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①テンホールズハーモニカとの出会い編

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小説『僕はハーモニカをポワ〜ンと鳴らす』の〈①テンホールズハーモニカとの出会い編〉です。注意)以前、エッセイ『ハメルンのベンド』をお読み頂いていた方には中学生編から高校生編にあた… もっと読む
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#ハモニカフェ

21話 キュイ〜ンとポワ〜ン

高校2年も半分ほど過ぎた頃、僕には弾き語りで「さだまさし」のナンバーを歌うP君の他に、もう…

22話 4本目のハーモニカKey

僕とQ君とでバンドを作るための準備は水面下で少しずつ進んでいた。学校でもしばらくは誰にも…

23話 長いハーモニカソロを覚える

Q君は僕のためにテレビの前にラジカセを置き、ライブビデオを流して、自宅で練習するためのテ…

24話 ソロ楽器の苦痛

いよいよ僕とQ君の、まだ2人しかいないバンド練習が本格的に始まった。 長いハーモニカソロの…

25話 ライブでの生ハーモニカ音

高校2年のある日、なんと当時プレミアムだった「佐野元春」の野外コンサートのチケットが手に…

26話 ブルースハープの教則本を買う

ある日、いきなり全く聞き覚えのない音楽に出会う。それは高校の昼休み。2人だけでバンドを組…

27話 3つ目の謎

ブルースという音楽自体を聴く機会がないまま、僕は教則本の楽譜のページ以外を、何度も何度も、繰り返し読み込んでいた。 さまざまな事が書いてあるものの専門用語が多く、まだネットなどがない時代では調べようもなかった。そんな中、気なる言葉が出て来る。 「なんだろ、これ?セカンドポジション奏法?」 それはテンホールズハーモニカ特有の「ハーモニカKeyの選び方」の解説で、曲のKeyとハーモニカのKeyは、必ずしも同じではないという説明だった。 その中に、僕が知りたかった「ブルースのハーモ

29話 ハーモニカの教則テープ

僕は聞かれるがままに今までのテンホールズハーモニカ歴を話すと、店員さんはハーモニカのカタ…

30話 ピアノマン

高校3年の夏が過ぎ、最後の学園祭が迫る。進学を優先とする考え方から、参加を希望するバンド…

31話 初めてのライブ

迎えた学園祭当日。僕らのクラスの模擬店は予想通りの大人気で、常に満員状態だった。 いよい…

32話 岐路は十字路

時は過ぎ、学園祭のライブの高揚感も遠い記憶となり、高校卒業後の進路はすでに決まっていた僕…