍でこれら多くの企業が政府指導の無利子無担保融資をたくさん受けました。
 あと2,3年後地獄が始まります。つまり、支払い猶予期間を経て元本返済が始まる。
 元々、2,3割の企業以外は行き先明るくないところに「融資」という「泥水(直接支援でない)」では結果明るい企業像がない。

開業・独立すべき基準

お勤めしていて現状をかえたいと独立を考えている人から相談を受けます。
起業にとって大事なポイントは何か?
よく「ヒト」「モノ」「カネ」なんていいますね
それ違うと思います。
それらは後から回ってくることです。
一番なのは「仕事(お客)です」

ここで、自分の中で明確な独立すべきポイントを示します。

知り合いとか紹介でなく見ず知らずの方から依頼を受ける事

独立したては前職の仕事がらみとか紹介とかで仕事を受けますよね。
自分はそれはゼロカウントとします。

全く知らない方に自身の能力・商品を認めてもらえれば「独立・起業」していいと思います(それでも法人設立はおすすめしませんが)

ちなみにそういう受注ができれば・・
「芋の先には芋がある」
多くの商売の可能性あると思います。

法人成のタイミング

所説ありますが、我々みたいなクリエイティブ・IT系は年商2000万円くらいで法人成りするのが良いかと
1000万くらいで考える人おおいけど、個人事業で1000万円売上って以外と手残りでいうと余裕ないですから(給与で1000万ならすごいけど)
2000万円くらいがいいのかなと

前回のNoteで書いたけど映像志望の若手を育てる事はしていますが
いつかビジネス的な事をお伝え出来たらと思っています。
クリエイティブの人間って「営業」とか「金儲け」という言葉嫌いな方多いじゃないですか?
優秀なクリエーターが「商売勘」(普通でいうビジネスセンス)があれば令和の時代最強だと思うから

ちょっと前にダボス会議で語られた話題
令和の子供たちの65%は将来今ない職業につく!?

これからの時代子供たちは何を目指していいのか・・
だって今ある職業はなくなるものばかり

僕が考える自分の子供たちに伝えたいこれからの時代身に着けたほうが良いスキル
「テック」・・webデザイン/プログラム/システム開発など
「クリエイティブ」・・・特に良いのが映像・モーションCG 
「語学」・・・やはり英語

これらのスキルに「商売勘」が加われば激動の時代に生き残れます、きっと

僕は第二次ベビーブーム世代
受験は過酷、卒業時代はバブル崩壊からのロスジェネ失われた20年(30年)世代
大企業に入る、起業して会社を作って当てる
実に物質的な価値観でした。

令和時代はリセッションしてこういう価値観ひっくり返る

48歳のおっさんも勉強していくので、このnote読んでくれた若者
共に勉強して令和を生き残ろう

株式会社汎企画 代表取締役 香月達行(48歳)


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