オール・ユー・ニード・イズ・キル 講義メモ シニモドリの認知を広めた作品 講義メモ

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日本人作家原作(ラノベ)、ハリウッド実写化、トム・クルーズ主演という、話題にならん訳がない三種の神器が揃った映画。

鳴り物入りの映画は、大概大コケするのだが、これは大成功と言っていいんじゃないだろうか。
敬遠されがちなSFを、設定をわかりやすく、ダレないように説明してくれる。
設定が難しい映画は「ルールの提示」がしっかりしている。
難解な作品が多いと言われているノーラン監督が、あれだけ支持されるのは
「ルールの提示」が観客にわかりやすくしているからなのよ。

ノーラン監督は今度にして、オール・ユー・ニード・イズ・キルも「ルールが提示される」。
この映画のルールは「死に戻り」。
何か条件が発動するとループするのは、今では珍しくない。
まどマギも、そうだよね。

「死」というのは人生のクライマックスなので、それが頻繁に起こればインパクトが大きい。
さらに、やり直しが発生するので「今度はどうなるんだろう」と気になってしまう。
それがトム・クルーズだったら面白くない訳がない。

今回はタフでもないトム・クルーズが嫌と言うほど死ぬ。
どうでも良いところで死ぬし、観客の観てないところでも死ぬ。

死にながら、ちょっとずつ前進するのが面白い。
時には、迂回し、もう一度戻るが、テンポが良いので飽きない。
割と万人にオススメできる娯楽映画なんだよね。

数々の映画のオマージュもあるので、映画ファンも楽しめるんではないかなと。

戦闘シーンも迫力があり、大規模な降下作戦や上陸作戦が作戦通りにいかない描写が上手い。

やはり、アメリカはマーケットガーデン作戦やノルマンディー上陸作戦が魂にある国なんだなぁと思った。

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