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槇原敬之

この頃、記憶を無くす事への恐怖心がずっとある。
行った場所や、食べたものなんかは写真が記憶してくれるが、感情や思考となるとそう簡単ではない。すぐに消えてしまう。本当に鮮度が大切。
忘れていることを忘れているという状況に、どうしても陥りたくないのだ。
だからこうして日常の記録をつけている。いつ記憶喪失になってもいいように備えていたいし、ジェイソン・ボーンのようにはなりたくないから。

人は気付くことで成長し、大人になっていくもの。今となっては当たり前のことが、当たり前ではなかった時が誰にもあった。
思い返せば、笑えるんだけど、純粋無垢な当時は本気で信じていたこと。それは今の自分を形作る上でかけがえのないものだと思うし、できれば忘れずに取っておきたい。
NHKの教育番組「にほんごであそぼ」のコニちゃんが関取であったこと、月がいつも自分のことを追いかけてくること、海外はアメリカしかないと思っていたこと、
給食のおばちゃんは給食センターで暮らしていて、SMAPの楽曲は「世界に一つだけの花」だけだと思っていたこと。
その唯一の持ち歌を槙原敬之がテレビで歌唱している姿を目撃し、子供心に憤りを感じたのを覚えている。SMAPの歌を真似しているこの男は何者だと。楽曲提供という概念が存在していなかったから。

昨日、インスタントラーメンにサラダ油を少し加えてみたら、めちゃくちゃ美味しくなったので共有。
隠し味の概念。誕生。

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