Hameeで社内結婚・産休・育休を経て、時短復職したわたしの体験談
初めまして。山本 紘子と申します。
Hameeが運営するネット通販店舗のカスタマーサポートをしています。
2004年夏にバイトの面接を受けてから、あっという間に入社18年目に突入。
20代~30代を山あり谷ありそれなりに過ごし、30代も最終局面となった37~39歳でビッグウェーブ到来。
40歳で社内結婚・妊娠・出産、育休後に時短で復職という、他の人がもうちょい時間をかけるであろう各ライフイベントを、ぎゅっ!と濃縮した目まぐるしい数年を経験中です。
あくまで私個人のケースですが、これから産休や育休を予定している方にとって、一つの事例として参考にしていただけたらな、と思います。
産休までのアレコレ
入籍や結婚式のドレス選びも終わった9月のある日、それはやってきました。少し前からなんだか体調がすぐれず、「まさか?!」と試してみたら……。
「ぅわぁーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
妊娠検査キットの結果の部分に縦線がはっきり入っているのを見た瞬間、頭の中で叫び声をあげ、しばらく呆然としたのを覚えています。
私も夫も子供を持つことを望んでいたので、冷静になってからはとても嬉しかったのですが、いざ現実として目の前に現れるとビックリしちゃうものなんですね。
病院で診察を受け晴れて妊娠が確定した後、早めの段階で直属の上司に報告をし、少し経ってから部署内へ報告しました。
周囲への妊娠報告のタイミングはとても気を使うものだと思うのですが、時期が来れば必ず長期不在になることなので、色々と考慮したうえで、私は社内へも早めに報告することを選択しました。
高齢出産かつ初産で不安も大きかったのですが、社内の色々な方から暖かいお声がけや細やかな配慮もしていただきました。
特に部署メンバーには本当に手厚いサポートをしてもらい、私も夫も感謝の気持ちでいっぱいでした。Hameeには子育て経験者も多いので、家族や友人以外にも気軽に相談できる人達が身近にいる環境はとても恵まれていたと思います。
18年間もいれば「えぇい!辞めてやる!」となったことも少なからずありますが、それでも今日まで頑張れたのは、一緒に働くHameeの皆さんのおかげです。改めて、いつも本当にありがとうございます。
さて、産休に入るにあたって避けて通れないのが業務の引き継ぎです。
当時持っていた業務の中の一つに、内容が少し複雑であるがゆえにずっと属人化していたものがありました。
私も前任者から引き継ぐ時に苦労したため、その業務形態を変えることで無くすことはできないか上司に掛け合ったり、誰でも簡単にできるような内容にならないか試行錯誤してみたものの、残念ながら現状のままでの引き継ぎとなってしまいました。
社内でもいたるところで自動化や業務の見直しが進められ、今まで人力で頑張っていたものや属人化していたものが減ってきているとは思いますが、
それでもまだまだ特定の誰かにしかできない仕事はたくさんあるなぁ。と改めて思いました。
そして時は過ぎ、選び直したウエディングドレスを着て8カ月に入ったばかりの大きなお腹で結婚式も挙げ(!)、あっという間に産休に入りました。
育休中のアレコレ
自分でいうのもアレですが、私は基本的におおらかな性格です。
大抵のことは「まぁ、何とかなるでしょー」で生きてきた人なのですが、さすがの私も妊娠中は多少ナーバスになりました。
緊急事態宣言中だったこともあり、産休中にしたかった色々なことができずに悶々とする日々でもありましたが、幸い母子とも無事に出産を迎えることができました。
ここから「怒涛の赤ちゃんといっしょ生活」が始まるのですが、妊娠が分かってから幾度となく夫に伝えていたことがありました。それは、
「ワンオペは無理です!新生児なんて絶対無理!とにかく無理です!」
ということ。
意外にも?当時はHameeでは男性社員の育休取得の例がまだ少なく、どのくらいの期間にするのか、手続きはどうするのかなど悩んでいましたが、夫なりに色々とネット上で調べたり身近な人たちに聞いたらしく、最終的には出産日から2カ月の育休を取りました。
今はHameeでも男性社員の育休取得率が上がって来ているので、今まで以上にとりやすくなっているのではないかと思います。
夫の育休2カ月はあっという間でしたが、私の身体的、精神的な負荷が大幅に軽減されただけでなく、当事者意識をもって一緒に育児をしている姿勢に改めて夫へ厚い信頼を寄せると共に、今後の生活への自信にもなりました。
急ですが、ここで今回私が「夫婦で同じ会社に勤務していて良かった!」と思ったことをいくつか挙げたいと思います。
■1■社内制度の確認やそれに伴う各種手続き等がしやすかった
同じ会社なので、確認内容や確認先、書類の提出先が同じなのは良かったです。産後バタバタしている中で「何を」「どこに」「いつまでに」という作業は地味にやっかいです。
会社によって細かいところは違うと思うので、お互いの社内制度や会社での各種手続きのスケジュールなども、あらかじめ確認しておくことは結構大事だなと思いました。
■2■育休中も社内事情のフォローができた
数年Hameeにいる方なら分かると思うのですが、とにかく日々変化し続ける会社なので、半年でガラッと大きく何かが変わることはざらです。
PCは復職まで返却、各種社内ネットワークからも遮断され、会社との連絡手段は電話とメールのみになるという状況。
一年間でどれだけのことが変わっているのか?果たして私はその変化についていけるのか?その点がとても不安でしたが、会社全体のことは夫経由で情報を得ることができましたし、所属部署のことは復職直前に部署メンバーから近況を聞くこともできました。
復職までにワンクッションあったのは、精神的にとても大きかったなと思います。
■3■日々のスケジュール調整がしやすい
夫婦で在宅勤務なこともあり、ある程度お互いの仕事の状況を把握できるのも、共働きの我が家には利点だなと思っています。
例えば、何かしらの問題が発生していて残業になりそうな時や保育園からお迎え要請が来た時(着信画面に保育園が出たときの絶望感たるや……)など、パッと話し合って以降のスケジュールやそれぞれの動きを考えたり、それに対しての準備をすることができるからです。
急なワンオペの大変さは同じですが、精神的な余裕が違ってくるので助かります。
復職までのアレコレ
産休・育休を取得する際、復職後の勤務時間をどうするか?は結構悩みました。
私にとってフルタイム勤務で仕事と家庭を両立させるには結構なパワーが必要であり、夫や母、保育園などのサポートがあったとしても、心身共にすぐにダウンしてしまうであろうことは、簡単に想像できることでした。
とはいえ、今までずっとフルタイムで働いてきた身としては、時短勤務に踏み切れないところもありました。
しかし、「今の私の中で一番大切にしたいことは何なのか?」と、改めて自分の正直な気持ちを見つめ直してみた時、答えはとてもシンプルでした。
夫、子供と一緒にいられる状況を楽しみきりたい。
自分も家族も笑って過ごせる時間が少しでも多い毎日にしたい。
きっと想像以上に子供に関われる時間は少ない。
あの子の母親は私しかいない。
こうして、私にとって無理なく仕事と家庭とのバランスを取れるであろう、時短での復職を決めました。
育休を取って約一年。子供の保育園の慣らし保育も順調に過ぎ、いよいよ復職が目前に迫って来たころ、私はちょっと焦っていました。
「日本語がヤバい」
「あー」「ぐー」「うぶぶぶぶー」といった独自言語でコミュニケーションを図ってくる人と日がな一日いると、ビックリするほど言葉が出てこなくなるのです!
これも時期的に仕方がなかったことだと思うのですが(と言い訳したい)、なるべく家族以外とは接触を避けた生活をしていたため、まともに会話をする相手は、夫や両親など、ごく身近な人達だけでした。
あの頃一日で使っていた語彙数は、現在の三分の一、もしかしたら四分の一くらいなのではないでしょうか。
いや、まあ、この「日本語がヤバくなる問題」に関しては私だけかもしれませんし、現在もアヤシイ時は多々あるのですけれども……。
復職から一年経ったアレコレ
こうして、この記事を書いている今、復職から一年が経過しました。
復職の際、部署のメンバーがそれはそれは温かく迎えてくれました。
私もその期待に応えるべく、なる早で業務のカンを取り戻したり、新たに色々と覚えようとするものの、やはり一年間のブランクはとても大きなものでした。
正直、復職後の半年間のことはあまり覚えていません。
仕事も家のこともやることがたくさんありすぎて、その日を乗り切るので精一杯。一日、一週間、一カ月が飛ぶように過ぎて行きました。
色々なことが思うように進まず落ち込んだり、子供が熱を出したりして度々休んでしまい罪悪感を覚えることもありましたが、周りのメンバーも業務上のことだけでなく、私のこういった焦りや不安といった部分もたくさんフォローしてくれました。
「これは、子育てしながら働く親なら必ず一度は通る道なのだ。身の回りの先輩達もそうだったじゃないか。自分ではどうしてもコントロールできないこともあるのだから、それはそれとして対処しながら、自分にできる限りを尽くしてリカバリーに励むしかない!」
そう割り切ってからは、周りに感謝しながら前向きに頑張れるようになった気がします。
そして、Hameeには他にも子育て世代にはありがたい社内制度も色々あるので、夫婦一緒に子育てしながらHameeで仕事をするのはなかなか良いなぁ。と思っています。
もちろん孫に無償の愛情を注いでくれる母からの様々な援助には心から感謝しています。何より、一緒に家族の時間を楽しみ、育児ならではの苦行も共に戦ってくれる夫は、これ以上ないくらいに心強くありがたい存在です。いつも本当にありがとう!
以上、私の復職までのアレコレでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
◆記事を書いた人